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終わりに「砂糖は砂糖でも黒砂糖のほうがいいにこしたことはない」

【白砂糖ではなく黒砂糖を摂る】

 この記事で【砂糖は本当に健康に悪いのか?伝説の真相に迫る!】は終わりです。

 これで健康に悪い食品の代表のように思われている砂糖が、実は大変健康にいいものであることがわかってもらえたと思います。

 ところで、「今日から砂糖をたくさん食べるぞ!」と思った方はたくさんいると思いますが、1つ注意しないといけないことがあります。

 それは「砂糖は砂糖でも白砂糖ではなく、なるべく黒砂糖を食べる」ということです。

【白砂糖vs黒砂糖】

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 高田明和〈「砂糖は太る」の誤解〉から引用します。

 以前、ある健康食品を販売している団体から講演を依頼されました。この団体は大豆の粉末とかあるフルーツのエキスなどを売っており、これで健康が増進すると言って成功しています。(中略)

 ところで、この会の砂糖についての考え方は、「黒砂糖は自然の砂糖であり、白砂糖は科学的に作った砂糖である。したがって黒砂糖を使わなくてはいけない」というものでした。

 このように、黒砂糖は自然のもので、白砂糖はちょうどサッカリンのように合成の甘味料で、危険があると思っている人は少なくないようです。これは、事実なのでしょうか。  

 もともと砂糖は、サトウキビをしぼって液を出し、ここから不純物を次第に除いてゆくことで作られます。最初は茶色をした液で、これを濃縮すると褐色になります。これはいろいろな不純物が混じっているからです。この不純物をいろいろな手段で除いてゆくのですが、この途中の液体を濃縮し、かためたものが黒砂糖なのです。

 これをさらに純化(不純物を除く)していくと、白砂糖ができます。もともと砂糖は無色透明なのですが、ちょうど雪が結晶は透明なのに白く見えるのと同じように、乱反射という現象により砂糖も白く見えるのです。決して漂白しているのではなく、自然界にないものを合成しているのでもありません。

 次に日本の分子栄養学の父である三石巌の〈医療常識はウソだらけ〉から引用します。

 健康に気をつかう人々のあいだでは、よく「“三白”は体によくない」と言われる。ここでいう3つの白い食品とは、白米、砂糖、塩のことである。そこで彼らは砂糖や塩を控え、白米をやめて玄米を食べるのである。

 しかし私に言わせれば、この「三白」はいずれも健康を維持するために欠かせないものである。とくに砂糖は、脳の働きを良くするために欠かせない。なかには白砂糖をやめて黒砂糖にしたほうがいいと思っている人もいるようだが、脳にとっては白も黒も関係ない。黒砂糖が白砂糖より勝っているのはミネラルの量だけなのだから、ほかの食品からミネラルを十分摂れるのなら、どちらを使ってもかまわないのである。

 ……彼らは尊敬する先生たちではありますが、白砂糖に関しては明らかに間違っています。

 三石巌は「黒砂糖が白砂糖に勝っているのはミネラルだけだ」と言っていますが、崎谷博征によると白砂糖にはビタミンもまったくないそうです。

 こちらの記事で説明したように、白砂糖も十分命綱として効果を発揮するのですが、白砂糖を舐めるだけの生活をおくった女性は3年で脚気で亡くなりました。

 これがもしもミネラル、ビタミン、カリウムなどを豊富に含んだ黒砂糖だったら、5年以上生きれたのではないでしょうか?

【黒砂糖を肯定する治療家たち】

 また、白砂糖を全否定している森下敬一も、黒砂糖ならたまにはOKとしています。

 また、玄米菜食療法であまたのがん患者を治した田中愛子という人も、黒砂糖を摂ることを否定していません。

 これでわかるように、白砂糖より黒砂糖のほうが圧倒的に健康に良く、黒砂糖のほうがいいにこしたことはないということです。 

【黒砂糖のほうが経済的】

 たしかに黒砂糖のほうが値段ははりますが、そのぶんほかの食品でミネラルやビタミンを補う必要がないのですから、結果的に黒砂糖のほうが経済的と言えると思います。

 ちなみに私は普段、1キロ400円の黒砂糖を業務スーパーで買っています(笑)。

【砂糖は本当に健康に悪いのか?伝説の真相に迫る!】終わり


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