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放射能を浴びても白血病にはまずならない

【100メートル範囲内に7人の白血病患者】

 小児がんのために死んでいった子供たちの1人ずつを親の立場になって考えてみよう。たとえば、これはその中のわずか一例にすぎないが、セント・ジョージからすぐ近くの町、シーダー・シティーに住んでいたシビル・ジョンソンという女の子の場合、父親ブレーン・ジョンソンはシビルの白血病を医師から宣告されたとき、

 「私の家から、たった100メートルの範囲内に、七人もの白血病患者が出ているのは、単なる偶然のほかに、なにか別の原因があるのではないでしょうか」と、医師に尋ねた。

 しかし医師は、あくまで偶然だと言い張り、彼の疑問を認めようとしなかった。

 そこで彼の妻は、手当り次第に一帯の調査を始めてみた。その結果、ついに100人にものぼるがん患者のリストができてしまった。これが統計的な調査ではなく、ジョンソン夫人がたまたま知ることのできた人たちの人名録だった、という点が大切である。氷山の一角が見えたにすぎない。少女シビル・ジョンソンが白血病のためこの世を去っていったのは、1965年であった。 広瀬隆〈東京が壊滅する日〉より

【白血病死亡率全米平均562%】

 ボストン大学医学部トマス・ナジャリアンのもとへ、63歳になる男が訪れてきた。この患者は、あらゆる血球が減少し、脾臓に腫瘍ができていた。しかしさらに検査してみると、白血病であることが判明した。この患者の経歴を調べてみたところ、1963年に謎の沈没事故をとげた原子力潜水艦スレッシャー号が最後にオーバーホールを受けたメイン州のポーツマス海軍造船所のドックで、原子力機器の溶接工をしていたという。(中略)

 ナジャリアンは、ダートマス医科大学で生物統計学をおこなっているセオドア・コルトンに相談し、2人でポーツマスの海軍ドック労働者を徹底的に洗ってみることにした。

 結果は予想をはるかに上回るものだった。

 これまでのドック死亡者について、その病因を1人ずつ調べたところ、白血病死亡率が全米平均の562%という、信じられないほど高い発生率になっていた。また、リンパ系や造血組織などのがん死亡率も226%、それ以外のすべてのがん死亡率も161%と、どこを見ても異常ずくめだった。 広瀬隆〈東京が壊滅する日〉より

【年間1ミリシーベルトはちっとも安全な数字ではない】

 イリノイ州1200万人の過去20年間のデータを解析すると、原発周辺の地域だけが脳腫瘍や白血病が30%以上増加、小児がんは約2倍に上ったという。

 ところが米原子力規制委員会は「基準以下なので影響はない」としている。

 実は合計放射線量が同じ場合でも、「高線量×短時間」と「低線量×長時間」では、後者のほうがはるかに影響が大きいことが判明している。

 細胞膜を破壊し、免疫システムを阻害し、感染症や心疾患などさまざまな病気を引き起こすのだ。

 つまり「年間1ミリシーベルト」は、ちっとも安全な数字ではないということだ。

 空間線量をいくら抑えたところで、「内部被曝」の影響は計りしれず、セシウム半減期を考えれば、今後50年間は十分な管理が必要なのである。 小林よしのり〈ゴーマニズム宣言スペシャル 脱原発論〉より

✔️【真相〈白血病の死亡者は50万人中わずか80人〉】

 ロシア科学アカデミー原子力エネルギー安全発展問題研究所副所長のラファエリ・アルチュニアンによるとチェルノブイリ原発事故後、チェルノブイリ周辺の一般市民50万人の記録をとり続けているそうです。

 そしてそのうち25年経過して白血病で亡くなったのはわずか198人で、チェルノブイリ原発事故の被爆の影響と考えられているのは80人のみだそうです。

 アルチュニアンは言います。

 「もちろん、ここで申し上げておきたいのは、白血病は放射能の被曝量にかかわらずどこでも発症する疾患です」

 いまの数値は、事故処理に従事した人々の中から死亡した者です。

【因果関係は霧の中】

 冒頭に放射能と白血病の相関関係を疑わせるエピソードをいくつか紹介しましたが、あくまで相関関係にすぎず、因果関係は霧の中です。

 史上最悪の原発事故であるチェルノブイリ原発事故でさえ、放射能の影響で白血病になった可能性を疑われているのは、50万人中わずか80人なのです。

 それを考えると放射能コワイ派の主張は、明らかに科学を無視していると言わざるをえません。

【562%の謎……】

 そもそも「白血病死亡率全米平均562%」ってどういう意味なのでしょうか?

 「562倍」とかなら「桁違いに高いではないか!」となりますが、562%と言われてもいまいちピンときません……。

【まとめ】

 ●放射能コワイ派の主張は相関関係にすぎず、説得力に欠ける。 


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 国民の3人に1人がかかると言われるがん。しかし、手術、抗がん剤、放射線の標準治療は大変危険なものなのです。がん食事療法をぜひご検討ください。

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