鯖の味噌煮と鰯の醤油煮と生姜の夜

画像1 不意に魚を食べたくなるが、そういうときはたいてい見切り品の刺し身やぶつ切りで済ませるか、手早く焼くくらいで、あまり手間のかかる料理はしていない。そもそも、料理をしたくないからお魚でイイやってのも、まぁなくはない。とはいえ、やたらに肉厚で脂ののった鯖に値引きシールが貼られていると、サバ味噌でも作ろうかなんて、そんな気になる。使い切りたい生姜もあったしなとかごへ放り込み、レジへ向かった。問題は味噌があるかどうかだけど、あったからここに写真もある。
画像2 休日前の帰り道。肉でも食って精をつけようなんて、このご時世にも自分の年令にもそぐわぬ考えをもてあそびながらスーパーの売場を流す。お目当ての特売品は売り切れで、見切り品にもそそられるものはない。さて、どうしたものかと思案していたら、尾頭を落として腸も抜かれた鰯と目があった。いや、すでに頭はないのだけど、蒼く光る腹に惹きつけられ、ついかごへ放り込んでしまう。きょうは夜ふかししてもいいし、醤油煮にしてご飯をたべよう。こんな調子だから、精はつかずに贅肉がつくのか?

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Morihiro Matsushiro
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