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おひとり様マンション購入&リノベ記〈4〉アプリを使いこなそう

物件探しについては、色々な切り口があるのでいくつかのチャプターに分けて書こうと思う。今回は、すべての端緒となる良さげな物件を見つけるための方法をまとめたい。ちなみに、これが正解だというつもりは毛頭ない。あくまでも私がとった方法の紹介だ。

私は賃貸の頃から、物件は基本ウェブやアプリである探してきた。不動産屋から紹介される物件は大抵すでに自力で見つけていて、基本的にほぼほぼ検索して見つけたマンションにこれまで住んできた。今回もアプリやウェブサービスをフル活用することにした。

まずは言わずもがなのSUUMO。最大手の不動産ポータルで、結果的に全ての物件はここから探した。続いて、ニフティ不動産。SUUMOのほかにヤフー不動産やライフルホームなど複数のポータルをカバーしている。ボリュームで言うと、この二つでかなり充足できる。スーモは更新のタイミングがやや早いように感じ、ニフティにはスーモにない不動産を見つけられて補完した。

少し視点を変えたい時は、カウカモで個性的なリフォームマンションを調べた。ただここは選りすぐりの物件しか掲載していないので、エリアをずいぶん広げないとなかなか新規には行き当たらない。その分、目を引くような素敵な物件に心を惹かれたし、のちのリフォームの参考になった。

以上、3つはアプリ。続いてウェブサービスだ。

最終的な物件の決定にも役立てたのが住まいのサーフィン。これは不動産に詳しい知人から教えてもらったが、資産性という賃貸暮らしの私にとってはこれまで意識したことのない視点から物件を紹介してくれていて、とても参考になった。

また、賃貸時代から愛用していた口コミサイトのマンションノート、マンションコミュニティも引き続き活用した。購入するとなると賃貸の時よりも住民の声が気になる。住んでいる人の情報や管理についての項目に特に注目した。

物件を見つけるにあたり私の取ったアプローチは、アプリやウェブで良さげな物件を見つける→担当不動産屋に内見予約→住まいのサーフィンや口コミサイトで物件のpros and consをあらかじめ予習→実際に内見してチェックポイント確認ーーのフローをただひたすら繰り返す、というベーシックで単純なものだ。

初期の頃は、スーモやニフティなどのプラットフォーム上にすでに出ている物件で気になるものをピックアップして、内見の申し込みをいれまくった(内見については別の章で改めて書く)。そうやってあらかためぼしい物件を確認し終わると、今度は希望の検索条件を保存しておき、毎朝起きたらアプリを開いて新着をチェックする。良いものがあれば間髪入れずに内見の申し込みをいれる。これを毎日、日課のようにひたすら繰り返す。

ここでいくつか注意点がある。
一つの物件を複数の不動産屋が仲介する「一般媒介」では、通常取引の終了した物件は不動産屋がポータルサイトなどから取り下げるのだが、中には消し忘れたものが残っているケースがある。そういう不動産屋はルーズなことが多いので、内見の申し込みをしても返事がたいてい遅い。あるいは、囮物件にして個人情報を集め、別の物件を勧めてくる悪意ある(法律用語的な意味での)不動産屋の可能性もある。こういうところに構うと時間が無駄になるので、あまりに良い条件の物件で過去の日付の登録のものは別のポータルサイトや不動産サイトをチェックして、本当に募集されているのかを調べた方がいい。

中には非公開物件ですよ、と宣伝を受けることがあったが、体感的にはすでにスーモやニフティに掲載されていたり、その直後にポータルサイトに掲載されたりしていたこともあった。不動産屋さんからも「スーモからの問い合わせがほとんど。我々もスーモをチェックしている」と教えてもらったこともあり、よほどの超人気エリアなどでない限りは、スーモを頼りにしてもいいのではと思う。

おっ!と思った物件は、当たり前だがcompetitiveだから、グズグズと内見の調整をしている間に、申し込みが入ってしまったケースもあった。ともかくこまめに新着をチェックし、気になるものには間髪いれずに内見を申し込むことが鉄則だと感じた。

新着チェックは、色々なことを教えてくれた。

まずは売値の相場感を少しずつ把握することができた。スーモでお気に入りに登録しておいた物件が、売れずに値下げされるタイミングもわかった。なるほど、この値段では売れないんだな、200万円下げたらすぐに売れたな、などの状況をほぼリアルタイムで知ることができた。

また、このエリアに強い不動産屋や担当営業の方が少しずつわかってきた。以前連絡をとった人が別の物件でも担当なのだとわかると、ポータルサイト経由よりもその人と直接やりとりした方が早い。結果的に物件探しをかなり効率的に進めることができた。

寝ぼけ眼でアプリを開き、わぉ!という物件を見つけて、内見するまでのドキドキ感。この間都内不動産の価格高騰スピードはすさまじく、「今買うべきなのか」と不安になったり、落ち込んだりすることもあったが、毎朝の新しい物件との出会いは正直楽しくて仕方がなかった。どんなことでも楽しんでやる、は私の人生のモットーでもある。

いつの間にか、物件探しが日常のエンタメになっていった。

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