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<妄想シリーズ第二段>なんでSociety5.0の中で教育5.0(Education 5.0)を誰も話さないの?〜教育の歴史と未来の考察〜


<学校教育の歴史はかなり浅く、実は始まってから150年ほどしか立っていない>

<学校が[知識が集結する場所]だったところから、インターネットの台頭により時代遅れの教育機関へ>

<教育とは、社会の仕組みと密接に関わっており、社会の変化に対応して変化するものである。>

Society 5.0という言葉を最近よく聞きますね。

多くの人に知られるようになったきっかけは内閣府が作ったこの動画。

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https://www.youtube.com/watch?v=MA-9ZYDnGKM&feature=youtu.be

(埋め込みできませんでした。。。。しかもこの動画uploadしてのは知り合いの先生でした。笑)

これを見て、「ああ、今後の社会はこうなっていくんだろうなぁ」と言うある程度の予想がつきますが、一つ重大なことに気づいてしまいました。

それは、この中で学校のことが全く述べられていないこと。

「あれ????なんで学校のことをなんも言ってなないの??主人公高校生なのに学校行く前でこの動画終わってるやん!!!」

というツッコミをかなりいれたくなります笑

あと、めっちゃ面白いけど、全然見られてない経団連が作成した以下の動画!

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この動画では、思考するだけで相手にメッセージを送れたり、

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コンタクトでARをつかってバーチャルヨガレッスンを受けたりという、まさに夢のようなSociety 5.0の生活が描写されています。

しかーーーーーーし!こちらでも、Society5.0の社会での学校の在り方は述べられていません。なんてこった!


このSociety5.0の社会での学校のありかたみたいな動画があったらぜひ教えてください!(自分が見つけられなかった可能性が非常に高いため)


今見つけられたのは、文科省のGIGAスクール構想のこの動画くらいです。。。でも、これはSociety 4.0くらいですね!

ということで、Society5.0の中での教育を妄想していきたいと思います!(もう妄想している人もたくさんしている人もいると思いますが!)

そして、未来を見る時は過去の変遷が手がかりになるので、まずは歴史の中での教育の立ち位置をみながら、最後に教育5.0について考えようとと思います!

まず、歴史的にみるとよくわかるのが、当たり前かもしれないですが、

「教育とは、社会の仕組みと密接に関わっており、社会の変化に対応して変化するものである。 」

ということがわかります。そして、これからの未来もある程度はこの原理が当てはまるのではないかと推測できます。

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<Society 1.0 狩猟時代〜自然との共生〜>(日本では縄文時代B.C.3000年くらいまで)
人々は狩りや採集をして暮らしていました。

Education 1.0 親から子への知識の伝授

この狩猟時代では、主な教育は「親が子供に知識を伝達する」ことと「民族のリーダーが若者たちに狩りのやり方を教える」というのが主だったのではないかと考えられます。
<教育の特徴>
・親から子への知識の伝授
・民族間での狩猟方法の共有

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Society 2.0   農耕社会<象徴される出来事:稲作技術の普及〜定住化の定着〜>(日本では弥生時代〜江戸時代くらいまで) 

Education 2.0 知識の独占

一部の貴族での独占(アリストテレス的な人々や藤原家など)  
庶民:村長が村人に「知識や知恵、神話、御伽噺などを伝授」、寺子屋、松下村塾(私塾)などの出現

<教育の特徴>
・教育は崇高なもので一部の貴族などのもの
・庶民は村長から
・ 全ての人が学ぶということを知ていない
・「読み・書き・計算」ができる人とできない人の二分化

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Society 3.0    工業社会<象徴される出来事:蒸気機関車の発明 18世紀中期〜19世紀終わり> 

Education 3.0 大衆への画一的教育<学校の出現:日本では1872年の学制発令〜>

各国や地域によって、学校や画一的な教育の導入理由は異なる
アメリカ:産業革命により「画一的な人材」が工場に必要なため
ドイツ:「ナポレオン戦争でピンチになったため、「画一的な人材」を兵力の確保
日本:明治維新の国民一般の知識水準の向上、戦争の時の「服従的な(obedient)で画一的な人材」の確保のため

いま多くの人がうけているこの学校教育の歴史はかなり浅く、実は始まってから150年ほどしか立っていない。
教育は自由になるために必要なものだが、奴隷が知識をつけて自由になるのを避けるため、奴隷には教育(文字の読み書き)はさせないなどもあった。
<教育の特徴>
・すべての人へ教育を
・画一的な教育、全員に同じものを、全員に同じ質の教育を

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Society 4.0 情報社会<象徴される出来事:コンピューター・インターネットの出現 1980年代>

Education 4.0 教育の個別最適化<多くの教育機関はまだここに到達していない>

インターネットの台頭により、社会の構造の変化。

今までは、学校が知識が集結する場所だったところから、インターネットの台頭により時代遅れの教育機関へ

だが、教育はなかなか3.0からアップデートされない。。。

コロナでようやく教育はEducation 4.0のフェーズに向かっている。

が、社会はもう1つ先に移行しようとしている。

そんな中でも、新しい学校の台頭、放送大学(比較的昔からありますが)、東進ハイスクール、島留学、Minerva 大学、「High Tech High」「N校」、「0校」、「loochs」などなど

<教育の特徴>

個別化、オンライン、Learning Experienceを重視、知識の伝授はオンラインで、体験はリアルで、先生はファシリテーターやコーチングへ、民間校長の出現

そして、、、

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Society 5.0  創造社会<AI・IoTの出現 20XX年>

Education  5.0<社会と学校の境界の消滅、学校の再定義、学びの開放>

20XX年には、以下のことが起こると妄想できます。

「まず、学校ってそもそも行く必要ある?」という親子間の会話から始まり、個人によって、「行く必要ある・ない」が変わると思います。

そして、「行く必要ある」の中でも、「どんな学校に行くのか」ということを考えます。「リアルなのか、オンラインなのか、バーチャルなのか」「いろんなことを広く学ぶのか、専門的なものを集中的に学ぶのか」「どんなスキルを獲得したいのか」などです。

そして、個人が多様なスキルを身に付けることで、一斉テストが機能しなくなります。

それに伴い、教える先生に求められることも変わるでしょう。

教員5.0:学習の意欲を向上させれるモチベーター、ある特定分野のエキスパート、ソフトスキルを教えることができるリーダー、などなど

教育の特徴:
VR 学校、AR・VR授業・・・家からでも参加可能
学校にいかないと選択する人の増加・・・
リアルの学校にいかなくても十分に学べる
一斉テストの廃止・・・テストで測れないスキルの重視
個人の学びのデータ蓄積(ポートフォリオ)化・・・学びのログが社会に貯まる
リアル体験の重視・・・バーチャルからの反動のリアル体験の貴重
非認知能力(=ソフトスキル コミュニケーション能力、やりきる力、思いやり、レジリエンス)のための学校・・・
教員免許の見直し&教員養成過程の見直し・・・先生に必要な能力が多様化するため、現行のシステムでは対応できない
世界の学校が繋がる・・・オンライン化による教会の消滅

、、、、、、、、、

妄想すればするほど、色々でてきますね。もう実際に行われているものもありますね。

なんで、そもそもこんなことを考えたかというと、ICT導入がコロナ対応とセットで考えられているからです。

これをしてしまうと、コロナが終わったらICTも消えてしまいます。

なので、コロナ対応のためのICTではなく、Education 4.0、5.0にむけてのICTと捉えることが必要です

マザーハウスの山崎さんが言っていたこれから求められるのは「未来型リーダーシップ」

このさきの「Society 5.0 にむけての、未来の教育(教育5.0 Education 5.0)」のためのICT活用というのを、休校中に考えている公立中学校教員でした〜〜〜

長くなった。。。。。

*参考資料「Most Likely to Succeed」の3:25~6:00

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<妄想シリーズ第一弾>

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