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私が考える「いじめ」について

『いじめのない学級作り』
『全員仲良しなクラス』

理想像として掲げられている、絵に書いた様な良好な人間関係の学級集団

実際には存在しますか?


私はまだ未熟な大学生なので、
実体験というより、様々な論文や資料等を漁って考察します。

実体験を踏まえた意見や追記を希望していますので、宜しければコメント欄で様々な考えをお聞きしたいです。
よろしくお願い致します。


多様な個性が共存する学級集団において、
子ども達が個性を発揮し、ぶつかり合い争うのは当然のことです。

全員仲良しで喧嘩がない

なんてことは有り得ないことで、
夢のような理想像を掲げるのも違う気がします。

個性がぶつかり合う人間らしさを大切にする必要もあるのではないかと思います。

ぶつかり合いの中で子どもは様々なことを学びます。

「友達が仲間外れにされた」
その経験を通して、子どもは何を身につけるのでしょうか

友達を守る勇気、友達に寄り添う力、
社会性であったり、集団への働きかけ方であったり…

きっと様々でしょう。
人それぞれ違うと思いますが、人間としての必要な経験です。

勿論、私達でも苦手な人はいるでしょう。
「上手くやっていけない、関わるのが難しい」

それを子どもたちに強いるのってどうなんでしょうか。

「みんな仲良くしなさい。好きになりなさい。」

…無理がありませんか?

これは、あくまで私がやっていけないと思うことです。

無理やり好きになりなさいと言うのはどこか違う気がしますし、
かと言って仲の良い子同士を固めすぎても、より一層小集団の固定化が進みます。

たくさん争わせると社会性が身につく?

なんかそれも投げやりな感じがします。

ギクシャクして人間関係が深刻化してしまう原因にもなりかねない上に、

いじめに繋がり命に関わる危険性もあります。

じゃあどうすれば?
私ならば、こう言います。

「苦手な人はいてもいい。ただ、排除はしてはいけない。受け入れることが大事です。」

子どもに多様な個性を認識させることから始め、
「そういう考えもあるんだ。」「そういう人もいる。」と捉えさせることが大切だと思います。

「自分と考えの違う子は嫌い。」
と思わせないようにする働きかけが必要です。


また、クラス内で『ルール』を作って規則を守る学級集団にしていくことが大切であるということは、どの文献にも記されています。

そして何より大切なことは、

子どもに安心感を与える働きかけ

だと考えます。

「絶対に守ってあげる」「あなたはここに居ていいんだよ」
その意志を伝えていくこと
それが子どもの居心地の良さや信頼感に繋がっていくでしょう。

思うだけじゃなくて、言葉にする

これは私が教育者として、
意識していきたいことの一つです。


文部科学省の「平成29年度(2017年度)児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」によると、

“小学校31万7,121件(前年度23万7,256件)、中学校8万424件(前年度7万1,309件)、高校1万4,789件(前年度1万2,874件)、特別支援学校2,044件(前年度1,704件)。小学校での増加が目立ち、特に小学校低学年が多い傾向にある。”

過去最多の件数になり、いじめは増加し続けています。

いじめは「なくならないもの」として、集団の中で潜み続けています。

一人一人が、どう向き合っていくかを今一度考え直すことで、

自分がどうあるべきかを改めて意識することができるのではないでしょうか。



そんなの当たり前だよ、

と思う人もいるでしょう。

私は、その教育者としての「当たり前」を自分はちゃんと実行できているのか、

日々問い直していきたいと思っています。

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