十五夜行事
昨夜は中秋の名月でしたが、私が住んでいるところは厚い雲が立ち込め、月は全く見えませんでした。
私が育った地域では、十五夜といっても特に何かあるわけではなく、母がお月見団子を作ってくれるのが嬉しかった、というくらいの記憶しかありません。
しかし、以前住んでいた場所では、十五夜行事がかなり盛大に行われていました。
あるところでは、地域の年寄りが、20mくらい?ある長い綱を編んでくれて、子供たちがその縄を持って地域を練り歩きます。
そして夜は、近所の神社に集まって、その縄を輪にした中で相撲をします。
5回くらい勝ち残った子は、素敵な商品が貰えますが、すぐ負けてしまった子も、参加賞がもらえるので、みんな楽しみにしていました。
またあるところでは、地域の年寄りがとても太い縄を編んでくれます。
子供たちは、ススキと萩と栗の木の枝だったかしら?を野山で取ってきて束にします。
それを地域の家に配って周り、十五夜の寄付金500円をもらい、十五夜行事があることを伝えてまわります。
十五夜飾りをもらった家は、それを一升瓶に入れて飾ります。
夜は子供たちは、その綱で綱引きをします。
大人たちは、それを楽しみながらお酒を飲み、
子供たちもお菓子やらおもちゃをもらったりして、相撲を取ったりして楽しみます。
新しくその土地に来た人は、夜の会にも来なかったりして、こんな飾りで、なぜ500円も寄付しなければいけないのか⁉️という人もいましたので、(強制ではなかったのですが) 私が子供会の役員の年には、男の子たちが野山に行っている時に、女の子や年少者はみんなでお団子を作って、それも飾りと一緒に配り、作った子供たちも、もらった地域の人にも大好評でした。
そんな、楽しかった十五夜行事でしたが、今ふと気づいたのですが…
誰も月、見とらんやないかい‼️
子供たちと楽しんだ十五夜行事もいまは昔。
その当時でも、若いお母さんたちは、
そんな行事がめんどくさいとが、地域の人と関わりたくないっていう人もいました。
でも、こういう季節の行事、
日本の風景は、無くしたくないなあ…
と私は思います。
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