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四半世紀、宣誓、そして次の目標

2024年7月19日、この世に生を受けて25年が経ちました。
山下です。

四捨五入すれば30代に足を突っ込み、ひと昔前なら売れ残りのクリスマスケーキだと喩えられるような、そんな歳。
深い意味はないけれど、まさか自分が25歳になれるなんて...!
幼きころのわたしは露ほども想像していなかったので、とても不思議な感覚です。


子どものころからずっと、世の25歳というものはわたしの目にはもっと大人なものに映っていたので、こんなちゃらんぽらんなまま25歳になってしまってよいのだろうかという戸惑いの念にかられています。

そんなぽやっとした思いのまま誕生日を終え、ありがたいことに友人や演劇関係などたくさんの方にお祝いしていただき、嬉しいなあ、この歳もがんばっていくぞーなんてことを、ほんのつい先ほどまでふんわり考えていました。





25歳。
演劇を始めて3年。



個人的にはこれは区切りの歳で、事務所や劇団など、所属先や勉強する場所も見つけられずにこの歳を迎えたならば、その時はすっぱり諦めてお芝居を辞めて就職する。
0か100かしかできないわたしは家族とそう約束をし、3年前に関西小劇場界隈(?)へ飛び込みました。

決して活動は派手なものでは無いし、目を見張るほど成長できたかと言われると首肯し難いし、お芝居で食べていけている訳では勿論無いけれど、ありがたいことに素敵なご縁に恵まれて、3年前に定めた目標はなんとか達成することができました。

25歳でお芝居を辞めることにならずに済んで、とりあえずのところは良かった。

だから、これからは辞めずに済む方法ではなくて、長く続けるにはどうしていくべきかという新しい目標を定める必要があるなと思いました。



「自分の気持ちに素直に、欲しいものは欲しいと言う」

今までのわたしはすべてケセラセラ精神で物事をこなしてきて、酸いも甘いも全部飲み込み我慢して、凪の気持ちでやり過ごしていくことが人間として素敵なんだと思っていました。


お芝居でも何でも、とにかくまわりが幸せで丸く収まるならば、死ぬこと以外はかすり傷の精神で自分が我慢すればそれは正解になるんだと本気で思っていたんです。
それがどれだけ嫌なことであったとしても。

有り体に言えばただの偽善者ですね。


でも区切りの歳を迎えた今唐突に、本当に自分がやりたいことは何で、そのためにはどんな環境でどうするべきかを考え直す必要があるのではないか、という思考に至りました。

もう少し、わがままになれるところはなってもいいんじゃないかなと。
ぶつかった方が良いものを生み出せそうなら、避けずに真っ直ぐぶつかってみてもよいのではないかと。


最近、ある人と接するうえで苦すぎて辛すぎて飲み込みきれないことがあり、正当防衛とはいえど吐き出してしまって、そんな自分に嫌気がさし精神的に参ってしまうことがありました。

その後ご飯が食べられなくなって倒れて、なんなら暫く経った今もまだ調子は戻っていません。
理性が働くより身体が先に悲鳴をあげました。

悪い人でないことは理解しているつもりだし、その人になにか悪いことをされたわけでもありません。
ただ、「生理的にムリ」ってやつなんです。


いまだに同じ空間にその方がいると、呼吸は浅くなるし吐き気は止まらなくなるし胃は痛くなるしで、デバフはかかり続けています。
たぶん、慣れるとかは一生できなくて、感覚を麻痺させて感情もなにもかもすべて鈍くならないと耐えられないんだろうなと薄々感じています。修行です。

これは現在進行形ですが、まだがんばれるから、大丈夫。わたしはしっかりしてるから。大人だから。





ただ、果たしてそこまで我慢をすることはわたしにとってプラスになりうるのか。

健康な身体と時間を無駄にしているだけで、身体が資本のお芝居を続けていくという大元の志に反しているのではないか。

いくらこの世は修行の連続だとはいえ、そこまで自分のことをないがしろにする必要なんて、ないような気がするんですよね。
たぶん当たり前なんだけど。


自分を大切にできないなら、次は無意識のうちに他人を傷つけてしまうことになりそうな気もしていて。

だから20代後半戦は、無理に身の丈に合わない理想の大人であり続けるのを敢えて一度やめて、いったん自分を大切に過ごしてあげる時間にしようと思います。
それがお芝居を続けることにも、もっといろいろなことにも深く繋がる気がするので。


25歳を迎えられた次は30歳まで、「お芝居を続ける」ことを第一に。
自分を大切にし、心の欲するままに、素直に恐れずチャレンジし続けることを目標として、駆け抜けます。


素直に、素直に。


……。

……大きく成長して、演劇に忙しい人生というものを送りたいです!
たくさんの人と、役の人生に尽くしたい!
大きい舞台にもたくさん立ちたいし東京でもお芝居をしたい!!
そのためには環境をまるっと変えることも厭わずにアクティブ人間になる!
よーし!!


うん!
ひと通りここで宣言したらいける気がする!

いや、宣誓です!
これは宣誓のnoteです!

最後の締め方がわからずキャラブレが激しいものとなりましたが(笑)
とりあえず、現状を打破すべく我慢せずにぶつかってみて、どう転ぼうと直近の2作品の役を大切に生きます。

20代後半戦、健康に闘いぬいてみせます。

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