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大野一雄   ~撮影ノオト~

ラ・アルヘンチーナ頌

東京・恵比寿のギャラリーLIBRAIRIE6で、映像作家・飯村隆彦の60年代の実験映画「バラ色ダンス」を見る機会があった。暗黒舞踏の創始者・土方巽と、舞踏家・大野一雄が共演する舞台の映像はきわめて貴重で、興味深いものだった。

「大野一雄が若い!」と思ったが、彼はこのとき50歳代。私が知っている大野一雄が、深く皺が刻まれた年齢だったに過ぎない。長い間舞台から遠ざかっていた大野が復活したのは1977年、71歳の時だった。

代表作ともいえる「ラ・アルヘンチーナ頌(しょう)」を初演し、1980年にフランスのナンシー国際演劇祭に参加してからは、世界各地に招かれている。当時は国内よりむしろ国外での評価が高かった。

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