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【書籍レビュー】 『しょうがの味は熱い』 綿矢りさ著 文藝春秋出版(2012年)

主人公の女性・奈世と、恋人・絃との価値観のズレをリアルに描いた作品。
半同棲をしていることもあり結婚したいと考えている奈世と、結婚なんて視野にも入っていない絃との絶望的なすれ違いがおもしろい。
奈世の絃への愛情表現が少しゾッとするくらい重く感じる部分もあったが、奈世の常識外れの考え方が強調されていて、個人的にはとても好きだった。