不良グループの存在

カルロースゴーンの弁護士は元検事が就くようだ。ヤメ検といえば真っ先に思い浮かべる人物がいる。

「反転・闇社会の守護神と呼ばれて」田中森一 幻冬舎

著者は極貧の家庭で育ちながらも相当地頭がよかった。
それを裏付けるエピソードがある。向学心がありながらも参考書を買うお金がない。
そこでどうしたか、出版社に学校の先生を装って手紙を書き、学校での一括採用をちらつかせ見本品を送らせるのである。
それを年端のいかない子供が考え付くのだ。よくも悪く一頭地を抜いていたわけである。

そこで自分の小学校時代を振り返る。自分にはその種の素養はあるわけもないのだが、そういえばその手合いもいないことはなかった。

小学校時代、クラスは別だったのだが、ある子が万引きで警察に補導された。
ただその子が弁明するには街で偶然であった不良グループに脅されてやったというのだ。そそのかした彼らは遠目に監視していたらしく捕まることもなく姿を消したらしい。

それを聞いて自分のみならず、周囲の子供達も、繁華街の得体の知れない怖さを知らされる思いがしたものだ。
後に被害者の子は頭が良く、有名中学に進学した。

大人になって子供時代を振り返ると、当時の自分の未発達の知性では認識出来なかったものの深層下では疑問符としてペンディングされていたことが、ふとした事をきっかけに氷解されることがある。

その多くは大人たちの嘘なのであるが、中には共に机を並べランドセルを背負った大人もいたものだと愕然とする。

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