うつ病治療に役立った考

うつ病の最中、なんとか治したい・楽になりたい一心で、いろいろな情報をあさっていました。ポジティブシンキングとか、認知行動療法とか、いろいろな治療法ややった方がいいことを知ることができました。
そんな中で、自分が有用だったと思う考え方の一つが、病気になった原因を特定しないことでした。
会社の人間関係とか、悲しい出来事とか、探せば原因となるようなものは出てくると思います。そしてそれが原因でうつ病になったということも多分正しいのだと思います。
ただ、原因を特定したからと言って、それを取り除けば治るというわけでもありません。
なにか一つの原因でうつ病になるということもあるのですが、それ以外の要因も複雑に絡み合ってうつ病という状態になるんだと思います。
人間は単純な世界に生きてはいないと思います。仕事や家族自身の体調や社会情勢などなど、私たちを取り巻くものは多種多様です。そもそもこれだという原因を特定することも難しかったりします。
また、特定の原因を定めてそれを取り除いたとしても、それ以外の要因も関係している可能性もあります。
また、原因を取り除けない場合もあります。仕事が原因であったとしても、休むわけにはいかない状況であったり、家族が原因ですんなりとは切り捨てられなかったりします。
そのため、私たちは原因を突き止める行為ではなく、今後どうやって行くかを考える方ことが、自分に残されたリソースをうまく活用することになります。
つまり、今後どうやったら自分が楽になるかを考えていくだけに絞るのです。
自分がやったことは、仕事としては激務の担当から外してもらいました。
また、土曜日は妻が一日仕事にいっているため、1人で2人を子守をするときに、1時間〇円で子供を預かってくれるところを利用して、自分への負担を減らしました。あとは自分の父母宅に行く回数を増やし、面倒を見てもらいました。
さらに、機能性の高い服を買ったり、オフィスで自分用の扇風機や湯たんぽを買うことで、暑い・寒いといったストレスから身を守るようにしました。
通勤は人混みが嫌いだったので自転車通勤をするようにし、少しいい自転車を購入。体調が良い日は高校生をぶっちぎって通勤していました。

うつ病は自分のキャパシティを超えるストレスが降りかかった時に発症すると思います。
そのストレスの中には自分ではどうしようもないものもありますし、自分ではストレスと感じられないものもあります。
だから、原因を突き止めていくことに力を使うより、今後自分のストレスをどうやって減らすかに力を割く方が寛解に向かっていきます。
うつ病の人には体力・気力が多くは残されていません。その残り少ないものをどう活用するか。過去をさかのぼることに使うよりも、未来を創造するほうに使いましょう。

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