飲みたい時に家にいると肴がめんどくさくなる

画像1 自分は酒だけを楽しめないので、肴はとても大切なのだ。乾き物やスナック、チーズのような【おつまみ】も悪くないが、できれば多少でも火を通すとか、手を加えた品が欲しくなる。とはいえ、家で飲むとなったらその習性が果てしなくめんどくさくなるし、残り物もなにもなくて、いちから作るとなったら飲まずに諦めたりもしばしばだ。紛れもなく、無意味なこだわりではある。しかし、料理をつまみながら飲む酒は実に美味くて、戻れなくなってしまった。それが、雑なスペイン風目玉焼きとソーセージだったとしても、つまみながら飲む酒は格別なのだ。
画像2 豚の肩ロースとマッシュルームのトマト煮込みは、いまひとつ米と相性が良くなかった。パンかパスタか、とりあえず麦がいいだろうと思いながら鍋で寝かせたけど、ふと思いついてビールを買う。出し惜しみして甘くなってしまっただるまでボイラーメーカーを作って、こいつをアテにしよう。どうにも味のはっきりしない煮物だったが、手っ取り早く酔っ払うだけのカクテルにはよい肴かもしれない。帰るとさっそく晩酌だ。脂の抜けた肉も、煮込んでしおれたマッシュルームも、カクテルの力でいきいきし始める。ただ、どんどん飲みたくなるのはやばいね。

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Morihiro Matsushiro
¡Muchas gracias por todo! みんな! ほんとにありがとう!