神様なんていない。でも絶望ではない。
あれもこれも、運命なんだ。
いいことも、悪いことも。
そういう運命論者を、私は何人も知っている。
でも、その考えに救いを求めたことはない。
運命だと思って何かを受け止める。
そんな器用なこと、私にはできない。
我がことのように喜んだあの人の夢。
晩ご飯一つで罵声の嵐の2時間。
悔し涙を流しながら飲んだカクテル。
祭りの後の無気力な朝。
あれもこれも全部運命だとして、どうして救われようか。
神様なんていない。
祈ったって、救われないんだ。
これは絶望なんかではない。