mlodinの徒然脱線紀行(自明ですか?:初めに)

5月になってしまいました。
宿題宿題と言っていて、全然手つかずだったのですが、いつまでも逡巡していてもしょうがないので、書き始めることにしました。
全体の構成はいちおうできているのですが、長くなるので、記事はいくつかに分け、できたところで、投稿することにしました。
というわけで、最初の記事は、mlodinからみた経緯ということになります。

何回か書いていますが、mlodinがここに来るようになったのは、池田直渡氏の記事を読みたかったからです。新しいものから読んで行って、過去記事を読んでいました。
だいたいは、「そうだなぁ~」という内容で、♡を付けたりしていたのですが、中には、そうではないものもありました。
そのようにして過去記事を読んでいて、「意味が良くわからない」という記事に遭遇しました。それが、「経験主義マウント」でした。2021年の6月27日の記事ですから、mlodinが読んだ時点で9カ月ほど前の記事になります。

池田氏がかなりお怒りということは判ったのですが、なぜ、お怒りなのかが理解できなかったので、コメントを書きました。
その時点の理解では、「池田氏が文系なので、開発の難しさを理解していないのではないか」という発言に対するお怒りと思っていたので、
>池田さんのお話しの趣旨がちゃんと理解できていないのですが、
>珍しく、本当に珍しく、違和感を覚えました。
>研究開発は,、なんでもそうですが、本当に当たるか当たらないか
>は予測できない物が多いです。そうそう。これは当たるわけない
>よな!と思うような筋の悪い物もありますが。
>これは、製薬企業でなくても同じでしょう。トヨタが全方位で開
>発をしているのも、そういうことだと思います。
>ということで、「筋の良さそうなものにだけ補助金を出す」とい
>う考え方は、あまり、適当ではないと思います。
とコメントを書きました。

このコメントに、池田氏はお怒りになったのでしょうね。
>基本ここにはコメントしないのですが、あらためて項目を立てる
>ほどではないので。論旨の最も重要な部分を太字にしました。
とコメントを書かれて、池田氏が最も重要と思う部分を太字にされました。

そのように直されても、池田氏が伝えたいと思っていたであろうことが理解できなかったので、またコメントを書きました。
今なら池田氏が伝えたかったことはわかるのですが、その時点では、論旨が全く理解できなかったので、池田氏の伝えたいこととはずれたコメントになりました。
mlodinのコメントを読んで、池田氏は、「こいつ判ってないな」と思ったのでしょう。
3月29日に、過去エントリー「経験主義マウント」についたコメントへの返信を投稿されました。

池田氏がnoteに書かれているものの特徴というか、癖だと思うのですが、ご自分が気に入らない相手に対しては、かなり上から目線で書いていくところがあると感じています。
実際、「経験主義マウント」でも、マウントを取っていたのは池田氏だと感じましたし、この記事でも、「ストローマン手法」というお得意の言い回しを使っています。正直に言って、mlodinは、嫌~な感じがしました。

それでも、めげずに、感じたことをコメントしました。
過去エントリー「経験主義マウント」についたコメントへの返信」のコメントにも書きましたが、mlodinは、Youtubeは見ないことにしています。
これはポリシーですが、それを曲げて、発端の「EV推進の嘘 10」も見てみました。
mlodinのポリシーが間違っていないということを再確認できたのは、大きな収穫でした。
いくつかコメントを書きましたが、noteのコメントは字数が150文字という制限があることと、池田氏の記事の愛読者の方から
>味の気に入らない店に毎日やってきては「不味い」と文句をつけ
>る変わったお客さん。他所の店に行けば済むことで、そんなに美
>味い不味いが気になるなら自分で店やれば良いのにね。
とのコメントをいただいたので、自分が感じたことをきちんとまとめようと考え、ここを使うことにしました。

noteの挙動などが判っていなかったので、身辺雑記のような記事をいくつか投稿しました。その間に、池田氏の二つの記事を読み直して、自分の直感、論理構成などを見直しました。
いつも頭の片隅で、この問題を考えていたと言ってもいいでしょう。
いろいろと考えて行くと、気づくことが一杯あり、それをまとめて行くのにも時間がかかったというのが正直なところです。

池田氏は、最初の「経験主義マウント」でも、過去エントリー「経験主義マウント」についたコメントへの返信でも、「ひとたび補助金を出す決定をしたのなら、口を出さずに自由にやらせろと。補助金を出したからと言って、役員や理事長を役所からねじ込んだり、パートナーと称するわけわからん会社を半ば強引に紹介したり、研究の邪魔になるほどの膨大な報告書を日々書かせたりするなと」という主旨のことを書かれています。
補助金を出す方の行動が「研究の邪魔になる」ので、「補助金の成果が出ない」と主張されているのだろうというのが、現時点てのmlodinの理解です。
で、これは自明のことなのでしょうか?というのが、mlodinの疑問です。

なにか数字の裏付けのようなものがあるのでしょうか?
政府側の主張は聞かれたのでしょう。
当事者の一方の主張しか聞いていないということはないでしょうか。

池田氏は、
>自動車メーカーから「補助金なんてうっかりもらうと仕事が進ま
>ないからもらいたくない。ただ断ると角が立つから自前・自費で
>研究開発したいのにやむなく、税金を突っ込まれて、下らない役
>所向けのレポートで忙殺されている。足を引っ張られている。あ
>れなら減税してもらった方がよっぽどマシだ」という幹部の声を
>聞いて言っているのです。
と書かれています。
こういう生の声を引き出せる関係をお持ちなことは素晴らしいと思いますが、これもコメントに書きましたが、この幹部の方が情けないのではないかなとmlodinは感じるのです。
あと、この幹部の方の発言は、「政府のあり方がこのようだから、補助金の成果が出ない」という因果関係の根拠にはならないと考えます。

補助金のあり方について問題提起をされるのなら、「補助金を出した方は、そのあとは自由にやらせるべきだ」というような、できもしないような言い方ではなく、もう少し、前向きの提言をされた方が建設的なのではないかとmlodinは考えます。

いずれにしても、補助金の対象となるような研究テーマは、成功確率がかなり低いのだということを前提にして、成果についての議論をした方がいいとmlodinは考えています。

ここまでが、序論になります。