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(読書メモ)地球の未来のために僕が決断したこと



アパルトヘイト
→南アフリカ共和国で1950-1970年代に行われてきた白人支配者層による、人種ごとの法律による差別。


2020年の温室効果ガスの排出量は昨年の5%減少になる?
→理由としては新型コロナウイルスによる経済停滞。
この1年間で何百万人という方がコロナの影響で亡くなられたが、温室効果ガスは5%しか減少しなかった。地球温暖化を止めるにはかなりの施作と時間が必要なのが分かる。

法律や規制がとても時代遅れ
→選挙の周期で制度や施作法が変更され、進んでいるプロジェクトが止まることもある。
法律や規制の新たな制定は簡単なことではないが、そうしないと技術の発展は見込めない。
多額の費用を要する開発陣は政府の補助金制度などを必要としているから。

気候問題と人類の幸福どちらを優先?
→気候問題に費用をかけて解決すべき!というのが全意見ではない。
そんなことよりもまずは貧困に苦しむ人たちを救おう
といった意見ももちろんある。
ビルゲイツの意見は、根本にあるのは気候問題。
気候問題が今もたらしている影響や、今後もたらすであろう影響を踏まえると
貧困層は余計に貧困になり、負の連鎖が起こる。
なので早急に気候問題の解決法を考えないといけない。


発展途上国が豊かになるためには
→再生可能エネルギーは脱炭素化に重要なエネルギーだが、決して安価ではない。
発展途上国が経済的に豊かになるにはコストを抑えて大量生産する必要がある。
なので世界経済の発展≠持続可能な未来という問題もある。

テラパワーの原子炉

→ビルゲイツが投資している企業の取り組み。
原子力発電からでる汚染廃棄物を原子力の原動力として、システムも自動化で人為的ミスが減り、大事故への予防にもなる。
そして地下に設置することができ、災害からも守ることができる最先端テクノロジー。

土地の奪い合いと有効利用
→二酸化炭素を吸収する木を植えること。
それは良い方法とも言えるが、そうでもない。
アメリカ人1人あたりの生涯に出す二酸化炭素を吸収するには、200000平方メートル(東京ドーム4個分)の木が必要。
なのでその土地を、品種改良した穀物類の畑にしたりなど選択肢は沢山ある。


世界の貧困者は気候変動に悪影響を与えていないのに、もっとも悪影響を受けている
→世界の貧困層(小規模農業従事者)のほとんどは温室効果ガスを出す活動をしておらず、貧しくも地球に優しい活動をしている。
が、1番気候変動の影響を受けているのは干ばつ・洪水地帯に住むこの人たちで、先進国に住む我々が考える責任は重大である。

ジオエンジニアリング
→雲を白色化して地球への太陽光をより宇宙へと散乱させて、地球全体の温度を下げようとする。
などの、地球全体としてのプロジェクト。
実験でもあるので賛否両論ある。

目標と通過点の一致
→例えば温室効果ガス"ゼロ"と"削減"では全く意味が異なる。
新型コロナに置き換えて考えると、感染者"ゼロ"の目標への通過点が"削減"だと意味ない。
削減するには人と接触しない、店を閉めるっていう選択肢が取れるけど
ゼロを目指すには根幹からの問題を解消する必要があって、ワクチン開発や接種の義務化などの必要がある。
削減の施作をやり続けると、結果は削減。
ゼロの施作をやり続けると、結果はゼロ。


イノベーションの需要と供給
→このバランスが重要。需要がなければイノベーションを作る必要がないし、
逆にイノベーションが次々でてこないと需要も生まれない。


まとめ

世界に名を轟かせる起業家は、こんなスケールのもとで行動して未来について思考を研ぎ澄ましてることにまずは「えげつない」。
地球温暖化については皆が知ってることやけど、内部を覗くとかなり深刻。
対策しようとする動きは見られるけど、資金や政策の問題など山積みで
すぐに解決できるようなものじゃない。

でも、解決しないといけないことなので一人一人がこの問題と向き合うことが大事。てかまずは知ることが最も重要。

たぶん自分達個人が根本的に解決しようと思うから、スケールが大きく感じてしまって何も行動に起こせないっていうのはあり得る。
ただ、具体的に今、年間どれほどの温室効果ガスが排出されてて
その中の割合を把握し、自分達が日々の行動から変えれることはないか?
って気づくことも重要。

この本はただ、環境問題の現状と改善を学ぶだけでなく、
この世界を違った視点で見られるようになるきっかけをくれたし
偉大な起業家がここまで努力してるのを見てとても刺激になった。

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