変化を目に見えるようにしておく

うつ病は気分がよくなったり悪くなったりを繰り返すことが多いです。
調子がよくなった時にはうつ病かどうか疑われるほど動ける人もいますが、調子が悪くなると布団から一歩も出たくなくなったりもします。
このような「波」があるので、うつ病を抱えながら仕事や生活をする場合には、よい波の時にやるべきことをやって悪いときに備える必要があります。
そのためにも自分の波のパターンを把握しておく必要があります。
自分の波を把握する一番簡単な方法は、自分の状態を点数化して毎日記録しておくことです。
100点満で今日は〇点として毎日記録をしておくと、大まかな傾向が見えてきます。
自分の場合はスケジュール手帳に記録をしていました。最初のページに見開きで12か月分のカレンダーが掲載されており、長期プロジェクトのスケジュール管理ができるようになっていました。
ここに、毎朝始業前に自分の体調や感情に目を向けて点数を記録していきました。
点数の決め方は、うつ病の中でも通常生活ができそうであれば70点を基準として、前日より良いか悪いか考えて点数を決めていきます。前日よりかなり気分がよい(悪い)といった変動があった場合は、これまでの記録を振り返って、だいたい同じくらいの調子の日の点数を基準に決定しました。
まあ、正直点数は厳密でなくてもいいので、「毎日」「同じタイミング」で点数化をしていくことが重要です。
特に記録をするタイミングを変えてしまうと記録の意味が半減してしまいます。
うつ病のひとなら日内変動という言葉をご存じだと思いますが、朝・昼・夜でかなり変化があるときが多いです。
そのため、毎日決まったタイミングで記録をしていきましょう。
自分がやっていた始業前のタイミングは、「朝」という一日の活動のレベルが決まってくる時間帯ということや、自分の場合は一番気分が落ちている時間帯ということもあり、「潰れないで仕事を続けたい」自分にとっては一番適した時間帯だったと思います。
毎日記録をしていき、自分の波の傾向が見えてきたら、元気な波のところで仕事を進め、落ちている波のところで単純作業をするなど、仕事のやり方を工夫していきましょう。
また、落ちているときでも、あと〇日程度で上昇するだろうと予想できれば、必要以上に悲観的にならずに済みます。
この点数化により仕事の進め方を工夫する方法は、他律的な仕事では難しくなります。
そのため、うつ病になったら職場に相談して職種を変更してもらう必要があると思います。
自分も完全な事務関係の仕事に変更してもらい、このやり方を実施することで乗り切ることができました。
この点数化をやっていく中で、日常の出来事や気候の変化なども記録していくと、さらに自分の傾向が見えてくるとは思います。
けどうつ病の人にあまり多くの負担をかけることは、体調の悪化を招くため、お勧めできません。
まずは、毎日自分の調子を記録して、自分の傾向を把握して対策を考えてみましょう。

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