初めまして

最近、歳を取ったせいか?おしゃべりになったと言うか… 若い頃なら考えられない発言、意見を発信してみたいなと思うようになった。

ズバリ言ってしまえば麻雀プロとしての終活を始めようと言う事なのだろうか。

自分は名も無き麻雀プロだ、誰も興味が無い事くらい自覚している。
しかし20年と言う歳月を麻雀に費やした事は事実であり、そのくらいの活動は許して貰おうと思う。

次回があるかは分からないが、初回の今日は、1人の後輩プロについて書いてみたいと思う。

自分は現在、東京本部に所属している。
入会は東北本部であるが、仕事の関係で関東にいる期間が長くなり、仙台に毎月通うのは、費用面、体力面、気力面、あらゆる面で現実的では無いとの理由から転籍したのだ。

あれは何年前だろうか?
おそらく5.6年は経過しているだろうか?

まだ東北プロリーグに出ていた頃の話だ。

1人の後輩プロがいた。

特に親しく話す間柄でも無いが、若手の中でもそれなりのキャリアがあった為、打ち筋や癖くらいは頭に入っている相手だ。

彼の印象は…

炎上覚悟で敢えて発言するが…

「覇気が無い」

もっと悪く言えば

「勝ちたいの?」

オブラートに包むなら ※もう遅い

「ガツガツしてない」

と思うくらい前に出てこないタイプである。
対戦以外にも抜け番で見ていても勿体ないなと…
思う場面を何度も目にした。

彼は確か当時から麻雀店勤務だったと記憶している。

あくまで個人的な見解だが、仕事で麻雀を打ち過ぎて、それほど一つの勝負や勝ちに対してハングリーさを失ってしまったのだろうか?
前日の仕事疲れでも残ってるのか?

そんな印象があった。

だからリーグ戦で対戦しても全く怖く無かった。
多少強引にでも抑えつければ、引いてくれる相手だからだ。

対戦成績など覚えていないのに、とても失礼な事を言ってるなと今、書く事をやめようかとも思えて来た。

そこから数年経ち、自分は東京本部に転籍した。
そうなると彼は、しばらく顔を合わす事もない後輩になった。

なぜなら彼は東北プロリーグには出場するが、中央のタイトル戦には出て来ない事が多いからだ。
※個人の判断なのでそれについては何の意見も無い。

それから大した年月が経過する間も無く、Twitter(現X)で驚きのツイートを目にした。


当時のツイートから

もう彼が誰であるのか?バレちゃうから画像載せたく無かったのだが、背に腹は変えられない。

今回だけでは無く、予選には毎回チャレンジしていたのかもしれないが、あの山下が!王位戦本戦に!
と驚いて思わずリプした事を鮮明に覚えている。

他にも後輩の存在はあったが、山下が本戦に!
コレが凄く印象的で嬉しかった。
ちゃんとやってんじゃん。
素直に頑張って欲しかった。

それと同時にもう一つの感情を思い出した。

自分も地方にいる頃は全てのタイトル戦にチャレンジしていたわけでは無い。
仕事、費用いろんな面から不参加となった大会も多数ある。
今だから言えるが出たくても自分の小遣いから交通費すら捻出するのが難しく諦めた事もあった。
※コレが後にとある活動をしようと思ったキッカケになるのだが、長くなるので今回は割愛。

彼の戦果は、覚えていない。と言うより正直に言うとそれはどうでも良い。

こう言う舞台に出てきてくれた事が嬉しかったのだ。
また彼の後輩はその姿を見てチャレンジしようと思うのだ。先輩ならそれは最低限見せないとダメだ。

今は東京本部から別な角度からモノを見えるようになった。

東京本部のプロだって、気軽に出場出来ているわけでは無い。
家賃を始め物価の高い東京で生活するだけでも本当に大変なのだ。そこから気が遠くなるようなタイトル戦にチャレンジしているのだ。
つまり皆んな大変なのだ。
麻雀プロだから麻雀に重きを置く。当たり前かも知れないが、大切な時間と私財を使って戦っている。
好きじゃなきゃ出来ない事である。
みんな本当に偉い👏

話が長くなった。
歳を取った証拠である。
簡潔に伝えられない。

いや簡潔で終わらせる気も無い。

しかしそろそろ締めを…

先週だっかな?それすらも曖昧。

仙台に用事があった。
仙台は、新幹線で40分。千葉⇔東京と同じ所要時間であり、気軽に行ける場所である。

せっかくなら最近のマイブーム「A M活」しようと、某麻雀店に遊びに行った。
数回打ったが… 今日は目的が果たせそうにないなと空気を読み退店した。

まだ時間もある。

どうする??

そうだ!「山下に会いに行こう」

歩いて行ける距離の麻雀店に勤務している事を覚えていたからだ。

東京ほどでは無いが、仙台もまあまあ人混みがある。当日は気温も高く、歩いて行くのはツライなと諦めようかとも思った。
ましては初めて行く店である。
ルールとか説明されても覚えられないまである。
止める? 行く?が交差した。

なんとかお店に辿り着くと、彼が1番最初に目についた。

「お久しぶりです」と駆け寄って来た。

天の邪鬼なFSなら正解はこうだ。

「近くまで来て暇だったから、少しだけ打てる?」

なんともらしい正解を出せた。
ちょいイキリ気味で言えたのもプラスポイントだろう。

タバコを吸う暇無く、すぐに卓に案内してくれた。

その卓は全員が点数計算勉強中、しかもまだゲーム自体も慣れていないお客様だと言う。

いやだったろうな山下。
そんな卓にFSを投下するのは…

しかし山下よ、先輩を侮るなかれ。
実はそう言う一生懸命覚えて、楽しもうと言うお客様にはめちゃくちゃ優しく、丁寧に打つ事が出来るんだぞ!FSは。

結局3回だけ打たせてもらった。

結果はプロなので、めちゃくちゃ勝ちました。
※そんなんなどうでも良い。

打ってる最中、失礼かも知れないが、店内の様子を伺っていた。
スタッフの対応、お客様の雰囲気など。

そこでわかった事。

山下、お客様に愛されてるなぁと…
羨ましかった。

教室とかやってるみたいだし、彼のキャラなら当然かも知れないけど。

そしてそんな彼がまだ連盟員でいてくれてる事がとても嬉しかった。


恥ずかしいけど特典に目が眩んで撮影

FSそんなホッコリした週末を過ごしたとさ。

おしまい。

※登場人物には当然の事ながら無許可です。

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