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井上尚弥

書けるタイミングで書いておかないと、書き逃しそうなので書きます。

井上尚弥は、松本人志・「遺書」風に言うと、“今世紀最大最強のボクサーで、今後現れることもないほどの天才”。
“今でこそ少しは知られるようになったが、本来ならこの100倍は騒がれてなければならず”、井上の偉大さを理解できないということからも“3%のかしこを97%のアホが押し潰してるのが日本人”という現状なのである。

ボクシングに興味のない人にしてみれば、胸糞の悪い表現かもしれないが、それくらい凄いボクサー。
実際、5年近く前に週刊誌上で、日本人歴代最強ボクサーを一般アンケートでランキングにしていたが、1位は具志堅用高さんで井上は2位か3位。
その時点で、実力は絶対1位だと思ってたから、“懐古趣味のジジイはわかってねえなあ”と正直思っていた。

技術的なことを言えば、“何でも出来るボクサー”。
得意不得意がない。だから、全部が得意。
唯一打たれないから、打たれ強さだけが未知数だったが、それもノニト・ドネア戦で証明し、その後そのダメージが後遺症になってもいない。
何でも出来るから、負け方が想像できないという変な悩みを抱かせる域にいっている。

井上は、もう勝ち負けを論じるレベルじゃない。たとえ負けたとしても、頂点に上り詰めた者として、そこからの生き様で楽しめる――という人もいる。が、やはり負けて欲しくはない。
負ける展開が想像できないからこそ、「もし負けたら」と考えると、どの選手、どのチームよりもドキドキする。
空き缶積みのように、高くなればなるほどちょっとしたミスへの緊張感は増す。

来たる7月25日に対戦するスティーブン・フルトンは、井上にとって過去最強の相手だと言われている。
階級を上げたうえで対戦する、無敗の王者。
黒人でバネとリーチがあり、ディフェンス能力に長けた選手。
しかし、何の問題もなく勝てると思う。

仮にKOにできなかったとしても、明らかな差を付けて判定で勝つ。
「どっちの勝ちでもおかしくない」「(井上の)ホームによる疑惑の判定」にはならないというのが自分の見立て。
だが、だからこそ緊張感がある。しかし、だからこそ楽しみでもある。

井上は、日本スポーツ界の中で、歴史上2本の指に入るアスリートだと思っている。
一人は井上尚弥で、一人は大谷翔平。

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