【#NPB2021開幕戦】巨人/亀井善行のNPB史上初・開幕戦代打サヨナラホームラン、通算100号本塁打まであと1


NPBの2021年シーズンが3月26日、開幕した。

セ・パ6試合のうち、開幕戦にまつわるホームランの記録で歴史的な試合が2つあった。

一つは、東京ドームで行われた読売ジャイアンツ対横浜DeNAベイスターズで起きた。
7-7で迎えた9回裏、ジャイアンツの先頭打者として代打で登場した亀井善行が左打席に入り、ベイスターズのクローザー・三嶋一輝が投じた3球目を捕らえると、ライトスタンド上段に飛び込む、劇的なサヨナラホームランになったからである。

NPBの開幕戦でサヨナラホームランを打ったのは亀井が史上13人目だが、代打でのサヨナラホームランはNPB史上初である。

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余談だが、亀井善行に史上初のメモリアルアーチを許した敵チームであるDeNAのベンチで観ていた三浦大輔監督は、この日が監督としての初陣であったが、実は三浦は現役時代、2005年の中日との開幕戦に先発し、9回途中まで無失点に抑えながら、満塁のピンチを招き、アレックス・オチョアに劇的なサヨナラホームラン、しかもグランドスラムを浴びて、敗戦投手になっている(三浦は現役時代、7度も開幕投手を務めているが、いずれも勝利を飾ることはなく、監督としての1年目の開幕戦も白星に縁がなかった)。

さらに、亀井にとって、通算7本目のサヨナラホームランであり、これは豊田泰光、長嶋茂雄、藤井康雄、井口資仁、阿部慎之助と並ぶNPB歴代6位タイの記録である。亀井はあと1本で王貞治、若松勉と並んで歴代4位タイとなる。

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サヨナラホームランの歴代最多記録の上位10名には錚々たる面々が並ぶが、特筆すべきは、亀井の通算本塁打数は99本で、全本塁打数に占めるサヨナラホームランの割合は14本に1本で断トツの頻度である。
ここに、史上初の「開幕戦・代打サヨナラホームラン」という勲章が加わったのである。

しかも、前述の通り、亀井はNPB通算100号本塁打まであと1本と迫った。これまで298人目が達成しているが、現役選手で通算100号到達に近いのは以下の選手たちである。

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昨今の実績を鑑みると、NPB通算100号本塁打の299人目の到達者は岡本和真(あと4本)になりそうだったが、亀井が王手を懸けた。

もう一つ、亀井が懸かっている記録は、NPB通算100号本塁打の到達時の年齢である。
NPBの歴史で、最高齢での通算100本塁打到達は、岩本義行(当時、大洋)の40歳3か月である。

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亀井は1982年7月28日生まれで、現在、38歳7か月であり、もし亀井が今日以降、今年6月5日の日本ハム戦(東京ドーム)までに本塁打を打った場合、NPB史上5番目に高齢で通算100号本塁打の達成となる。
もし、亀井が通算100号本塁打のメモリアルアーチをその翌日の6月6日の対日本ハム戦(東京ドーム)に打てば、石井琢朗(当時、広島、現巨人コーチ)の38歳10か月と並び、歴代4位タイとなる。それ以降に通算100号目を打てば、単独4位となり、しかも左打者としては最も高齢での到達となる。
今年8月に東京五輪が開催されるとして、NPBのレギュラーシーズン再開後の最初の試合となる8月13日の東京ドームでの中日戦以降に亀井が通算100号を打てば、歴代3位の八重樫幸雄(ヤクルト)の39歳0か月を抜く。

つまり、亀井は同じチームの後輩である岡本和真とも、コーチである石井琢朗とも記録を競っていることになる。

亀井善行の次のメモリアルアーチに注目しよう。



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