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咄嗟に出る言葉
自分の中から咄嗟に出てくる言葉に驚くことがある。
「咄嗟」に出る言葉は取り繕うことのないまっさらな自分の魂の言葉だから、自分の人間性がもろに出てしまう。
私はどんなことでも「人のせいにしたくない」と常日頃思っていた。
思っていたはずだった。
それなのに自分の都合の悪い時、咄嗟に出た言葉は自分を正当化させる言葉だった。
言ってしまってから「こんなこと、一番言いたくない言葉だ」「そんなつもりじゃなかった」と思った。
自分の口から出た言葉が耳から入って、脳みその中をぐるりと回って、顔が赤くなった。
咄嗟に出る言葉は怖い。
自分の意識していないところに隠れ棲んでいる好きじゃない自分が明るみになる。
仕事にしても、
作るものにしても、
会話にしても、人の魅力は、突き詰めると「お人柄」だと私は思っている。
自分自身のことを好きになれる日はいつ来るのか分からないけれど、「こうなりたい」と思うことは続けたい。
咄嗟に自分から出る言葉に怯えずに生きたい。
驚いたとしても、その都度じっくり向き合える勇気を!