栗林良吏、プロ116試合目登板で初勝利

広島カープの栗林良吏がプロ3年目、通算116試合目でプロ初勝利を手にした。

プロ初勝利までに要した登板数が最も多いのは、2000年の柴田佳主也(近鉄バファローズ)が168試合だが、栗林は史上5番目となる。


栗林良吏は2020年のドラフト会議で広島カープから1位指名され入団すると、2021年、開幕2戦目からクローザーを任され、NPBの日本人投手としては史上8人目となるプロ初登板・初セーブを挙げた。
そこから新人記録となる「開幕から22試合連続無失点」をマークすると、
さらに新人記録となるシーズン37セーブを挙げ、防御率0.84でセ・リーグ新人王を受賞した。

栗林はプロ2年目となる2022年もシーズン31セーブを挙げ、2015年、2016年の山﨑康晃(横浜DeNAベイスターズ)以来、NPB史上2人目となる「新人から2年連続30セーブ以上」を達成した。

今季はNPB史上初となる「新人から3年連続30セーブ」を狙えたが、オフに選出されたWBC日本代表を腰の張りで離脱すると、開幕から出遅れた。
今季初登板となった4月4日の対阪神戦(マツダスタジアム)では同点の場面で登板し、勝ち越しを許し、初黒星。
その後は5試合連続セーブと危なげなかったが、4月29日に対読売ジャイアンツ戦(東京ドーム)でセーブ失敗、今季4敗目を喫すると、登録抹消となった。
6月2日の対ソフトバンク戦(マツダスタジアム)で1か月ぶりに一軍で登板復帰を果たしたが、同じカードの6月4日の対ソフトバンク戦、1点リードの6回に登板したが、不運の当たりをきっかけに3失点と打ち込まれ、今季5敗目。

6月6日の対北海道日本ハムファイターズ戦では1点ビハインドの6回裏に登板、1イニングを無失点に抑えると、7回に味方が西川龍馬、松山竜平の連続タイムリーで逆転したため、栗林に勝利投手の権利が生まれた。
広島は8回は島内颯太郎、9回は矢崎拓也のリレーでそのまま、3-2で逃げ切ったため、栗林に待望のプロ初勝利が転がり込んだ。



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