![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/3614130/rectangle_large_c269a7218edb4da263ee1df212c5650a.jpg?width=800)
ルーヴルを駆け抜ける。
いつぞやの「日曜美術館」のルノワールの回で、ゲストの大宮エリーさんが「見るもの多いから、ルーヴル美術館の中を駆け抜けました。」というようなことを言っていた。
私は美術館ではじっくりゆっくり見て頭がパンパンするのがスタンダードだったので、エリーさんの言葉は衝撃的だった。
タッタッターと駆けていく中で、感性に引っかかった作品の前で足を止めるのだそうだ。
エリーさんはルノワールの絵の前で立ち止まった。
絵の中の少女の瞳を素通りできなかったそう。
きっと本当に好きになる作品は、ちゃんと向き合えるようにできているのかも。
それを聞いてから、「私も美術館を駆け抜けてみたい」とずっと思っていた。
今日、なんとか時間をひねり出して、あいちトリエンナーレに行って来た。
早速大宮エリー式の鑑賞をした。
確かに駆けていると(駆けると危ないので早歩きくらいの速さ)自分が興味のあるものが際立って分かる。
美術館独特の見終わったあとの倦怠感もない。
かと言って、物足りなさもない。
これなら時間があまりないときでも美術館を楽しめる。
これは美術館だけに言えることじゃないのかも。
人疲れしてしまうことの多い私は、多分相手の感情が良くも悪くも流れ込んで来てしまうんだと思う。
「人付き合いも速歩きくらいの速さでいいのかも。」
そんなことを思った。
多分、会いたいって思える人には会えるようにできてると思うし、会いにいっちゃうと思う。
ちなみに感性に引っかかったものたちはこちら。