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日本維新の会についての意識調査結果(2024年6月)【前編】
みなさん、こんにちは。海原雄山です。
先日、TwitterやFacebookを利用した意識調査を実施しました。
今回は621名ものみなさんにご回答いただきました。感謝申し上げます。
さて、その全体分析結果をまとめましたので、みなさまにご報告いたします。
はじめにお断りしておきますと、今回の調査はSNSを利用した調査であるため、多少の偏りがあり、なおかつ補正等もかけておりませんので、ご了承願います。
👇参考
調査回答者データ
居住地・年代・性別
調査にご協力いただいたみなさまについてのデータです。
まずは、ご回答いただいたみなさまの居住地です。
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約半分が大阪府ですが、今回、東京(前回 39名(8.2%))・埼玉(前回15名(3.2%))からの回答が大幅に増えました。
![](https://assets.st-note.com/img/1717417589288-xhCfUKC6f7.png?width=1200)
年代別で見ますと、割とバランス良く分散していますが、前回14.1%だった30代と、前回23.1%だった40代が大きくシェアを伸ばし、比較的若い現役世代の比率が高くなりました。
![](https://assets.st-note.com/img/1717417789938-nanprsxdBu.png)
男女の比率についてですが、約7割が男性となっておりますが、前回と同程度の男女比となっています。
政治的属性
ここで言う政治的属性とは、以下の問いにより決まるものです。
Q4 あなたに当てはまるもののうち1つを選んでください。
(選択肢)
・日本維新の会一般党員
・日本維新の会特別党員(日本維新の会の政治家、支部長等)
・党員ではない日本維新の会支持者
・他党支持者
・支持政党なし(無党派)
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回答の約半分は「党員ではない日本維新の会支持者」となっていますが、一般党員からも多くのご回答をいただいています。
今回、支持政党なし(無党派)からも91名もの多くの方々にご参加いただいていおります。
また、18名の特別党員の方からもご回答をいただいております。この場を借りてお礼申し上げます。
馬場執行部の支持率
Q5-1 日本維新の会の馬場執行部(馬場代表、藤田幹事長、柳ケ瀬総務会長、音喜多政調会長他の体制)を支持しますか。
それでは本題に入りますが、Q5では、現馬場執行部に対する支持率を確認するべく問いを作成しました。
![](https://assets.st-note.com/img/1717418308507-Wx5FvuoPJJ.png?width=1200)
ご回答いただいた皆様のうち「強く支持する」または「どちらかと言えば支持する」と回答した人の割合は、実に53.9%に上ります。
ただし、前々回(2023年6月)の81.8%、前回(2023年12月)の72.3%より数字を大きく落としています。
さらに、「どちらかと言えば支持しない」または「全く支持しない」と回答した人の割合は、34.2%に上り、前々回(2023年6月)の5.2%、前回(2023年12月)の14.5%より数倍に膨れ上がっています。
![](https://assets.st-note.com/img/1717418972839-6fcAoReEYg.png?width=1200)
年代別で見ても、40代以上で50%以上の支持を集め基本的に年代が上がる程支持する割合が高くなっているものの、30代以下では支持率は40%を切っており、特に29歳以下では不支持と答えた方の割合の方が支持すると答えた方の割合より高くなっています。
これは、どの年代でも60%以上の支持を集めていた従前の傾向とは異なる状況となっています。
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属性別で見ると特別党員、支持者(非党員)からは60%を超える支持を集める一方、一般党員からの支持はやや落ちるようです。
また、支持者(非党員)からは60%を超える支持を集めると言っても、特別党員とは支持の強度に差があり、党の内外で温度差がある様にも見えます。
そして、今回無党派からの不支持は約65%にも上り、馬場執行部への風当たりはかなり強いようです。
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![](https://assets.st-note.com/img/1717419646878-5aKAFPFyFi.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1717419699943-4XLRUaxgsf.png?width=1200)
一般党員、非党員の支持者、無党派の属性別で前々回・前回と今回で比較すると、一般党員、非党員の支持者、無党派のいずれにおいても、グラフの山が右にずれている=支持が薄れている状況であると言えます。
特に危機的なのは、いずれにおいても「全く支持しない」と答えた方の割合が大幅に増えています。
今回の調査では、本来一般の支持者以上に党との結びつきが強いはずであるはずの一般党員においても「全く支持しない」と答えた方の割合が増えていることが、一般有権者における馬場執行部への大きな不満を表しているように考えられます。
馬場執行部支持しない方からのコメント
では、いつもなら支持する立場のコメントを記載するところですが、今回は支持しないと答えた方からのコメントから先に紹介します。
政策面での期待が満たされていないことを原因に挙げる声もあります。
維新の強みである政治とカネで突き抜けなかったから。政策より政局重視だから。
政治改革より党勢拡大が目的になっている。馬場さんの認識が、自分が維新に求めるものからズレている。
大阪府 30代 女性 党員ではない日本維新の会支持者
以下のように、党内ガバナンスに対する不満がある声が目立ちました。
最初は期待していましたが、ルールが曖昧なところがあったり、考え方が皆違うのは当然なのにまとめる力が弱く見えます。しかし、上記の4名ばかり目立ち、ほかの役員の方の意見はわからないのでどちらとも言えません。
馬場代表の発言がたびたび物議をかもしており、それが少なからず支持を減らしている要因になっていると考えているため。藤田幹事長は支持している。
ホントの意味での第二自民党になってしまっているし、離党や除名も含め党運営が稚拙過ぎるから。
今回特に多かったのが、後述する足立衆議院議員への処分に対する評価が、党執行部への不支持に繋がっていると考えられる声も多く聞かれました。
◯足立議員に対する処分が全く理解できない上に全く説明しない。
◯普段の質疑のクオリティが低いこと及び一部態度が悪すぎる。
東京15区補選の足立代議士の一連の行動に対する対応がありえないから。
度重なる不祥事とそれへの処分、特に直近では足立衆議院議員への対応が大きく不支持に振れる原因の一つとなっていると考えられます。
馬場執行部支持した方からのコメント
では、支持する声はどうでしょうか。
執行部の若手3人は経験値少ないなか時にはミスもあるけど非常によくやってると感じます。またその3人をとりまとめる馬場代表にはリーダーとしてのスキルがあると評価します。
適材適所で国政でそれぞれ役についてて良いなと思う。また今回の旧文通費の公開、政策活動費の件、よくやったと思うから。馬場代表は党の人材を今のメンバーのなかではうまくまとめてらっしゃると思う。
若手党三役への実績、今後の伸びへの評価と馬場代表のまとめる力を評価する声が多く見受けられます。
政治と金の維新案を自民に飲ませたから
また、上記のように政治資金規正法改正案について、維新案を自民党に丸のみさせた実績を評価する声もありました。
一方で、以下のようなご意見もあります。
医療維新の内容に惹かれた一方、馬場代表が野党批判ばかりで無党派層を突き放している
基本的には馬場代表を支持しているが、維新の支持を広げるにあたって本当に馬場代表でそれができるのか最近少し疑問に思うようになってきた。特に、保守という言葉を強調したり、自民との連立を匂わすような発言が気になっている。
まとめる力に対する評価は高いものの、馬場代表の言動に不満を覚える声が、馬場執行部支持層からさえも多く上がっていることは見過ごせない点です。
支持でも不支持でもない方からのコメント
よく知らないのでわからないと答えた方も含め、コメントを紹介します。
①基本的に維新を応援したいと考えているが、他党を貶しすぎ。
②党所属議員・メンバーの不祥事が多い
内部のゴタゴタが見えすぎるのと、筋が通っていない部分があるように見える。
支持者以外からも不祥事や内部のゴタゴタに対する不満が出ているように考えられます。
当選1回~2回の若手議員が執行部入りし、世代交代をうまく実現している点は強く支持できるが、馬場伸行代表の多党に対しての攻撃的な言論、独断的と見える与党への接近に対しては支持できない(原文ママ)
ここでも馬場代表の言動を疑問視する声が上がっています。
党三役はまだまだ不勉強と感じる
選挙で選ばれた馬場さんには何も思うことはないが、特に松井さんの加護のもと研修中という認識の三役には物足りなさを感じるため
また、まだまだ国会議員1~2期目の党三役への物足りなさを指摘する声もいくつか見受けられました。
今の執行部に対する物足りなさが、不支持に振れないながらも支持するまでに至らない要因となっていることが伺われます。
すでに現体制になってから2年近くになっていますが、期待で支持される時期は終わり、結果を問う声も大きくなっていることの証左ではないでしょうか。
不祥事対応に対する評価について
Q6-1‐1 日本維新の会において、不祥事等により除名や離党勧告、党員資格停止等の処分が下された事例がありますが、党によるこうした過去の対応を評価しますか。
(選択肢)
・高く評価する
・どちらかと言えば評価する
・どちらとも言えない
・よく知らないのでわからない
・どちらかと言えば評価しない
・全く評価しない
Q6では、毎回設問にしていた維新の不祥事関係の対応について、世間がどのように評価しているかを確認しています。この半年でどのように評価が変化したのか、推移を確認します。
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「高く評価する」は約14%にとどまるものの、「どちらかと言えば評価する」という回答が37,7%となっており、過半数から肯定的評価を受けています。
ただ、「高く評価する」が相対的に少ないため、満点な結果とは言い難いかもしれません。これは前回、前々回と同様の傾向です。
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属性別で見てみると、やや評価が分かれることとなります。
一般党員や、非党員の支持者の間では、過半数を超える肯定的評価を得ていますが、今回過去2回に比較し、「全く評価しない」と答えた割合が伸びています。
これは、支持者の中にあっても、不祥事対応に対して不満が高まってきつつある兆候と考えられます。
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![](https://assets.st-note.com/img/1717423570048-U0oQ1Dj8qJ.png?width=1200)
特別党員の中においては、「高く評価する」「どちらかと言えば評価する」が合計約33.4%に対し、「どちらかと言えば評価しない」「全く評価しない」が合計約33.3%と、肯定・否定の評価が拮抗しています。
実際に同僚となる特別党員の間では、必ずしも不祥事に対する対応が満足とは言い難いという評価なのかもしれません。
また、維新支持者のひいき目の意見が多いかもしれませんので、ポジショントーク無しにニュートラルに評価できると考えられる無党派に限定した評価の推移も見てみましょう。
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前回、無党派では、「高く評価する」「どちらかと言えば評価する」は合計約34.2%でしたが、今回は30%を切っています。また、過去2回から一貫して、「どちらかと言えば評価しない」「全く評価しない」の比率が上昇しています。無党派からの評価はかなり厳しいものがあります。
そもそも、不祥事対応というとすでに維新がまずいことをしたことが前提となっており、ディフェンスの話であるため、ある程度厳しい評価が下るのは致し方ないところですが、この1年で無党派層の評価を落としているというのは、ふわっとした民意の離反を招き得る事態として、危機感を持って捉えるべきことだと考えられます。
現実に、先述のとおり無党派を含め、一般党員や非党員の支持者の間でも、馬場執行部の支持は落ちていますので、フェーズを変えて対応していただきたいと願っています。
肯定的な方からのコメント
ここで、不祥事対応に対して肯定的な理由についてのコメントの一部を見てみましょう。
対応が概ね速いから。また、公正公平に対する現執行部の考え方が明確。
対応が早いイメージ
処分理由を公開し、納得のいく説明をしているから。
トラブル対応の速さ、公正公平な処分を行っていると評価するコメントが多いです。
対応の速さを評価する理由は恐らく以下のコメントに表れているのではないでしょうか。
自民、立憲的な、時間がたてば忘れてもらえるという対応では、維新批判勢力とゆーよりも府民市民の支持を失ってしまうと思うから。
一方、このような意見もありました。
入ってからの処分は良いが、入れる前にもう少しチェックできないか検討して欲しい
不祥事対応に肯定的な方からも、そもそも不祥事が起こらないよう、公認候補をしっかり選ぶべきと言う声は複数上がっています。
否定的な方からのコメント
不祥事対応に対して否定的な理由についてのコメントの一部を見てみましょう。
除名処分後、党勢拡大など処分前もあったような理由で撤回したから
※下地幹朗氏のように
過去の処分を見る限り、「罪と罰がバランスしない」など、客観的な基準に基づき処分されず「好き嫌いや人間関係」の「人治」で処分されているが明らかであるだけでなく、それらに対して改善すべく取り組みしているように見えない
事案への対応に一貫性が無いと言った意見や、理解できない理由で処分が撤回された事例を挙げて処分に対する不満や不信感を表す声が複数ありました。
橋下徹の影響がいちいち見え隠れする為、流されすぎていないか疑問がある。
また、創業メンバーである橋下徹氏のコメントに左右されるという指摘もありました。
確かに、今もコメンテーターとして影響力のある橋下氏の発言を後追いして対応していることが、不祥事対応に限らず行われていることから、そういう印象を受けるのかもしれません。
そもそもあまりにも不祥事が多すぎて落胆でしかない。
また、そもそもの不祥事の多さに失望しているという意見もありました。
肯定も否定もしない方からのコメント
不祥事対応に対してニュートラルなスタンスの理由についてのコメントの一部を見てみましょう。
甘いものは甘すぎる。全てが適切とは言えません。
議員辞職相当の事例があっても現に議員の身分にとどまっている者がいるので、全面的に支持とはならない
ここでも、処分の公平公正に疑問を投げかける見解が多く見受けられました。
どこの党でもあるのであまり気にしない。犯罪については厳しく取り締まって欲しい。
一方で、上記のように不祥事自体はどこの党でもあることであるとおおらかに捉える声も見受けられます。
東京15区補選を巡る足立康史衆議院議員の言動への対応について
Q6‐2-1 足立康史衆議院議員の東京15区補選を巡る一連の行動に対する党の対応について、評価しますか。
(選択肢)
・高く評価する
・どちらかと言えば評価する
・どちらとも言えない
・よく知らないのでわからない
・どちらかと言えば評価しない
・全く評価しない
また、今回は、大きな関心を集める足立康史衆議院議員の東京15区補選を巡る一連の行動に対する党の対応についても、個別に評価をしてもらいました。
本調査実施期間中に、足立康史衆議院議員には党員資格停止6か月の処分が決まったことにより、本調査への回答が大幅に増えたことから、いかに本件が大きな注目をもっていたかが伺われます。
![](https://assets.st-note.com/img/1717499368021-oUE0GycYC1.png?width=1200)
全体では、約40.9%が「高く評価する」「どちらかと言えば評価する」と答える一方、約40.6%が「どちらかと言えば評価しない」「全く評価しない」と評価が分かれて拮抗しています。
しかし、属性別で見るとやや結果は異なり、非党員の維新支持者の間では約46.8%が「高く評価する」「どちらかと言えば評価する」、約32.6%が「どちらかと言えば評価しない」「全く評価しない」と回答し、評価する声の方がやや多い状況。
一方、一般党員では、約41.4%が「高く評価する」「どちらかと言えば評価する」、約42.6%が「どちらかと言えば評価しない」「全く評価しない」と回答し、やや否定的な意見の方が多いようです。
さらに無党派では、約27.5%が「高く評価する」「どちらかと言えば評価する」、約57.2%が「どちらかと言えば評価しない」「全く評価しない」と回答し、否定的な意見の方が圧倒的に多いという結果になっています。
肯定的な方からのコメント
この結果をどう解釈するべきか、皆さまから寄せられたコメントを確認してみたいと思います。
直接言えば済む話を選挙期間中にわざわざSNSで発信する行為が許せないし、不愉快。
何度目のやらかしなのか、、、。党員資格停止ですんで良かったと思う
彼がいう公選法云々は正義感としてはわからないでもないが、言う手段、時期等見誤っている
アンチや他党からの格好の餌食になることなど誰でも想像できたはず。
今回の東京15区補選における機関紙配布について、足立康史衆議院議員の側から法律違反の可能性を指摘したポストを行ったことに対してのご意見。
足立康史衆議院議員の指摘内容自体については否定しないものの、伝え方を誤っていること、そしてそれによる悪影響を指摘する声が多く見受けられました。
足立議員は、維新の中では、自分が一番優秀で正しいと思い込んでいるので、党内ルールよりも自分ルールを優先するタイプの議員である。しかし、組織を運営する上で、自分ルールを優先するタイプの議員を放置すると、統制が取れなくなるので、維新がしっかり処分に踏み込んだことを評価する。除名でも良いと思ってます。
どんな人か知らないが、誰が見ているかわからないSNSでの振る舞いが乱暴に見受けられる。維新に興味を持たせることに役立ってるとはとても思えない。
また、本件を通じて足立康史衆議院議員の普段の言動や行動様式に対する批判も見受けられました。
足立議員は離党してほしいです。過去にも大阪都構想や東京の選挙の大事な時期に一般人とSNS上で喧嘩して炎上することがありました。炎上だけさせてあとはほったらかし、維新のイメージ低下だけ残ります。もうこの繰り返しだと思うので、好き勝手出来る自分の党を作ったらいいと思います。
除名でも致し方ない、何故しなかったのか温情かけすぎで、足立氏に甘えが出てるんだと思う。
そして、上記のようにこれまで蓄積されたトラブルに対する批判も込みで今回の党の対応を評価する声も見受けられました。
足立氏の私怨を感じる。足立氏の選挙区でいままで親族にも働きかけて投票してきたが、次の選挙では初めて維新以外に投票すると考えるほど足立氏には冷めている。
そして、上記のようにかなり厳しいご意見もいただいております。
足立さんもこれ迄の事もあるので、ある意味良いお灸を据える事になったのでは無いかなと思います。とはいえ、東京維新側が除名を、求めたのはやり過ぎだとも思いましたが
一方、足立康史衆議院議員への処分を評価するとともに、除名を求める上申書まで作った東京維新にも批判的な意見もあります。
今回の処分を評価する声には、法的問題を公で行うことの疑問と、今まで蓄積されたトラブルへの不満が背景にあるようです。
否定的な方からのコメント
政権政党を目指すならグレーなことはするべきでないから。大阪でこれをしたら足立議員が指摘しなくても誰かが見つけて連日バッシングです。大阪ではグレーどころかアイボリーくらいでも真っ白じゃないじゃないか!と言って叩かれます。
法に触れる触れない関係なく支持者(ボランティア)の方々を危険な状態に晒すのはおかしいと思う。
今回公職選挙法のグレーゾーンをついた機関紙配布を行ったわけですが、法律的に黒か白かわからない中、ボランティアにそのリスクを負わせたことに対する批判は多く見受けられました。
東京維新及び藤田幹事長の判断ミス(法令解釈不足)が原因。法令違反を指摘したわけなのでその点は執行部側は受け入れるべき。「人治」はよくない。
確かに足立議員にも行き過ぎな発言はあると思うが、今回の補選が公選法が原因で起こったものなのに、そこに対する判断が楽観的すぎる。他党につけ込まれる隙を与えるべきではなかった。
足立さんのポストの後、大丈夫な根拠を発信するという連携をとればよかった。ホワイトなら足立さんはむしろ押し上げのポストだったのに意味が理解できない。
SNSで活動方法に疑問を投げた足立議員、新しい活動方法に対して内外から出てくる疑問に対応できなかった選対を喧嘩両成敗として初期消火出来なかった
そんな中、グレーゾーンという指摘に対し選対がしっかり対応できなかったことについて考慮が足りていないこと、そして騒動のへの対応の遅さへの批判が見受けられます。そもそも今回の機関紙配布にOKを出したこと自体の判断が正しかったのかという疑問が根幹にあると考えられます。
公平公正な対応をしているとはとても思えない。また当事者は足立議員だけではなく東京維新でもあり、それぞれに対して同じ態度で応対しているとはとても思えない。党として党内融和はもちろん重要だが、東京15区補選に関わった多くの党員、スタッフ、ボランティアへ説明が出来ていないし、また国民、有権者から疑義を持たれたことに対する説明としては稚拙な対応ではと思える。
また、東京維新の上申書は取り上げたものの、足立康史衆議院議員の上申書は取り上げないことへの不公平感も、党の対応への低評価へとつながっている可能性があります。
どっちもどっちだなのに東京維新が上申書で足立議員を除名させるように促すのはやり過ぎ。やってることが幼すぎてバカってぽい。
そもそも、東京維新が上申書を作成すること自体に対する強い批判も見られます。
なんだか、過去からの、議員さん個人間レベルでの、感情論に走って処分しようとしているように見えるから、大変残念に思って見ております。
音喜多氏の私怨に見えるから。
こちら、肯定的な方のコメントにもありましたが、足立氏音喜多氏のお互いの私怨ではないかとの指摘もあります。
つばさの党や日本保守党の迷惑行為への対処は評価できる。しかし、前職が公職選挙法違反で辞職した後の補欠選挙に於いて、機関紙配布というグレーゾーンを攻めるという戦略が評価できない。「政治と金」以外なら危ない事をする党だという印象を持つ人も出てくる。
今回、グレーゾーンをつくことで、維新自体へのマイナスなイメージがつくことへの懸念も見られました。
内輪揉めを外に漏れてしまう、イチ支持者がなぜかそれを知ってるいるのが、とても不信感がある。
上申書がリークによって流出してしまうことへの批判もあってか、党の対応等に対して疑問を持つ声も見られました。
足立議員の行動自体に問題はあったものの、指摘されていること自体は懸念事項であるのに変わりはないので、処分を行わずに別途再検討するべきであった
執行部はもっとうまく立ち回れたのでは?あまりにも大事になりすぎた
例えば執行部が足立氏東京維新のお互いの顔を立てたもう少し穏便な対応を取っていたならば、ここまでの騒ぎにはならなかったかもしれません。そこに対する不満も、否定的な評価につながった可能性はあります。
一方で、以下のような意見もあります。
答申通り離党勧告、もしくは除名すべきだった
除名や離党勧告を求めていたのに、党の処分が党員資格停止6か月と軽かったことが、事前の期待を下回り、それが否定的な評価につながった可能性もあります。このような声は、多く見受けられました。
つまり、今回の党の対応に評価しなかった人は、足立康史衆議院議員の処分を不当だという考えの人もいれば、むしろより厳罰を求めていたのに期待外れだったという人もいるわけで、必ずしも足立康史衆議院議員の側に立っている人ばかりというわけではないと考えられます。(この設問はあくまで党の対応への評価であって、足立康史衆議院議員の言動への評価ではないわけで、両者は似てるようで違うわけです。)
肯定も否定もしない方からのコメント
其々が党のため必死になり過ぎた故にぶつかった気がするが、自己反省ができず感情的になりすぎている。
どっちもどっちだと思う
党内部のゴタゴタはもういいので党の外を向いてほしい。
同じ維新の議員同士でいがみ合う構図に嫌気がさしたかのような声も聞かれます。
支持者を巻き込んですることではない
また、今回SNS上では支持者も賛否を巡って激しい論争が行われましたが、そういった状況への憂慮するかの声も、特別党員からいただいております。
この問題のまとめ
本件の対応(処分)について、今回の機関紙配布の違法可能性にフォーカスをあてたか、それとももっと長い期間で足立康史衆議院議員の言動がもたらすトラブルにまで視野に入れたかが、また、機関紙配布にフォーカスに充てたとしても、問題の指摘方法が適切だったかが、肯定と否定で分かれる大きなポイントだったのではないでしょうか。
党の対応に対する評価を聞いている設問であるはずが、なぜか足立康史衆議院議員の行動の是非に多くの注目が集まっているところが、党の対応への評価を複雑なものにしている原因になっているかもしれません。
当方としては、すでに処分が決まったわけですから、このタイミングで対応の是非を語ることは控えたいと思いますが、今回の対応に肯定的な評価をした方から以下のようなコメントをいただいておりますので紹介させていただきます。
本当ならもっと厳しい判断でもよかったと個人的には思いましたが、党としてではなくて今後の足立さん次第だという余白を残した判断にしたことが、何気に高度なやり方だなと思いました
従前から足立康史衆議院議員を強く支持する層からも、本人の言動の改善を求めてはきたもののそれができず諦めたとの声が聞かれていました。今回党紀委員会の答申通り離党勧告・除名処分をせず、党役員会が党員資格停止6か月にとどめたのは、本人の行動が変わることを期待したものである可能性があります。
そして、以下は肯定も否定もしない方からのコメントです。
ボラ始めた初期は足立さんのお手伝いもさせてもらったので複雑です。
このコメントをくださった方は、足立さんの手伝いでボランティアに入ったとのことですので、恐らく政治家足立康史が好きでボランティアに参加したと考えられますが、奇しくも選挙期間中にボランティアに機関紙を配らせたことが発端で起こったこの問題について、かなりの葛藤があったのではないでしょうか。
支持者を困惑させぬよう、党からボールを投げられた足立康史衆議院議員がどのようにしてそれにこたえるのか、今後の動静に注目したいと思います。
また、今回、党の対応のまずさを指摘する声も聞かれましたので、このようなトラブルが繰り返されぬよう、今回のケースを材料に、党も大人な対応ができる組織となるよう願っています。
身を切る改革はどうあるべきか
昨今、大阪以外の地方議員も増えたことにより、そもそも何のために身を切る改革を行うのか、その意義が改めて問われていると考えられます。
身を切る改革の不実施を理由に除名されたり、あるいは自ら離党したりする議員が散見されますが、そもそもで何のために身を切る改革を行うのかがいまいち腹落ちできていないのではないか、あるいは、そもそもでその必要性が薄れているのではないかと考えられます。
それは議員だけに限らず、一般の支持者や有権者にも言えることで、特に危機的な財政だった大阪以外では捉え方が異なるのではないかと考えられます。
Q7では、今後身を切る改革がどうあるべきかを、みなさんの考えを確認しています。
身を切る改革とは何なのか
Q7‐1‐1 維新における「身を切る改革」(報酬見直し等の議員の身分の見直し)について、どのようなものだと認識していますか。あなたの認識に一番近いものを選んでください。
(選択肢)
・党の『根幹・アイデンティティ』
・行財政改革を実現するべく役所や有権者に覚悟を示すための『手段』
・金銭目当ての政治家・候補者をふるいにかけるための『フィルター・踏み絵』
・なんとも言えない又はよく知らないのでわからない
この問いでは、そもそも身を切る改革とは何なのか、みなさんの認識を確認しています。
![](https://assets.st-note.com/img/1717587826730-4VOSO0OjJN.png?width=1200)
「党の『根幹・アイデンティティ』」と答えた方は20.9%、
「行財政改革を実現するべく役所や有権者に覚悟を示すための『手段』」62.0%、「金銭目当ての政治家・候補者をふるいにかけるための『フィルター・踏み絵』」9.7%となっており、あくまで『手段』と捉えている人が多くいることがわかりました。
しかし、これはあくまで今回の回答者全員の回答に過ぎず、特に維新の支持者や党員は、ある種大阪の改革を良く知っている人も多いわけですから、捉え方はちがうかもしれません。もしかすると、『根幹・アイデンティティ』と捉えている方が多いかもしれません。
ということで、属性別に見ると、以下のような状況です。
![](https://assets.st-note.com/img/1717588031214-rL5JVh7Bh8.png?width=1200)
こう見ると、意外にも非党員の支持者等、普段から良く維新のことをウォッチしている人こそ、むしろ『手段』と捉えている方の割合が多いようです。
一般党員は、少し『根幹・アイデンティティ』と捉えている方が多いようですが、それでも誤差の範囲かと考えられます。
興味深いのは特別党員は、どの属性よりも「党の『根幹・アイデンティティ』」と答えた方の割合は少なく、あくまで『手段』と捉えている方の方が多いようです。(もっとも、サンプル数が19なので、ブレがあるかもしれませんが・・・)
他党支持者においては、むしろ『根幹・アイデンティティ』と捉えている方が多く、支持者とそうでない方との認識のギャップがあるようです。
では、維新発祥の地である大阪ではどうでしょうか。
大阪府内で見ると、以下のような状況です。
![](https://assets.st-note.com/img/1717590166831-RFBTEGILq9.png?width=1200)
維新の本場とも言える大阪においても、非党員の支持者や特別党員において『根幹・アイデンティティ』と答えた方は20%程度、一般党員でも26.2%にとどまっています。『手段』と答えた方の割合は、いずれの属性でも60%を超えています。
ここでも他党支持者では、『根幹・アイデンティティ』と答えた方の割合が半分となっているようです。(サンプル数が6なので、ブレはあると思います。)
では東京の捉え方はどうでしょうか。
![](https://assets.st-note.com/img/1717588925874-2BZAwZn0dk.png?width=1200)
こちらでも似たような状況ですが、一般党員において、『根幹・アイデンティティ』と答えた方が28.6%と3割近く、意外にも『手段』と答えた方が、50%を割っています。
代わりに「なんとも言えない又はよく知らないのでわからない」と答えた方の割合が14.3%と、大阪の3.6%より10ポイント以上高い割合なのが注目点です。
もしかしたら、自治体の財政が豊かな東京においては、いまいち何のために身を切る改革を行うのか腹落ちしていない方が多いかもしれません。非党員の支持者においても、同様に「なんとも言えない又はよく知らないのでわからない」と答えた方の割合が大阪より多い傾向が見えます。
特別党員では、「党の『根幹・アイデンティティ』」と答えた方の割合は0と極端で、あくまで『手段』と捉えている方の方が多いようです。あくまでもドライに身を切る改革というものを考えているのかもしれません。(もっとも、こちらもサンプル数が6なので、ブレがあるかもしれませんが・・・)
ここでコメントを紹介します。
『根幹・アイデンティティ』と答えた方からのコメント
「党の『根幹・アイデンティティ』」と答えた方からのそれを選んだ理由についてのコメントです。
納税者目線を忘れない為に必要。党が誕生した理由。アイデンティティである。
無駄を省いて要るものに振り替える。政治家が率先して推し進めるのが、原点だったはず。
大阪維新誕生、大阪での改革の原点を知る人からは、『根幹・アイデンティティ』と考える人が多いのかもしれません。
身を切ること自体に意味があるわけではなく、国民との約束は必ず守るという点にこそ維新のコアコンピタンスがあると考えるから。
また、上記のように、これこそが強みであると言う観点から、『根幹・アイデンティティ』と考える見方もあるようです。
選択肢が悪い。全部や。強いて言うなら、これが一番根底にある
設問が悪くてどうもすいませんでした。
『手段』と答えた方からのコメント
では、「行財政改革を実現するべく役所や有権者に覚悟を示すための『手段』」と答える方からの理由のコメントを見てみましょう。
「人に言うならまず自ら範を示さないと」と松井前代表がいつも言っていたから
大阪においては改革の姿勢を示すもの、国においては復興課税の時に示した約束の続き。
『手段』と捉えるのも、創業者の考えに沿ったもので、『根幹・アイデンティティ』と答えた方同様、原点を知っているからこその捉え方かもしれません。
『フィルター・踏み絵』と答えた方からのコメント
「金銭目当ての政治家・候補者をふるいにかけるための『フィルター・踏み絵』」と捉えた方からのコメントは以下のとおり、
表向きは 行財政改革を実現するべく役所や有権者に覚悟を示すための『手段』 であって実際は 金銭目当ての政治家・候補者をふるいにかけるための『フィルター・踏み絵』 である
実は、上3つ全て選びたい。複数回答ならば、間違いなく3つ全て選んだ。1つだけというので、上記の選択をした。金に意地汚い人間は、間違いなく維新の身を切る改革をバカバカしいと思っている筈なので、金に意地汚い人間を、維新から遠ざけるフィルターとしては、一番機能していると考えています。
なんとも言えない以外、全てがそれだと認識していますが、今は、政治不信を補う為のツールだとも思っています。
表向きは、『手段』と捉えながらも、裏の狙いとして『フィルター』と考える、あるいは、現状では『フィルター』を実利的な機能と捉えているのかもしれません。
『根幹・アイデンティティ』『手段』と答えた方は、歴史や経緯に沿って回答した向きがあり、『フィルター』と答えた方は、機能面に着目して回答しているように見受けられ、興味深いです。
身を切る改革、縮小の是非
Q7-2‐1 維新における「身を切る改革」(報酬見直し等の議員の身分の見直し)について、報酬削減幅を縮小させる等の方向で内容を見直すべきだと思いますか。
(選択肢)
・強く賛成
・どちらかと言えば賛成
・どちらとも言えない
・よく知らないのでわからない
・どちらかと言えば反対
・強く反対
この問いでは、みなさまの身を切る改革を見直すことの必要性について認識を確認しています。
昨今、東京等で報酬削減する意義について疑問視する声等も出てきていますので、仮に報酬削減幅を見直す等、身を切る幅の縮小する方向での見直しの場合を想定して、みなさんに考えを聞いてみました。
![](https://assets.st-note.com/img/1717590758671-ZcdQeZ1v4y.png?width=1200)
「強く賛成」「どちらかと言えば賛成」と答えた方は合計で約49%と、ほぼ半分に上ります。「どちらかと言えば反対」「強く反対」と答えた方は合計で約20%にとどまります。一方、「どちらとも言えない」と答えた方は28%と無視できない割合を占め、回答者の中には、賛否を簡単に決められない迷いのようなものが透けて見えます。
属性別に見ると、以下のような状況です。
![](https://assets.st-note.com/img/1717591024620-tvPN4sMypj.png?width=1200)
特別党員では80%近くが賛成なのはある種の示唆がありますが、他の属性ではおおむね4割から5割前後が賛成のようです。他党支持者や無党派では賛成割合はやや低めです。
地域別に見ると、以下のような状況です。大阪と東京を見てみましょう。
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![](https://assets.st-note.com/img/1717591399395-uKeatV9B58.png?width=1200)
ざっと見ても、どの属性においても大阪より東京の方が賛成割合が多いようです。大阪と東京での身を切る改革の持つ重みの違いを示唆するかもしれません。
東京でも大阪でも、一般党員の方が、非党員の支持者よりも少々賛成割合が多いのは、もしかしたら、一般党員の方が実際に維新の政治家とのつながりも深く、金銭面での苦労も身近に見ているからこそ、賛成したくなるのかもしれません。
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上記は、Q7-1-1での身を切る改革の認識別で賛否を確認しています。
「党の『根幹・アイデンティティ』」と答えた方は賛成の割合が最も低い一方、どちらとも言えないと答える方が他の属性との比較で最も多く、身を切る改革の見直しの必要性を一定認めつつも『根幹・アイデンティティ』を変えることについて迷いもあるということではないでしょうか。
「行財政改革を実現するべく役所や有権者に覚悟を示すための『手段』」と答えた方の約3割がどちらとも言えないと答えており、同じく葛藤が見えます。
肯定的な方からのコメント
ここで賛成と答えた方の理由のコメントを見ていきましょう。
そもそも「身を切る改革」とは大阪が財政危機だった背景がある。財政危機ならば意味はあるが、私が住んでいる場所からすればなぜ報酬カットをするか理由がはっきりしない。
財政危機だった大阪とは異なる状況の地方では、やはり何のために報酬カット等を行うのかがいまいち判然としないという声があるようです。
金持ちしか政治家になれなくなり、なり手が不足する。維新候補者が減りうる。それは国にとっても損失だと考える
また、資産家等お金に余裕のある人でなければ、維新から出馬できる人が少なくなることの弊害を指摘する声もあります。
残念ながら身を切る改革が他党から悪意を持った異なった解釈にされ、実際に公務員がそのように認識している人が多いから。
世間に誤ったメッセージが伝わることを危惧する声もあるようです。
否定的な方からのコメント
他方、反対と答えた方のコメントは以下のとおりです。
議員数など議会での活躍が大阪でしか成果がでてないから
まだ政策実現がされていないので、今方向転換をすれば逆に他党以上に信用を失うと思う。
政策実現などの実績不足を理由に反対する声もあるようです。
また、下記のコメントは、Q7-1-1で「党の『根幹・アイデンティティ』」と答えた方からのコメントです。
維新の根幹に関わる話であり、甘い対応は強く反対。
肯定も否定もしない方からのコメント
続いて、賛成でも反対でもない方々のコメントも紹介しておきます。
先ずはどの程度の金額が適正であるのかの根拠を示して貰わないと縮小するべきなのかが分からない。
そもそもの基準のあいまいさを指摘する声もあります。
金額がどうとかではなく姿勢が大切。
縮小させても良いのでは?とも思うけど…覚悟を示すためにも必要なのでは?身を切ってるから信用できるという部分もあります。
見直しを一定認めつつ、姿勢として身を切る改革を重視し、葛藤する意見も聞かれました。
身を切る改革と選挙の票
Q7-3‐1 維新における「身を切る改革」(報酬見直し等の議員の身分の見直し)を、 報酬削減幅を縮小させる等の方向で見直した場合、今後各公職選挙で維新に投票したい気持ちはどう変わりますか。
(選択肢)
・今まで以上に維新に投票したくなる
・今までどおり投票したい気持ちは変わらない
・なんとも言えない又はよく知らないのでわからない
・今まで通り維新に投票したくない
・維新に投票したくなくなる
この問いでは、身を切る改革を縮小させたとして、それが公職選挙における投票意識にどう影響するか、確認しています。
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投票するにしてもしないにしても、多くは投票意向を変えることは無いようです。
19.2%はなんとも言えない又はわからないとの回答なので、やや迷いのある人もそれなりのボリュームでいるようです。
属性別に見ると、以下のような状況です。
![](https://assets.st-note.com/img/1717596400915-fmmhfcRU0J.png?width=1200)
公職選挙で維新に投票するのは、主に党員も含めた支持者ですが、無党派も一部は維新に投票してくれます。
党員や非党員の支持者は、約8割が今までどおり投票したいまたは今まで以上に投票したくなると答え、投票したくなくなると答えた方の割合は5%程度に過ぎず、身を切る改革を見直しても、支持者等の票離れにはつながらなそうです。
しかし、無党派ではな、8.8%が投票したくなくなると答え、何とも言えないまたはわからないと答えて迷いのある方の割合が41.8%の上り、それぞれどの属性よりも多く見受けられます。
そう考えると、身を切る改革の見直しは、支持者よりも、無党派へのアピールとして投票に影響を与える可能性が高いようです。
地域別に見ると、以下のような状況です。
![](https://assets.st-note.com/img/1717596832196-kQCpkkjp4T.png?width=1200)
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大阪、東京で属性別に並べてみました。
一般党員と非党員の支持者の間では、今まで以上に維新に投票したくなると答えた方の割合が高いのは東京なのは、なんとなく納得がいく結果ですが、逆に非党員の支持者の間で、維新に投票したくなくなると答えた方の割合が多いのも、また東京でした。
また、非党員の支持者の間で何とも言えないまたはわからないと答えて迷いのある方の割合が高いのも東京でした。
逆に言うと、大阪は身を切る改革を見直しても、非党員の支持者は投票したくなくなると答えた方の割合が東京に比較して低い結果となっています。
これは、仮説として考えられるのは、大阪は実際に地方政府で与党として実績を挙げていることから、身を切る改革を縮小したところで、投票したくなる理由にならないと言うことなのかもしれません。
では、先ほどのQ7‐2‐1で「どちらかと言えば反対」「強く反対」と答えた人たちはどうでしょうか。
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一般党員や非党員の支持者の中で、身を切る改革の見直しに反対の方々でさえ、投票したくなくなると回答した人は半分にも満たない結果となっています。このような結果であるということは、やはりこれらの維新支持層に対して身を切る改革の縮小が投票行動に与える影響は軽微と言えるのではないでしょうか。
以上の結果を踏まえると、身を切る改革を縮小した場合における公職選挙での影響は、一般党員を含む支持者の中では小さく、むしろ無党派への影響が比較的強く、縮小の内容次第では、無党派の票が逃げてしまう可能性があることは留意した方が良いかもしれません。
投票に前向きな方からのコメント
ここで、今まで以上に投票したくなると答えた方の理由のコメントを紹介します。
議員には身を切ってほしいのではなく、仕事をしてほしいと思っているから。
身を切る改革が支持理由ではないから。
今までどおり投票したい気持ちは変わらないと回答した方のコメントは以下のとおりです。
仮に身を切る改革を辞めたとしても今の所維新が1番マシ。
報酬削減幅に対してそこまで興味ない
身を切る改革は、必ずしも受けが良く無い
逆に身を切る改革だけで仕事をした気になってもらっても困る。
身を切る改革で投票先を決めているわけではないという回答が多く見受けられました。逆に本場であるはずの大阪においても、身を切る改革は必ずしもウケが良いわけではなく、その身を切る改革の先を期待しての回答も見受けられました。
中立的な方からのコメント
なんとも言えない又はよく知らないのでわからないと答えた方のコメントは以下のとおりです。
内容次第。是々非々。
削減幅を縮小させた理由納得できれば投票する。
上記のように縮小の内容や理由次第で投票行動を決めるという方もいるようです。
それが投票行動には影響しない。身を切る改革を主張されても投票する気にはならない
そもそも論で、身を切る改革は投票の基準とならないという意見も多くいただいています。
投票に否定的な方からのコメント
今まで通り維新に投票したくないと答えた方のコメントは以下のとおりです。
「維新も偉なったのう、おーん」と松井さんなら言うはず
報酬削減幅見直さないと可哀想だと思うが、投票行動は各々の政策によるため。
維新に投票したくなくなると答えた方の理由のコメントは以下のとおり。
存在意義が消えるため。
地域政党だったのに国政でちょっと議席が増えていきそうになったらそうなるんですね。としか思わない。維新の国会議員から「政治にはお金がかかるんですー」的な発言が出て興ざめ。
覚悟がないなら維新じゃなくてもいい
「教育無償化を実現する会」との合併について
Q8‐1 国会において日本維新の会と共同会派を組む「教育無償化を実現する会」と合併することに賛成ですか。
(選択肢)
・強く賛成
・どちらかと言えば賛成
・どちらとも言えない
・よく知らないのでわからない
・どちらかと言えば反対
・強く反対
教育無償化を実現する会は国会において共同会派を組んでおり、次期衆院選では(明言はしていませんが)互いの選挙区をすみ分けするような動きが見られ、これは両者の合流の布石ではないかとの観測も出ています
そこで、維新が教育無償化を実現する会と合流することにつての是非について、みなさんのご意見をお伺いしたいと思い、この設問を用意しました。
![](https://assets.st-note.com/img/1717671525825-S2oA2mG3Xv.png?width=1200)
「強く賛成」「どちらかと言えば賛成」合わせて、約54.4%と過半数を超えています。「どちらかと言えば反対」「強く反対」合わせて、反対票は約14.8%にとどまっていることから、おおむね歓迎ムードと言ったところかもしれません。ただ、「どちらとも言えない」と答え迷いのある方も22.2%となってます。
属性別に見ると、以下のような状況です。
![](https://assets.st-note.com/img/1717671475937-yaff5E3ggq.png?width=1200)
一般党員、非党員の支持者の間で賛成が過半数を超えていますが、一般党員の間では、強く賛成と答えた方の割合がやや低いようです。特別党員も同様に過半数が賛成ですが、強く賛成と答えた方の割合が27.8%と高く、その一方で「どちらかと言えば反対」「強く反対」合わせて約27.8%と支持者と比べやや割合が高くなっています。
一般党員や特別党員等、党との関わりが強い方は、もしかしたらやはり過去の離合集散に懲りた方が多いのかもしれません。
肯定的な方からのコメント
ここで肯定的な方からの理由コメントを紹介します。
今は勢力を拡大する方向で考えるべきであり、基本的な政策が近い政党や議員とは同じ政党で活動すべきだと思う。
どちらかと言えば賛成 いい壁打ち相手。あと前原さんと嘉田さんは仲間に入れておいた方が、京都滋賀地域は圧倒的に楽。
党勢拡大の観点から賛成の方も多くいました。
主義主張が近いから
子供達にとって教育は大事だから
政策面で両者の合流を歓迎する声も多いようです。
代表の前原氏は維新のために補欠選挙で頑張ってくれたから。もう一つは政策が近いから。
衆院補選の応援で距離感が縮まったことも理由に挙げられています。
一方で、
考え方が近いのなら。ただ、嘉田さんは疑問。
党勢拡大に繋がるのは良いと思うが、主に経済政策で前原氏と政策に差があるのではないか?
賛成しつつも、合流に懸念事項もあるようです。
その他の意見は以下のとおり。
国民民主党支持者としてはそうしてくれないと逆に理解できない。
賛成も何も、当初からその予定では?合併というか、吸収というか……
否定的な方からのコメント
一方、否定的な方からの理由のコメントです。
高校まではともかく大学無償化には反対だから
維新支持だが教育無償化には反対派なので。
似ている価値観もあるが半分は異なっている
前原さんは企業団体献金は必要との考え 維新と根本が違う
旧民主党系の流れを汲む組織であり、結党時の精神を揺るがしかねないため。
前原議員は「反自民勢力結集」が目的化していて政策が二の次と感じる。また、経済成長よりもプライマリーバランス健全化を優先していて、維新が取るべき政策とも異なると感じる。(むしろ玉木議員の方が政策的に維新と親和性があると感じる。)
政党名に掲げている教育無償化に反対であったり価値観の相違を理由として、合流に反対と言う意見も複数見受けられました。
ただの政局。
政局的な動きに対する否定的な見方もあるようです。
与党に対する影響力を高める手段として必要なのであれば、否定しないが、メリットが見えづらいです。「維新はブレずに是々非々で」というブランド(=支持者の期待)と、「数を追って他派と共闘する」という戦略は基本的には相性が悪い(ブランドを毀損させる)と感じるので、反対派です。
維新と大きな塊論の相性の悪さを指摘した意見もあります。
前原さんは人気のある存在だが、負の部分も大きいため。
前原さんの政治的姿勢が信用に値しないから。かならず禍根を残すと思う。
前原さんへの不信感に根差して、反対の立場の方もいらっしゃるようです。
そのうち乗っ取られそう。
やはり、過去離合集散のことが頭を過ったと思われる方からも、反対意見が出ているようです。
肯定も否定もしない方からのコメント
「どちらとも言えない」「よく知らないのでわからない」と答えた方からの理由のコメントです。
どちらでも良いが、維新の理念を譲るような合併には反対。吸収合併ならどちらでも良い。
前原氏の考えがよく分からないため留保
規制緩和、雇用流動化に賛成できるなら好意的に見れる
維新の政策がブレなければ良いと思うが、政策は横において党利党略が前面に出るようでは合併がプラスに働かないと思われる。
政策面でのすり合わせを気にかけた意見が見受けられました。
京都、滋賀エリアが強化される一方で毒饅頭を掴むことになりかねない。前原を執行部がコントロール出来るとは思えない
過去に分裂を繰り返したので。
前原さん規模だとそれないの役職が要るし、現在の特別党員の嫉妬をうみそう
前原氏が維新の中に入ってくることで生じる影響に着目した意見もありました。
合併する必要はなし、政策協定で十分
教育無償化を実現する会との関係について、一定協調は必要と認めつつも。合併までは不要との見解かと考えられます。
一定、強い勢力が外にいるのは、強みであると感じる。あくまで、勢力を維持、拡大できる見込みがあるかどうかだが。
友党がいることを強みと捉える立場からの意見もありました。
後編に続く
今回、多めに皆さんのコメントを紹介しようとしたところ、かなりの文字数になってしまいました。
また、設問を作りすぎて、すべてをnoteに書こうと思えば、さらに時間がかかるため、速報性の高いコンテンツを先に作成し、残りは後編としたいと考えます。
後編は、次期党代表選を占う設問についてのレポートになります。
もちろん無料で公開します。近日リリース予定。
よろしくお願いいたします。
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