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サブカル大蔵経 日本編

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#紀行文

サブカル大蔵経1000宮脇俊三『時刻表2万キロ』(河出書房新社/河出文庫)

私は宮脇俊三に、人生を狂わされました。学生時代の夏休みと春休みは、すべて日本国内の鉄道一…

永江雅邦
2年前
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サブカル大蔵経710石田千『踏切みやげ』(平凡社)

石田千さんの文章には、〈思う〉が無い。 石田千さんは感情や感想を表現しません。でも、目の…

永江雅邦
2年前
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サブカル大蔵経638安西水丸『ちいさな城下町』(文春文庫)

旅をしていた時、少しマイナーな観光地が好きで、県庁所在地になれなかった街や、人口二位の街…

永江雅邦
3年前
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サブカル大蔵経464木村聡『消えた赤線放浪記』(ちくま文庫)

旭川、釧路、帯広、札幌月寒、南六東三、苫小牧、函館、青森、秋田、盛岡、塩竈、郡山、小名浜…

永江雅邦
3年前
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サブカル大蔵経317諸星大二郎/佐藤健寿『世界伝奇行パプワニューギニア・マッドメン編…

今日11月12日夜、Eテレの「漫勉」に登場される諸星大二郎先生。 本書で代表作のひとつである…

永江雅邦
3年前
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サブカル大蔵経291刈部山本『埼玉「裏町メシ屋」街道旅』(光文社知恵の森文庫)

本当に埼玉でいいんですか!?p.3 板橋しっとりチャーハンを世に出し、ドライブインや定食屋…

永江雅邦
3年前
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サブカル大蔵経284 スズキナオ『深夜高速バスに100回ぐらい乗ってわかったこと』(スタンド・ブックス)

私にとってすごい本に出逢えました。期待が大きい分、恐る恐る読み進めていくと、ひたすら丁寧に通り過ぎていくであろう風景に連れて行ってくれる。そして後半、父親との人形町呑みの回から、としまえんの周りをまわる回、池袋から浅草まで夜中に歩く回までのグルーブ感がすごくて、なんというか、新しい紀行作家というか、文豪が現れた瞬間に立ち会った気分になりました。これは機内誌に文章が載るの間違いないでしょう。パリッコさんとの酒の穴コンビでJALとANAの両方を制覇して欲しい。 さっきまで隣にい

サブカル大蔵経123下川裕治/中田浩資『ディープすぎるシルクロード中央アジアの旅』(…

現代の西域記。よくぞ、ここを旅してくれました!と下川本の中でもありがとう感の高い本。 特…

永江雅邦
3年前
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サブカル大蔵経208高野秀行『イスラム飲酒紀行』(扶桑社)

室橋裕和さんの『バンコクダイアリー』でも回想されていた伝説の雑誌「Gダイアリー」に高野…

永江雅邦
3年前
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サブカル大蔵経213 嵐よういち『おそロシアに行ってきた!』(彩図社)

 嵐よういちさんは、毒づいたこと書くけど、やさしい。独りよがりでない真摯な感じがします。…

永江雅邦
3年前
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サブカル大蔵経227石川淳『諸国畸人伝』(中公文庫)

『日本の名著』での本居宣長に対する石川淳の舌鋒鋭い批評に驚愕したことがあります。対象相手…

永江雅邦
3年前
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