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リスティング広告の目標コンバージョン単価調整の頻度ってどれぐらいがいいの?
今から10年以上前の2010年代前半あたりでは、まだリスティング広告をCPC運用(手動入札運用)してた会社の方が多くありました。この頃は広告管理画面に張り付きで入札額を調整する必要があり、時間も工数も多くかかってました。
その後、次第に媒体のCPA入札(目標コンバージョン単価の入札戦略)と機械学習モデルが強化され、自動入札の方が今となっては主流になりました。さらには、日予算だけ設定すればあとは媒体が自動調整してくれるコンバージョン数最大化の入札戦略が登場したことで、広告運用は昔に比べて随分と楽になりました。
とはいえ自動入札も全く手を付けなくて良いというわけではなく、パフォーマンスに応じて適切に調整していく必要があるのもまた事実です。完全に手離れする時代はおそらく来ないので、状況に応じて適切な自動入札調整をかける必要があります。
今回は依然として広告運用の主流である目標コンバージョン単価に焦点を当ててその調整頻度についてと疑問に回答しようと思います。
適切な目標コンバージョン単価調整の考え方
実のところ、週に何回までがよいとは言い切れず、調整割合や1日のクリック数やコンバージョン数などのデータ量次第で適切な調整頻度は異なってきます。
例えば、Google広告では1つのキャンペーンに対して1か月あたり30件以上のコンバージョン数があることを推奨しています。あくまで推奨でしかないのでもっとコンバージョン数が多い方が何らかの運用調整に対して早く媒体の機械学習が進みます。
経験上、1か月30件程度では月に1回、多くても2回までが入札調整回数の限度だと思います。入札額を30%以上変更するなら1回までです。これも感覚的な部分もあるため正解とは言い切れません。
なので、基本的には以下の考え方を持って運用調整に臨むのが良いと思います。
入札調整をすれば、媒体が再学習を始める
学習が完了するまでは自動入札に何も手を加えない
学習完了タイミングの判断は、7日間移動平均でCPAを見たときにCPAが調整割合の半分以上の変化を連続3日間以上確認できたタイミング(※7日間移動平均 = 7日間の費用合計 ÷ 7日間のコンバージョン数合計)
3つ目に関してはそこまで厳格でなくてもいいのですが、定量的な目安として参考までに。
実際は運用調整を何度かしているうちに「この広告アカウントだとこれぐらいの調整をしたら大体これぐらいの期間で学習完了するだろう」という手触り感が分かってきます。ChatGPTのようなAIに対するプロンプトエンジニアリングに近い感覚です。
初めて触る広告アカウントの場合、目標コンバージョン単価の調整頻度の最適回数はベテランの広告運用者でも分かりません。実際に入札調整してみてどういう結果が得られるかを確かめながら最適頻度を探っていくのが最も良いと言えるでしょう。
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