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#41 秋らしい


最近、一気に秋らしくなったと感じる。
うだるような暑さは、どこかへ行き、
ググッと気温が下がった。

朝、明るくなるのが遅くなり、
夜、暗くなるのが早くなった。
道を歩いていると、甘い香りがする。
「あっ、金木犀の香り。」
金木犀の香りで
体が秋を認識する。
去年ごろから金木犀の香りの
ハンドクリームやボディソープが
登場し、金木犀が身近になった。
とても嬉しい。

例年、金木犀は、
雨に打たれて散り、
終わりを迎えることが多い。

今年は、そうなってもいいように
金木犀の香りを纏いたい。


スーパーやお店には、
秋の味覚が目白押し。
栗、さつまいも、カボチャ。
どれも美味しそうで
目移りしてしまう。

そんな秋を楽しんでいる。
今年はさらに楽しみがある。


実家から大量に送られてきた渋柿。
「むくのが大変なら捨ててね。」
と言うメッセージと共に。
実家で生活していた時は、
毎年この時期に渋柿をむき、
大量の干し柿にしていた。

捨てるなんて勿体無すぎるので、
突然始まった干し柿チャレンジ。
高校生の頃は、
包丁の金属と渋柿が反応を起こして、
手が真っ黒になってしまった。
今回はそうならないように
ステンレスの包丁を用意した。

そして、いざ、皮むきスタート。
本当に渋柿か確認するために一つ食べた。
渋いと言うよりかは、
体が食べることを拒絶している感じがした。
そんな渋柿が甘くなるなんて、
とても不思議だ。

60個ぐらいの渋柿を数日に分けてむいた。
むきおわったら風通しが良いところにただ干す。
それだけであんなに渋い柿が
甘い柿に大変身する。
一番最初に干し柿を発見した人は、
なんで渋柿を干そうと思ったんだろうか。
どんな気持ちで干したんだろうか。
それを想像するのも面白い。

干し柿として食べられるのは、
数ヶ月後だろう。
果たして甘い干し柿になるか、
途中で腐ってしまうか、
分からないが、その日を楽しみに
気長に待とうと思う。

今年は秋の楽しみがたくさんあって嬉しい。
「秋らしい」は、始まったばかり。
「秋らしい」を楽しもう。

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