わたしの就活体験談② 〜メーカー→病院への方向転換〜
前回は、薬学部に入るまでのお話でしたが
やっと、就活の話ができそうです。笑
「薬の開発に関わりたい」という目標を持ち
薬学部に進学して、5年。
実務実習も、それなりに楽しかったけど
「やっぱり就職は製薬メーカーに行きたい」
と思い、5年生の3月を迎えました。
あちこち説明会を聴きに行って
webテストを受けたり
グループディスカッションを受けたり
そこまでは、まだ良かった。
問題がおきたのは、エントリーシート。
志望理由を書くところで
なぜか、全然筆が進まなくなったのです。
行きたいという思いはあるはず
文章書くのが特段苦手なわけでもないはず
なのに、全然言葉が出てこない。
締め切りは迫る。
どうしよう、焦る。
何度考えても、書こうとしても
当たり障りのない、誰でも書けるような文章しか書けない。
散々、思い悩んでいたところで
自分が『ある違和感』を無視していたことに
ふと気づきました。
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その『違和感』は
「薬を開発しても、実際に患者さんが良くなる姿が見られない」
ということ。
製薬メーカーとして、薬の開発に携わる場合
GCPというルールにより
患者さんと直接会うことが禁じられています。
メーカーと、患者さんの間は
治験コーディネーター(CRC)が繋ぎます。
わたしがずっと目指していた、メーカーの開発職。
そこだと、実際の患者さんに触れることはなく
どこかビジネスライク・事務的な雰囲気になってしまうことに
『違和感』を感じていたのでした。
薬学部で、学外の活動で
薬剤師の仕事についてたくさん学ぶ中で
考えが変わっていたのかもしれません。
わたしがやりたいことは
単に薬を開発するだけじゃなくて
薬を使って、"実際に患者さんが良くなる姿"を見たい
ということでした。
それは、製薬メーカーでは叶えられない。
就活始まってから、だいぶ時は過ぎていて
この『違和感』に気付いたのは
6年生のGW前でした。
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わたしは、思い切って
方向転換することにしました。
薬の開発に関わり、患者さんにも関わる
ということなら
CRCという手段もありましたが
臨床経験もなく、いきなりCRCになるのは
なんか違うなと思い、やめました。
目指したのは
急性期の大病院の、薬剤師。
理由は
・いろんな診療科があるので、勉強できそう
・急性期だと、変化が大きくておもしろそう
・スタッフの人数が多いから、合わない人がいても、同じだけ合う人もいそう
・「病院のほうがいい」という大学からの刷り込み 笑
・うまくいけば、院内の治験に関わることができそう(=薬の開発に関わるという夢も叶えられる)
逆に、薬局にしなかった理由は
・スタッフ少なくて、人間関係こじれたら大変そう
・応需する診療科が限られるから、広くは勉強できなさそう
・病院から薬局へ転職、はできても、逆は難しそう
今思えば、だいぶなんも考えてない決め方!笑
でも、時間もなかったし
臨床の薬剤師として目指したい方向性も定まっていなかったし
これはこれで、よかったと思っています。
幸い、
・薬局は(まだ)売り手市場であり募集期間が長い
・病院の就職試験は6〜7月が多い
ことから
GW前に方向転換しても、なんとか間に合いました。
某大手チェーンの薬局を
滑り止め(失礼!笑)で受けて
8月上旬に病院の就職試験を受けて
9月頃に内定を頂きました。
ちなみに、実習先の病院です。
ほかの病院もいくつか見学したけど
・診療科が少ない(小児科がない、産婦人科がない、精神科がない)
※ わたしは研究室で精神疾患の薬について研究していたので、精神科にほんのり興味があった
※ 専門薬剤師などどれを目指すか決めていなかったので、どれでも目指せる環境がよかった
・薬剤師の人数がそんなに多くない(薬局をやめた理由と同じく人間関係のため。20人未満はなんとなく嫌だった)
・あんまりきれいじゃない笑
・治験に関われそうな可能性が少ない
などの理由で、やめました。
あとは実習中に、なんとなく
「雰囲気が合いそうだな〜」と感じていたのが
決め手でした。
そんな感じで、めでたく内定をゲットし
散々揉めたけど、最後に開眼して卒業研究を終えて
ギリギリスレスレで卒業も決めて
不眠になりながらも国家試験を突破して
病院薬剤師ライフがスタートしました!
ぱちぱちぱち!
まあ、思い描いていたのとは
違うこともたくさんあり
あらあら?こんなはずでは?
となりましたが……
まだ余力があったら
なぜ病院薬剤師をやめたのか
薬局に転職してみてどうか
についても書けたらいいな!と思います。
それは次回で。
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