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振り返る2023(前編)


1月
年始のディズニーランドで旦那と遊ぶ。トゥーンタウンで浮かれてご飯を食べていたら職場から電話が来て慌てて出る。私が無理矢理頼み込んでいた転勤のために、必要な情報を教えてほしいとのことで一気に現実に引き戻される。
静かなところに移動して続きの電話に応対するもウエスタンリバー鉄道によるあまりに景気の良い「ポッポー‼️‼️‼️」に全てを掻き消され、電話先の上司も一瞬言葉に詰まっていた。

その他の土日は友達や妹と都内で美味しいものを食べていた。
DOMANI明日展にふらりと立ち寄った。はっきりとこれが良い、と思える感受性が発達しておらずぼんやりと眺めていたが、もっと美術館で展示を見てみたい衝動に駆られた。

2月
旦那と遠出してアウトレットに行く。
職場がテレビの取材を受け、偉い人がちょっとだけ出演する。
「海と花束」をやりたくて花束を買って海に行き友達と写真を撮る。凍てつく寒さで前歯が凍りそうになった。
後輩を連れて春の日差しがさしこむ日暮里へ出かける。カフェを満喫した後、エゴン・シーレ展に行く。「まなざし」の圧倒的な魅力にやられ、美術への関心がますます高まる。
妹とパンケーキを食べる。
仕事は相変わらず滅茶苦茶だったが、占いに頻繁に足を運び「大丈夫、転勤は決まる」と言ってもらうことで正気を保つ。
10分2200円で心の平穏を買う。


3月
旦那とディズニーに行く。暖かかった。
中目黒のカフェの良さを知る。桜が綺麗。
転勤が本格的に決定する。「さらばだ‼️」の気持ちで毎日ウキウキしながら仕事をする。意味の分からない出入金をされたせいで会計報告が終わらず最後の日まで電卓をはじく。
上司も悪い人ではなかった。その他の職員も良い人たちではあった。少し寂しかった。でも私には違う環境で頑張りたいという気持ちがあったから心の中で小躍りしながら前の職場を去った。
県内でも都会寄りの大規模管轄だったため、ほぼ全員へお礼のお菓子やプレゼントをお返しするのに軽く2〜3万すっ飛んだ。
新しい職場がどんなところであれ、自分が望んだ転勤なのだから、与えられた機会なのだから、何もかも受け入れて働くと覚悟を決めた。


4月
新しい職場は山に向かって車を1時間走らせたところにある。初日に箸を忘れて慌ててコンビニに行き大量のランチを披露することになる。
慌ただしいが、前の職場と違って(クソ)上司の目を気にしなくて良いことが最高。急に仕事を無茶振りされ、粗削りながらも提出したことを褒められるなどする。毎日かなり必死。
自分で仕事を調整できるから、自分次第で家に早く帰れる。田舎特有の人の温かさ。私はここに来るためにこの職に就いたのだとすら思う。


5月
バラ園で癒されながら写真を撮る。
旦那と初めて美術館デートをする。「ルーブル美術館展 愛を描く」を鑑賞。カップル客が多く女子トイレの中は化粧を直す女子でごった返していた。
土日は後輩と都内で飲み会。
雑用も含め以前よりも色々な仕事を頼まれることに戸惑いつつ、適応していこうと努力。


6月
旦那と鎌倉に行く。片道4時間ほど運転。
入籍に伴い指輪を買い、転勤のために引越し、高速での通勤を繰り返し、旦那も仕事を変え、人生で一番お金を使いまくったので、お互いとにかく貯金がなかった。銭洗弁天でよくよく頭を下げてきた。
都内によく出かける。友達や後輩とご飯。
サークルの人たちとバンド練習や飲み会。
アーティゾン美術館で抽象絵画を観る。「よく分からないけど好き」の連続。自分の中で解釈を繰り返す作業が心地いいと感じる。
仕事も落ち着き、毎日を淡々とこなしながら、他にも何かやることはないかとキョロキョロする日々。


〜後編へ続く〜

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