体調不良


落ちている時と落ち切った所を彷徨う時、どちらの方が痛いだろうかと、熱さは冷たさで、暗さを明るさで測ろうとして泣く、人それぞれ必要な栄養素は違っていて、その手を近くで見たい、あなたみたいな人になりたいと叫ぶ、どこか奥深く、あなたのための細胞が生まれつき備わっているみたい。

人の言葉でよく喋ります、あなたの言葉から見下ろした景色は、フィルムに残ることはなく、ただ私の空っぽの中にポツンと句読点を打った。空回りする、それでも走っていかなければいけない、逃げ続けていたいだけの平面的な夢は、あなたを傷つけてしまうのだろうか。

落ちた時、空のペットボトルみたいな軽い音がする、私もたまに、この世界が好きという気持ちでいっぱいに埋まる時がある、ごめんなさい、あなたの孤独に安心しようとして、もらった病気、いつか治ってしまうだろう熱を、感染していく、生きている事を、できるだけ長く、体調不良が続くような生活を。

好きと言われた、そんな感じ。