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独学35時間で簿記2級に合格した勉強方法

産休中に時間があったので、簿記2級にチャレンジしてみました✊
実務経験はなく、半年前に独学で簿記3級合格済みなので、記憶を掘り起こすところからのスタートです。

出産というタイムリミットがあったため、
簿記2級の内容を習得することに加えて"効率よく最短で"合格することを目指してみました。
これから勉強する方の参考になればと思い、
かかった時間や勉強方法、果たしてこれが最短経路だったのかの振り返りなどをまとめてみます。

1.勉強時間

実際にかかった時間は35時間でした。
内訳は以下の通りです。
①工業簿記テキスト 14時間
②商業簿記テキスト 15時間
③Youtube過去問解説視聴 1時間
④問題集 5時間

ネットで調べると独学で150〜250時間かかると出てくるので、まあまあ効率よくできたのではないかと思います!
本当は問題集をあと10時間くらいはやるべきだったのですが、計画性が足りず最後無理やり間に合わせたというかんじなので、50時間前後が最短かつ適正な勉強時間なのではないかな、という感覚です。

2.勉強方法と振り返り

2-0.進め方

簿記に限らず、何かの試験対策をするときは、以下のフローで進めるのがいいなと思っています。
(今回は時間切れで中途半端になっていますが、基本的な考え方として…)

①とりあえず全範囲をさらう
②本番形式で問題を何度か解く
③自己採点して、合格点と現在地の差を分析し、改善する(弱い分野の問題だけ集中的に解いてみるとか)
④②と③を繰り返す

2-1.テキスト

今回は、とりあえず全範囲をさらうのに以下の2冊の教材(2023年版)を使いました。
テキスト1〜5ページごとに問題が1問といったかたちで、テキストの内容と付属の問題集(商業84問/工業57問)が細かく対応しているのがとても良いです!

TAC出版 スッキリわかるシリーズ

◾️おすすめポイント

私見ですが、短い時間で理解度を高めるにはアウトプットありきのインプットをすることが重要だと思います。
なので、テキストを読む→問題集を解くという順番ではなく、テキストをカンニングしながら問題集を解く(問題を解くのに必要なポイントを拾い読みする)のがこの教材の一番良い使い方なのではないかと思います。

テキストを丁寧に読んでちゃんと理解していたら時間がかかりすぎてしまうし何がポイントか掴みづらいので、100%理解はしてないけど問題は解けたからOK〜くらいの適当さでゴリゴリ進めるとちょうど良いです。

iPadがあると効率が爆上がりするので、【追記】におすすめの使い方を記載しました!

◾️振り返り

結果的に30時間弱で試験範囲をさらうことができたので悪くなかったかなと思っていますが、最終的に試験問題がとければOKという観点で言うとちょっと頑張りすぎたかもしれません。
自力でテキストを読む&問題を解くのは能動的な勉強なのでそれなりに負荷がかかります。

人の話を聞くのが苦痛でない方であれば、
CPAラーニング(動画テキスト問題集全部無料/会員登録必要)の講義を倍速視聴とかもありかもしれないです。
商業17h+工業13h=30h(倍速なら15h)でとりあえず全部見れるのはよいですね。
(CPAラーニングが特別おすすめとかではないのですが、無限にコンテンツがあるYoutubeと比べてどこからどこまで見たら全範囲をさらったことになるのか明確なのが良いなと思います。)

とはいえ結局のところ、受動的な勉強(楽だけど記憶に残りにくい)と能動的な勉強(きついけど効果的)をどう組み合わせるかの問題なので、
能動的に頑張るのは問題集を解くタイミングにとっておく方が良いとも言えるし、最初に頑張っちゃったほうが後が楽とも言えるし、難しいところです。

2-2.Youtube視聴

テキストで全範囲をとりあえず終えてなんとなく理解はできたものの、問題解くのにめちゃめちゃ時間かかる…特に問3…こんなん絶対無理だろ…という壁にぶちあたりました。

そこでYoutubeの解説動画に頼ったことと、
たまたまとても良い動画に巡り会えたことが今回の試験の1番のサクセスポイントでした!これなしでは絶対無理だった!感謝!

この、『いのうYoutube簿記大学』の過去問解説動画を6本ほど見ました。だいたい1本あたり20分(倍速で10分)ほどです。

◾️おすすめポイント

上記の動画に「まだ仕訳書いてる?」って書いてますが、わたしはもちろん仕訳書いていました…だってテキストにはそのやり方しか載ってないので。

3級の時にも思ったのですが、簿記の試験は何をメモ用紙に書くかの取捨選択・どうやって情報を速く分かりやすくミスなく整理するか(略語も含め)が重要にもかかわらず、テキストには解くプロセスが書いてないので困りますよね……?
『いのうYoutube簿記大学』の過去問解説動画は、素直に真似するだけでそのあたりのコツが身につくので素晴らしいです。超助かりました。

上記の動画を視聴して再度似た問題に取り組んだところ、所要時間が60分から30分に縮みました。効果が絶大すぎる!

↑こちらは工業簿記の原価計算ですが、
ボックス図の書き方は目から鱗でした。早くて無駄がないから結果的にミスも少なくなる。

2-3.問題集

問題集は時間切れでほとんどやってないので、あまり書くことがないです…
Youtube動画見るのと並行して問3,4,5問を1個ずつと、ネットの試験形式に慣れなきゃと思い通しで1回解いてみた程度です。

◾️振り返り

もう少しちゃんと問題集に取り組むべきだったと反省しておりますが、一方で、実際に試験を受けてみて、
問題集よりも本番の試験のほうがかなり難易度が低く、かつ出題範囲も狭い(頻出と言われているものが素直に出てくる)印象だったので、
一発合格に拘らない方は、あまり深追いせずほどほどのところで試験を受けに行ってみても良いのではないかな…と思いました。
あくまで個人的な感覚ですが、3〜5回分通しで解いてちゃんと復習すれば十分な気がします。

参考までに、私が受けたときの問題は以下の通りでした。
・問1:仕訳
・問2:株主資本等変動計算書
・問3:損益計算書
・問4:仕訳+原価計算
・問5:CVP分析

難易度が高くないというのは、
例えば、問2で資本準備金と利益準備金を積み立てる際に、資本金1/4の上限を気にしなくても良い設定になっていたり、
問3の減価償却を計算する際に、期中に購入したものがなかったり、
問4で仕損や50%時点で投入される材料がなかったり、
ひっかかりやすいポイントが全体的に特にないなというかんじでした。

3.まとめ

つらつらと書いてみましたが、
結論、①いのうYoutube簿記大学が本当にわかりやすくて神だった、②準備不足は否めないものの奇跡的に見たことある問題ばかり&難易度が低くてなんとかなったかんじです。
再現性が高いのが低いのか分からない感じですみません…
ちなみに100点満点中87点でした(70点以上合格)。

【追記】iPad活用術

iPad活用術というほど大層なものではないですが、iPadのおかげでテキスト+問題集が捗ったので使ったアプリ含めてご紹介です!

学習環境

2-1.テキストに書いた通り「テキストをカンニングしながら問題集を解く」という方法をとっているので、テキストと問題を横並びにするためにiPadを使っています。
間違っても同じ本の前後をパタパタ行ったり来たりしてはだめです。

iPad画面 余白で問題を解く

iPadでは、問題集部分の全ページを
①Microsoft LensでPDF化
②PDF余白調整で問題解くスペースをつける
③Goodnotesで編集
しています。

全ページを撮影するのが若干面倒ですが、10分〜15分くらいあれば終わります。

iPad画面2

解答用紙がついている問題は、別途写真を撮って欄外に貼っておけば快適です。
ぜひお試しください!

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