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#33 ベビーカーに乗って〜パパの視点から〜


ついに念願の第一子が誕生した。
出産のことや子育てのことは、これから書き綴っていきたいと思っている。
将来、子供に「あのときこんな感じだったよ。」と
伝えられる日が来るのがとても楽しみだ。
そのときに向けて記録として残していきたい。

「赤ちゃんファースト」でベビーカーを注文して、
2週間後に届いた。
とても大きな箱で、
これからさらに自由に外出できるようになると思うと心が躍った。

仕事が休みの日に『すくわーと』を初めてベビーカーに乗せる。
シートベルトを閉めた時は、
ちょっと怪しい顔つきになって、
顔が梅干のようにくしゃっとなる。
泣き出すかと思ったが、
ベビーカーでしばらく歩いていくと、
程よい揺れが心地よい様子で、
すやすやと眠ってしまった。

約2時間のベビーカーでのお散歩だったが、
終始『すくわーと』はご機嫌だった。
抱っこ紐も手軽でいいが、
これからは、ベビーカーの出番が増えそうな予感がした。


ふだん見慣れている街のはずなのに、
ベビーカーに『すくわーと』を乗せていると、
少し違った街に見えた。

まず、気づいたのは、段差の多さだった。
道を歩くと、大きな段差はあまりないが、
小さな段差がそこここにある。
ベビーカーで段差を上がる時、
振動をできるだけ与えないようにしようとすると、
ちょっと持ち上げなくてはならない。
小さな段差がとても邪魔に思えた。

二つ目は、歩行者についてだ。
これまでの自分は、
慌てている時、平気で前の人を抜いて歩いていた。
べビーカーや車椅子の人がいても、
あまり深く考えずに抜かしていた。
すれ違い様にはベビーカーとの距離が近くなってしまうこともあった。

ベビーカーを押す側になってみると、
歩行者の存在がとても怖かった。
ただ歩いているだけでも、
『すくわーと』に何かするのではないか、
ぶつかるのではないかと心配になった。
すれ違い様の距離感も気になってしまって、
気を使い過ぎて歩くだけでとても疲れてしまった。

最後は、エレベーターについてだ。
『すくわーと』が生まれるまでは、
エレベーターをむしろ使わないようにしていた。
ベビーカーを使うようになると、
エレベーターを使わなければならなくなる。
これまでは、最短距離で行けていた道も、
エレベーターを使っていかに効率よくいけるかを考えるようになった。

ベビーカーを使うようになって感じたことは、
今後、歳をとって杖や車椅子を使うようになった時にも
同じように感じることだと思う。
段差の多さ、歩行者の歩き方、エレベーター問題。

子育ては、当たり前だと思っていた生活に
改めて気付きを与えてくれ、当たり前を問い直してくれる。
「当たり前だから」と言って思考停止するのではなく、
「当たり前だけど」と改めて考えられる
そんな大人になりたいと思った休日だった。

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