サブカル大蔵経662大谷光淳『ありのままに、ひたむきに』(PHP新書)
若き〈西本願寺 門主〉の著書。周りから気を使われる立場の中での〈ホンネ対談〉で垣間見える苦悩と矜恃。
しかしこれ、いったい誰向けの本なのだろう。出版社もPHPということで、本願寺派と松下幸之助の因縁も調べながら。
自分自身の不確かさ、自分自身の限界と言うものをまずはありのままに直視し、受け入れる。その上であきらめないと言うことが大事だと思うのです。p.11
〈あきらめる〉のが仏教だとされる中で、あえて〈あきらめない〉宣言をされるのがこの方の一番の魅力なのかと思いました。
私たちが今処理できないものを抱え込む原子力発電と言う手法は、やはり問題があるのではないかと言う思いがあります。p.41
これが本願寺派精一杯の文言かもしれませんが大事な言質。
【遠藤】何も言わない監督が、1番いいんですよ。選手が気づき、選手が行動して、結果を出す。監督は指示して、ベンチに座って見てるだけ(笑)。それが1番良い監督だと思っています。p.95
帝王学を遠藤選手に学ぶ。ヤットさん、ありがとうございます。PHP=松下幸之助=パナソニック=ガンバライン?
(お二人とも奥様を大変大事にされるそうですね。)【遠藤】僕が鹿児島で、嫁さんも鹿児島です。【大谷】うちは妻が宮崎です。公務で外に出ることが多い分、妻には、私が安心して家を空けられるようにしてもらっているかなと思います。p.106
奥様は南九州。
【大谷】私は妻が宮崎出身で何度も行っています。妻の実家のお寺は、周りが畑で牛を飼っている方もおられます。p.117
門主の〈妻〉というお言葉が新鮮です。
【大平】私自身が浄土真宗の教えにものすごく救われて、今現在がありますので、この素晴らしい教えをもっともっと知って欲しい。p.125
対談で、太平さんに語らせるのは、ありがたいようなズルいような。