「前橋レポートはワクチンが効かない証拠にならない」の嘘
【ワクチンが効かないことは前橋レポートで証明されている?】
✔️【真相〈インフルエンザワクチンを接種するとインフルエンザ感染率が高まる〉】
なかなかおもしろい指摘だと思います。
が、私にはそんな子供だましは通用しません(相手が悪かったですね)。
桑満おさむさんという方をいじめるわけではないのですが、インフルエンザワクチンを接種することで、逆にインフルエンザの感染率が高まるというデータが世界各地にあるんです。
まずカナダで、前年度の季節性インフルエンザワクチン接種によって、2009年のH1N1インフルエンザの感染率が高まったことがあるんです(PLoS Med.2010)。
また、2015~2016年のアメリカで、経鼻のインフルエンザワクチン接種によって、子供のH1N1インフルエンザの感染率が高まりました(NEJM.2017)。
また、2016~2017年のイギリスで、65歳以上のインフルエンザワクチン接種によって、H3N2インフルエンザの感染率が高まりました(BMJ.2017)。
また、2016~2017年のオーストラリアで、65歳以上のインフルエンザワクチン接種によって、同じくH3N2インフルエンザの感染率が高まりました(NEJM.2018)。
こうしたデータから導き出される結論は、「インフルエンザワクチンを接種したらインフルエンザに感染しやすくなる」以外になく、桑満おさむの計算によって出たデータは、たまたまかなにかの間違いだと思われます。
【インフルエンザワクチンを接種することで超過死亡率が上がる】
これも桑満おさむをいじめるわけではないのですが、実はインフルエンザワクチンの接種率が上がることで、超過死亡率が上がるというデータが存在するんです(Arch Intern Med.2015)。
百歩譲ってインフルエンザワクチンを接種することでインフルエンザの感染率が下がったとしても、その代わりに死亡率が上がってしまっては本末転倒です。
インフルエンザワクチンとは、「死んでもかまわないから、とにかくインフルエンザにだけはかかりたくない!」という変わり者以外は接種しないほうがいいでしょう。
【「感染」と「発症」は違う】
最後に、医学に詳しくない人たちのために書いておかないといけないことがあります。
「感染」と「発症」はまったく違います。
たとえ感染症に感染したからといって、必ずしも発症するとは限りません。
「感染」という言葉にだまされないでください。
【まとめ】
●前橋レポートの権威性は薄れるかもしれないが、それでもインフルエンザワクチンは接種しないほうがいい。
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