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サブカル大蔵経67 佐伯弘次『対馬と海峡の中世史』(山川出版社)

 遠すぎる対馬は蝦夷の裏返し。

 宗氏と松前・蠣崎の関係も気になる。

 日本が統治を委ねていた国境の地の歴史環境。

 長崎県対馬は、島の北端から朝鮮半島まで49.5キロしかない。壱岐まで73キロ、博多まで147キロもある。朝鮮半島の方が圧倒的に近いのである。p.1

 圧倒的近さ。

 博多の住人が対馬人の甘言に乗り、三浦に行って事件に遭遇したのはこの事例だけではないだろう。この対馬の次郎四郎は、朝鮮三浦・対馬・博多という交易ルート上で活動していた商人であると考えられる。人身売買にも関わったのである。p.76

 奴隷はヨーロッパだけじゃない。

 朝鮮へ倭寇に関する正確な情報を提供するためには、情報のネットワークが必要である。p.89

 倭寇は今の日本では誰が受け継いでいるのか?

 壱岐島住人の対馬に対する非法行為。壱岐から対馬を攻撃するために兵船が渡海する。p.89

 奄美が薩摩と琉球に挟まれた感じか。

 島井宗室・宗氏・陶磁器p.90

 島井が今の福岡に与えた影響は。

 偽使を大量に作り出して朝鮮貿易を独占しつつあった宗氏は、朝鮮出兵においては日本軍の先導者にならざるを得なかった。出兵が終わると、宗氏による朝鮮外交の復活交渉が始まった。この時、中世以来つちかわれたノウハウによって、外交文書の偽造・改作を行った。近年、科学的な調査が進み、宗氏の外交文書偽造・改竄の手口がより明確になった。p.101

 書類の偽造って、昔からあったんだ…。

 久しぶり島に行ってみたい。

 島からでしか日本は見えないからだ。

 対馬にも行ってみたいです。

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本を買って読みます。