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放射能を浴びても人体の細胞が再構築して修復する

【マラーの実験】

 まだ十分ではないとはいえ、これまで蓄積された低線量被爆のデータから、どんなに微量でも放射線は生物学的に有害で、プラスの効果はなく、有害な効果は放射線量に直線的に比例して増大する、そして、「閾値」(一定値までは効果ゼロという値)は存在しないという学説(LNT仮説)が世界の主流となっている。

 LNT仮説の基礎となったのは、アメリカの遺伝学者、ハーマン・J・マラーの1927年の実験である。

 マラーはショウジョウバエのオスの生殖細胞にX線を当てると、その子供のハエに羽根の短いものや目玉の色が異なるものなど、様々な遺伝的障害が起こることを発見、そして放射線量を大きくすると影響の出る頻度も高くなり、両者は直線的に比例関係にあることを突き止めた。

 これに対して、なんとしてもLNT仮説を否定したいホルミシス信者は、ショウジョウバエの精子のDNAは修復活動をしない特殊なものであり、その実験結果は人間に対しては当てはまらないと必ず言う。

 しかしマラーの実験のあとも、1950年代末にはアメリカ・オークリッジ国立研究所のラッセル博士が100万匹ものマウスに放射線を当てる「メガマウス実験」をおこない、さらに日本の放射線医学総合研究所の戸張現巌夫博士らは人により近いカニクイザルを使って研究をおこなっている。そしていずれの研究においても、マラーの実験を否定するような結果は得られていない。

 それでもホルミシス信者は「それが人間にも当てはまるとは言えない!」と言い張るのだが、それでは人体実験をしない限り、なんだって言えてしまう。 小林よしのり〈ゴーマニズム宣言スペシャル 脱原発論〉より

✔️【真相〈マラーの実験結果は否定されている〉】

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 小林よしのりはまったく知らないようですが、2006年に電力中央研究所がDNA修復機能を持つ細胞を用いた実験で、マラーの実験結果は否定されているのです。

【フランス医科大学の実験】

 また、フランス医科大学のモーリス・チュビアーナ博士という方の言葉にこういうものがあります。

 「10ミリシーベルト/時以下の放射線照射で、人体細胞のがん化はありえない。さらにがん抑制遺伝子p53の活性化による異常細胞の除去もあり、10ミリシーベルト/時以下の照射を長時間受けても、人の体の細胞はパーフェクトで、発がんなど考える必要はない。このことは100ミリシーベルト/時以下でも言えるかもしれない」

 これは2001年、EUの科学者らと人間の細胞に対し、様々な線量率でガンマ線照射実験を実施したうえでの発言です。

【問題は閾値のみ】

 原発問題に詳しい三橋貴明によると、マラーの説が誤りだったことは現在の放射線医学界の常識だそうです。

 問題なのはどこまでなら大丈夫でどこからダメなのかという閾値の問題のみであり、一度に余程大量の放射能を浴びない限り、閾値未満の放射能は人体の修復作業によってリセットされるというのが真相なのです。

【まとめ】

 ●マラーの説は電力中央研究所の実験で否定されている。

 ●人体には修復機能があり、閾値未満の放射能ならリセットされる。


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