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サブカル大蔵経 日本編

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2020年12月の記事一覧

サブカル大蔵経454加藤諦三『無理しない練習』(三笠書房知的生き方文庫)

ラジオの「テレフォン人生相談」で相談者と先生方がひととおりやり取りをした後、加藤諦三さん…

永江雅邦
3年前
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サブカル大蔵経453大井正/寺沢恒信『世界十五大哲学』(PHP文庫)

佐藤優さんが書いたのかと思うほどですが、こうした固い良書が復刊されるのは素晴らしいことだ…

永江雅邦
3年前
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サブカル大蔵経445渡邉晃/太田記念美術館『江戸の悪』(青幻舎)

文庫サイズの絵画集が好きです。何かお得感があるんですよね。 本書は〈悪〉のピンナップ。 …

永江雅邦
3年前
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サブカル大蔵経448河北新報社『河北新報のいちばん長い日』(文春文庫)

「死者、万単位に」→「犠牲、万単位に」p.122 〈死者〉とは書けなかった地元の思い。  も…

永江雅邦
3年前
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サブカル大蔵経451松浦弥太郎『松浦弥太郎の新しいお金術』(集英社文庫)

遠い街から来た友にはお茶を出す。お金さん、遠い旅して、僕のところにたどり着いた。ぞんざい…

永江雅邦
3年前
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サブカル大蔵経452森まゆみ『東京ひがし案内』(ちくま文庫)

地域誌「谷根千」を通してその後の東京ブームに多大な影響を与えた森まゆみさん。派手な街でな…

永江雅邦
3年前
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サブカル大蔵経450松浦弥太郎『考え方のコツ』(朝日文庫)

松浦弥太郎さんの本は、目次を読むだけで、ヒントがいっぱいありそうです。当たり前のことを思い出させる独創性。しかし、自分がそれをできるか、できないか。 まずは午前中の一時間を確保します。純粋に考えるための時間です。どこで過ごすかも、決めておくといいでしょう。必ず1時間で切ること。p.19  松浦さんイズムというか、忙しいのにあえて時間をつくる、費やすというか。それが結果的に人生につながっていく。 考えることをあきらめない。知らないことを調べない。知識は捨てる。p.29

サブカル大蔵経447伊坂幸太郎『仙台ぐらし』(集英社文庫)

地元の出版社荒蝦夷の「仙台学」に連載されていた本書は時系列的にすすみ、後半部分から2011年…

永江雅邦
3年前
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サブカル大蔵経446矢野憲一/五十鈴塾『三重県謎解き散歩』(新人物文庫)

三重県は、関西か中部か、どちらなのか。 どちらでもありませんでした。 三重は日本の中心で…

永江雅邦
3年前
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サブカル大蔵経444角川書店編集部『山田風太郎全仕事』(角川文庫)

白内障も悪いことばかりでは無い。目は風景を見るにはよく見える方が良いが、人類を見るには少…

永江雅邦
3年前
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サブカル大蔵経443『池上彰教授の東工大講義日本篇』(文春文庫)

質問を想定しながらの講義が池上さんの真骨頂。何となく知っているつもりテーマの本質を知るこ…

永江雅邦
3年前
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サブカル大蔵経442鬼頭宏『人口から読む日本の歴史』(講談社学術文庫)

1つの文明が終わろうとしている。いや、正確には最後の仕上げの段階に差し掛かっていると言う…

永江雅邦
3年前
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サブカル大蔵経439網野善彦『中世的世界とは何だろうか』(朝日文庫)

網野善彦が照らす圧倒的〈中世〉の世界。 〈網野史観〉と槍玉に挙げられた反動も込みで、その…

永江雅邦
3年前
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サブカル大蔵経440立川談志/和田尚久構成『立川談志まくらコレクション』(竹書房文庫)

人間一日だけ幸せになりたければ、床屋に行くといい。一週間だけ幸せになりたければ、結婚するといい。一年幸せになりたければ、家を建てるといい。一生幸せでいたければ、自分に正直であるといい。今宵、幸せになりたければ、談志を聴くがいい。p.290 クリスマスプレゼントにふさわしい一冊。 志ん生師匠っていうのは、挨拶なんかを聴いてると、何かおかしいんですね。今日はどうも悔しい位いい天気でなんて言いましてね。p.32  志ん生を褒めながら真似はできないよと語る。いわゆるフラというや