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【そらる】ワンダフルワンダラスを見た話【2日目レポ】

11月3日〜4日の2日間、幕張メッセ国際展示場4〜6ホールにて7月17日に発売されたそらる10周年記念の3作目のソロアルバム「ワンダー」の発売を記念してワンマンライブ「ワンダフルワンダラス」が2日間続けて行われた。終始優しい空気で包まれ、多幸感に満ち溢れたライブ2日目のレポートをここに記す。


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もうすぐか、と一斉に観衆のもつライトがそらるのイメージカラーである青色に光り始めた頃、真正面のスクリーンから蝶々が飛び交う映像が流れ始め、そのとろとろとした非現実的な世界観へと人々を誘った。そして、今ツアーのメインヴィジュアルが映し出されると同時にそらるが登場。1stシングル「銀の祈誓」をレインシャワーが降り注ぐようなスポットライトの中歌い上げた。次にアップテンポで軽快なサウンドが特徴の「幻日」を続け、「最高の一日にしよう!」と呼びかけると、観客から歓声が上がり「群青のムジカ」をその勢いのまま届けた。
MCでは今回のバンドメンバーであるゆーまお(Dr.)、中村圭(Ba.)、森谷優里(Key.)、清水"カルロス"宥人(Gt.)、ぎぶそんこと三矢禅晃(Gt.)など頼もしいメンツを紹介。
また、今回のツアーではバンドメンバー5人とは別に事務員Gが引き連れたオーケストラがバックで生演奏を披露するという豪華さ。そらるは「(歌うのが)むちゃくちゃに気持ちいい」とふんわり満足気な笑みを浮かべると、映画「賭ケグルイ」の主題歌となったセカンドシングル「アイフェイクミー」で赤の世界観、宇宙のような群青色の「アトモスフィア」、可愛らしい歌詞が特徴的な「教えて神様」と、観客をコロコロと変わるそらるワールドへと連れ出した。
今回のツアーのセットリストのメインであるアルバム「ワンダー」は週間オリコンランキング堂々2位、それについて感謝の気持ちを述べるとギターサウンドが特徴的な「アイソレイト」を奏でた。
先程の明るい雰囲気からがらっと変わり、森谷優里(key.)の優しくとも寂しげなピアノに続くオーケストラの演奏から成される、重厚かつ荘厳な雰囲気に包まれた「文学少年の憂鬱」では自身の深く優しい、どこまでも響くような声の伸びを楽しんでいるようだった。また、バンドメンバーからなされるインストは甘いけれど切なく蕩けるようなサウンドが特徴的でいつかの青春を思い出させるようであり、衣装チェンジを経て再度登場したそらるが歌い上げる「それは永遠のような」の男女の世界観と見事に合わさっていた。
先日MVが動画投稿サイトにアップされた「海中の月を掬う」では、海を模したスクリーンにそらるが包まれ、深海までもが透き通る歌声もさることながらその演出の美しさに息を飲んだ。深海を飛び出し、トロッコに飛び乗ると、たくさんのファンに囲まれながら「ありふれた魔法」を笑顔で歌いきり、センターステージに到着。事務員Gとアットホームどころかもはやここは家なんじゃないかと言わんばかりのトークを繰り広げた。そして、事務員Gの繊細かつ正確なピアノ演奏の中「アウトサイダー」「たばこ」を優しく紡ぎ出した。
メインステージに移動し「アンサー」を届けると、雪が降る様にそらるの周りに沢山の小さなライトが登場。「ゆきどけ」をそれらが織り成す優しい光の結晶に包まれながら優しく語りかけ、桜舞い散るムービーをバックに歌う「長い坂道」、題名にちなみ夕日のような光がそらるを照らす「オレンジの約束」など明るくとも切ない歌詞が特徴の楽曲達を四季折々の鮮やかな演出と共にしっとりと歌い上げ、観客の心の琴線に触れた。最後にこの日の事を「ワンダーの名に恥じない素敵な一日になりました。」と締めくくると、自身初のドラマ主題歌となった「ユーリカ」を噛み締めるように歌い、名残惜しみながらもフィナーレを迎えた。

ファンからの熱烈なアンコールを受け、再度登場すると事務員Gと共に作り上げた楽曲「10」でやさしく会場を包み込んだ。ツーデイズ初日でもあった3日はそらるの31歳の誕生日でもあり2日目である4日も観客とバンドメンバーでそらるを「ハッピーバースデー」と歌で祝うと、本人は照れくさそうに笑いながら頭をかいた。記念撮影を終え、「昔はライブ前は緊張していたけれども今は楽しみでしょうがない」と自身の気持ちの変化を嬉しそうに語り、今後の活動についての前向きな気持ちを述べた。そしてアルバムの最後の収録曲でもあり今ツアーのラストでもある「ワンダー」を歌い始めると溢れんばかりの紙吹雪が観客の元へ、流星群のようにキラキラと降り注ぎその光景はそらるという北斗七星が輝く未来を指し示しているようだった。ツアー全曲が終了し、興奮覚めやらぬ中「一生懸命歌うから、また皆も笑顔を見せにきて!」と叫ぶと、今公演一の歓声を浴び、余韻を残しながらもフィナーレを迎えた。

今回の公演はバラードが多く、そらるの持ち味である低音であるが聴きやすく優しく包み込むような歌声と、響きのあるビブラートをじっくりと楽しめるとても濃いライブだったと言えよう。その優しい歌声は聴衆を照らす太陽となり、時に寄り添う月光となり、そしてかけがえのない宝となろう。


セットリスト
-OP-
1.銀の祈誓
2.幻日
3.群青のムジカ
-MC-
4.アイフェイクミー
5.アトモスフィア
6.教えて神様
7.アイソレイト
8.文学少年の憂鬱
-instrument-
9.それは永遠のような
10.海中の月を掬う
11.ありふれた魔法
-MC(センステ移動)-
12.アウトサイダー
13.たばこ
14.アンサー
15.ゆきどけ
16.長い坂道
17.オレンジの約束
18.ユーリカ
-enc-
19. 10
-記念撮影-
20.ワンダー

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