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「早期胃がんを手術すれば95%が生存できる」の嘘

【早期胃がんの手術成績】

 格付けの高いエビデンスではなくても、手術の利益を示す「経験的根拠」は数多く存在しています。その代表例として、優れた日本の胃がん手術レベルを示しているデータがあり、近藤誠氏との対談でも紹介しました。当時の国立がんセンター中央病院で行われた早期胃がん患者1400例以上の手術成績について報告されています(胃と腸 1993)。結果は、他病死を除いた全体の生存率で、5年生存率98.1%、10年生存率95.6%でした。すなわち、早期胃がんが発見されて手術を受けることで90%以上が治癒するという事実です。実際の臨床現場でもこれらのデータはしっかりと再現されています。

 「手術を受けても生存利益がない」と主張されたいのならば、その根拠を示す義務は医学界ではなく近藤氏のほうにあります。放置でどれほどの治癒が見込めるのか、放置をすることによって、手術で得られる前記の客観的データと、少なくとも同等レベルの数字を示さなくてはいけません。 大場大〈東大病院を辞めたから言える「がん」の話〉より

✔️【近藤誠に代わって論破】

 近藤誠は亡くなられてしまったので、私が代わりに論破したいと思います。

【比較対象がわからない】

 なにかの冗談でしょうか?

 10年生存率95.6%と言われても、なにと比較しての数字なのかが書かれていません。これでは話になりません。

【手術を受けた患者の半分以上が再発している】

 京都大学医学部附属病院器官外科教授として、2000件のがん手術・抗がん剤治療をおこなった和田洋巳という方によると、患者の体に侵襲性がないよう配慮しながら完璧と思われる手術を施しても、3割〜4割の患者の体に再発が起きたそうです。

 大場大の手術技術がどの程度のものか知りませんが、和田洋巳でさえ4割の患者に再発が起きたことを考えると、大場大が手術をした患者の半分以上が再発をしていると思われます。

 この事実を無視して「10年生存率が〜」などということを口にする大場大には呆れるしかありません。

【まとめ】

 ●早期胃がん手術によって生存率が95.6%と言われても、比較対象がわからないので話にならない。


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 日本人の3人に1人がかかると言われる国民病のがん。しかし、手術、抗がん剤、放射線の標準治療は大変危険なものなのです。がん食事療法をぜひご検討ください。

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