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小山城&能満寺 2

能満寺の前を過ぎて、女坂を登って、ようやく山の上にやってきました。
前回の記事はこちら

さて、ここに改めて地図があります。

頂上について最初に目に飛び込んでくる景色

桜いっぱい❣️

人が多いのは、ここで花見をする人もいたからのようです。

上がってから、振り返るように左後ろを見ると、お城の天守閣があります。

やっぱり桜とお城は合う❣️
それに、堀にかかった赤い橋もいい感じです。

お城の手前の堀です。

このまぁるい土手が、馬出しとのこと。
その外側が、三日月堀です。

三日月堀って、田中城にもあった。
武田氏独特のものだったんですね。

田中城の記事はこちら⤵︎

では、資料館件展望台となっている天守閣に登ってみようと思います。

資料館は、200円で入れます。
写真オッケーでした。

武田信玄の兜(副製品)
火縄銃など
徳川の紋が入った食器
丸に十の字は薩摩では?

このほかにも、たくさんの鎧や刀、武器、食器などがありました。

武田信玄って、すごく大きいイメージ。
今の大河ドラマでは、阿部寛がやってるから、さらにデカいイメージですが、実は信玄、身長153センチほど。
当時の男性の中でも小柄な方だったそうです。

確かにこの副製品の鎧を見ても、そんなに大きくない。
とはいえ30キロほどあるというのだから、当時の武士は、よくこんなものを着て、馬に乗ったり、斬り合いをしたりできたなあ、と思ってしまいます。

年表です。

ここもまた、武田と徳川の激戦地。
武田と徳川の取り決めで、大井川より東が武田、西が徳川となっていたのに、大井川を越えたこの地に、武田は城をつくりました。

そりゃー徳川も黙っていられませんよね。

年表の中に、小山、田中、と併記して出てくる。
同じ頃のお城なんですね。

小山城は武田四天王のひとり、馬場信春によって築かれだそうです。
当時、お城があった頃の地形図です。

これをみると、当時の本丸は、あの桜がいっぱいだった広い場所のようです。
まあ、そうだろうとは思ったけど。
確かに難攻不落って感じの地形ですね。

この本丸の入り口となる細い道。
これが、この赤い橋のようです。

天守閣は5階建。
山の上にあるそのまた5階ですから、上からの眺めはもう最高!

北側の景色

本丸跡の桜が綺麗です。
先ほどの本丸入口の赤い橋が見えます。
堀もよくわかりますね。
大井川が作った広い志太平野。
遠くからくる敵がよく見えたことでしょう。
遠くに見えるのは南アルプスです。
そして甲斐国は、北東の方角です。

東側

天気が良ければ、富士山が見えるはずです。手前は、本丸の周りの木が大きくなって、山になってます。

南側

こちらは南側。駿河湾が見えます。
写真だと遠く見えますが、そんなに遠くないです。
そして昔はもう少し海が近かったんじゃないかなあ、と思います。

こちら、先ほどのお城の図面では、三重の堀があって、土地は低いと思うのですが、木々が茂っているようです。
その向こうの台地は牧之原台地。
牧之原台地は、版籍奉還により職を失った新撰組が中心になって開拓し、お茶の栽培を始めたところです。
また、大井川の川越制度が廃止されたことにより、川越人足たちも職を失い、彼らと共に、困難な原生林の開拓を行いました。

牧之原台地には、東京ドーム100個分ほどの茶畑が広がり、日本を代表するブランド「静岡牧之原茶」ができあがりました。
また、深蒸し茶発祥の地とのことです。

また、近くに静岡空港があるので、離陸した飛行機が飛んでいます。
見えますか?

牧之原の向こうは掛川。
浜松の方向です。

下を見ると、重なってる屋根。

複雑な作りですよね。
天守の上は、とっても気持ちがよかったです。

この天守閣、国宝犬山城を模して作られたとのことですが、戦のためのお城に天守閣はなかっただろう…
と思っていたら、やはり当時は天守閣はなかったそうです。

今天守閣がある場所は、三の丸で、物見台があった場所とのことです。
ある意味、この今の天守からの景色が、小山城の物見櫓からの景色ということなのでしょう。

さて、再び来た道を降ります。
虚空蔵尊の前の男坂。(やっぱり男坂っていうそうです)
上から見ると怖いほどの坂です。
手すりもないし、通行禁止になるわけだ。

ところで、前回の記事で、能満寺のソテツを紹介しましたが、それについて、こんな記事をみつけました。

「能満寺のソテツ」は、陰陽師として知られる安倍晴明が植えたという伝説が残されているそうです。
安倍晴明が諸国歴訪の際にこの地を訪れ、地図を作成する目的で能満寺の山門の西側に庵をつくって滞在していたのだそう。
ある日、大井川を流れてきた大蛇の死骸を見つけ、人々に危害がないよう封じ込めて葬り、その上に中国から持ち帰ったソテツを1株植えたところ、まるで大蛇のように大きく成長したと言われています。
静岡県の公式サイト
念のため、もう一度写真載せます。

一般的なソテツはあまり枝分かれしないと言われていますが、このソテツの枝は約90本に枝分かれしているとのことです。
(近影は、前回の記事に載せてます)

安倍晴明の名前を聞いて、さらに興味が湧いた。なぜなら、陰陽師のドラマ&映画が大好きだったから 笑

小山城&能満寺、なかなか見応えがありました。
桜の季節だったので、更に良かったと思います。

天守から下を見た景色

最後に、天守からみた、本丸とその前の堀と曲輪。
先ほどの戦国時代の地形図の通りに、よく残っているのがわかりますね。


桜🌸三昧とチューリップ🌷
春爛漫の週末を過ごすことができて、楽しい週末でした。

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