しまった自己嫌悪になってしまった


 美しい自然に囲まれているからなのか、私自身元来の性質からきているのか、自己嫌悪に陥ることが多い。日に最低三度は自己嫌悪に陥っている。幼少期の失態、中高生の黒歴史、ここ最近の失言・・・。二十年以上前の些細でくだらないものから、近年のやらかしまで、小さな記憶が何かの拍子に突然ぶわっと蘇り、息苦しくなる。消したい過去、戻したい過去、全て忘れることはできない。一体なんなんだ。
 私は今、不自由も不満も無い。此処に引越してくる前の方がずっと苦しかった。なので有難いことに胸を張って毎日幸せ!と断言できる。しかし、治らない切り傷が無数にあり、それらは不意に疼いて掻き毟りたくなる。それも毎日。

 皆も毎日毎日、自己嫌悪に陥るものなのだろうか。もし陥るならどういった類いの悩みで陥るのだろうか。現在進行形の「しまった」なのだろうか。私はたぶんその時起こしてしまった「しまった」(ギャグではない)には落ち込まず、後々思い出して「しまった・・・」になる。毎日自己嫌悪になると同時に、毎日「しまった」ことを起こしてしまっているなら末恐ろしい。自己嫌悪の無限永久機関だ。

 今、ひとりの時間が長いから自己嫌悪に陥ることが多いのかと考える。しかし会社員時代も、会社のトイレでも仕事と全く関係ない昔のはずかし~ことを思い出しては落ち込んでいたのであまり関係ない気もする。よくわからない・・・。

 解決法が知りたい。毎日コーヒーと酒はよくないですか。綺麗な空気の澄んだ田舎に引っ越しても治らなかった。家で映画を見てのんびりしたり、好きな時間に昼寝をしても落ち込む時は落ち込む。
 いつも元気で明るい気持ちでいられるなんてあるのだろうか。なんだか心の中に、汚れた醜い石が沢山沈んでいる気がしてならない。前世の業とかなのだろうか。それとも私が現世で無意識に誰かを傷つけてしまった罰なのだろうか。そんなことを考える。

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