今好きなものを形として残したいよねって話
私が初めて買ったCDは、BUMP OF CHICKEN の『COSMONAUT』(コスモノート)
小学校六年生の頃、自分へのクリスマスプレゼントとして買った 人生で初めてのCD。
親にCDショップへ連れて行ってもらって買った 人生で初めてのCD。
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私はラジオを聴くのが好きで、眠る前に聴いていたラジオの向こう側にBUMPがいた。兄がよく部屋で流していたからでもあるが、私にとって いつの間にか「慣れ親しんだ音楽」になっていた。
今好きなものを形としてもっていたい。
CDはボロボロにはならないし、もっていれば一生モンだ!という思いから、どうしても欲しかったのだ。
音楽好きな父親は「CDでいいの!?」と驚いていたけど、たしかに小6の女の子の誕生日プレゼントがCD1枚で済むとは予想していなかっただろう(笑)
買ってきて早速、部屋のCDラジカセで曲を流し、歌詞カードを必死に読みまくった。
全曲に「めっちゃいい曲ー!!」とコメントを残しながら、小学生の乏しいボキャブラリーなりに楽しんでいた。
小学生の頃なんて、読める漢字もまだまだ少ないからね(笑)
それなのに「私はCDを持っている」「歌詞カードを読んでいる」それだけで大人になった気分でいたのを覚えている。
そのCDを持っている私を見た兄が「お前が聴くには まだはやいよ~」と笑っていたけれど、本当にド正論だった。
『COSMONAUT』(コスモノート)の中でもよく聴いていたのは『分別奮闘記』という曲だったが、歌詞の中にある比喩表現なんて、1ミリも理解できていなかった。
幾星霜(いくせいそう)なんて難しい言葉が使われていたり、夢を抱いて、叶わなくて…などという話をしている曲なので、小学生の私には本当に「まだはやい」だった。
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あれから10年以上経った今改めて聴くと、分別奮闘記だけでなく どの曲も心に響く。
あの時とは違う響き方をする。
それが楽しくて、やはり「形として持つ」ことは素敵なことだなと思えた。
持っていてよかった。
もちろん、学生の頃に聴けていたからこそ救われた気持ちも沢山あるけれど。
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最近はサブスクでの配信が盛んになり、CDを買うことがあまりなくなってきているが、今でも私は『今好きなものを形として持っていたい』という気持ちがあるし、これからもCDに触れながら生きたいと思う。
昔みたいに歌詞カードが凝って作られていて、曲順にストーリー性があって、ボーナストラックをどきどきしながら聴くあの感じを、1番が音だけのワクワクナンバーで 気付いたら2番の曲にそのまま繋がっていてテンションが上がるあの感じを、私は忘れないでいようと思う。
シレッとボーナストラックの話をしたけど、BUMPのボーナストラック、大好きなんだよな~
サブスクになってからあんまりみかけないな、ボーナストラック。
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やはり、初めて買ったCD というのは、一生覚えていられるものだなと思う。
(だってこれだけ文が書けるのだから)
未来で「初めてダウンロードした曲」とかになるのかなと思うとなんだか寂しいし、覚えていない気がするな…
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