つらつらと
9月に入った。
何か始めたいなと思ったので、やっと「書く」ということと向き合ってみることにする。
私は表現がしたいくせに、その核となるものが湧き上がってこない自分が情けなかった。
自分で選んでるつもりで、誰かへの憧れや反発なだけだったり、尤もらしい言い訳を組み立てて楽な方に逃げたり。
何をするにも、誰かの存在が根底にあった。
見栄っ張りでずるい自分を覆い隠し、自分の選択を誰かに認めてもらいたくて必死。
でも、本当に必要なのは覚悟だ。
覚悟がないから、確かに自分で選んできたくせに、何を選んでも納得感が薄く、最後には何かのせいにして逃げてきた。
人への見せ方や複雑にすることばかりうまくなって、空っぽな自分が息苦しかった。
好きなものを好きだと言い、イキイキとしている人たちが眩しかった。
そんな自分を変えたくて、自分を整えて緩めることを最優先して日々を過ごしてみることにした。
好きも嫌いも、面倒くさいも疲れたも楽しいも、自分がその瞬間感じたことを否定しない。
相手の反応や思惑もできるだけスルーして、深く突き詰めない。そして、ネガティブな印象を持つものからは距離を置く。
とにかくシンプルに、自分の感覚を最優先にしてみる。
そうして出てきたのは、怠惰で臆病な自分。
私は、そんな自分を私らしいなと思えた。
虚像だと思っていた私と少しずつ溶け合って、最近は地に足がついたような重みを感じる。
うまく立ち回れないことも、恥ずかしくなることも増え、見せたい自分がなくなった分、お酒にも弱くなったけど、今はそれが私だと笑って済ませるようになった。
こんな風に感じてるのは私だけで、外から見た私は何も変わらないんだろうなとも思いつつ。
覚悟もなく、表面ばかりでいろんなことがわかった気になって、根無し草のようにふらふらと彷徨ったこれまで。
お陰で名刺も肩書も実績もないけど、確かに積み重ねた時間と経験を持って、土台から積み上げていきたい。
そんな今だからこそ、書ける何かを残しておこうと思う。
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