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ドラマにおける"考察班vs制作"の構図への疑問

日曜劇場のVIVANT。
Twitter(X)でめちゃくちゃ評判が良いので見始めた。
第1話こそ自分もサラリーマンだからこそリアルにわかる事の重大さに、胃がキリキリして見るのを途中で止めたりしたものの、どんどんスケールが大きくなるストーリーに見入って一気見してすっかりハマってしまった。

が、ここである違和感を自分が持っていることに気づく。
それはVIVANTのTVer限定総集編のサムネにある「考察隊への挑戦状」という文字だ。

ドラマに対してそれまでの展開を振り返って先の展開を予想したりすることに「考察」という言葉が使われ始めたのは、起源は知らないが、私の中では2019年の「あなたの番です」から本格的に広まったものだと理解している。

これまではその「考察」に何の違和感も感情も抱いてなかったのだが、今回のそれを見て3点思ったことがある

①制作側が「考察」をされることを前提に煽ったりストーリーを考えるのは違くないか、、?
気持ちはわからなくもないが裏切りありきで収まりが逆に悪くなるようなストーリーにならないかが今後非常に心配。
第5話でも終盤のCM前に「衝撃のラスト16分」とかいうテロップがあり「衝撃があるんだなぁ」と勝手にハードルを上げられて雑念そのままに見させられてしまった。

②そもそも制作側が考察班に対抗するのは不可能では?
色んな人間が当てずっぽう含めて色んな予想をするのに、週に1つのストーリーなのだから何をどうやったって当てられるだろうに。

③というか「考察」とか「考察班」って言葉、なんかノリがキツくないか?
いやまぁ確かに普通に見てたら見逃す伏線に気づいて先の展開を当てるのは凄いんだが

・勝手に予想して当てる←まぁわかる
・それをTwitterやYouTubeに載せる←まぁまだOK
・それに対して的中させて凄いと持て囃す←ちょっとノリがキツくない?

主観100%の文章となり申し訳ないのだが、何となく共感いただけないだろうか。
全般通して言いたいこととしては
「ドラマにおける考察班vs制作の構図って寒くないか?」
ということである。

もちろん楽しみ方は人それぞれなのは百も承知なのだが、この手のドラマは初見はアホなフリして頭空っぽに見て、どんでん返しにびっくらこいた方が絶対に楽しいと思う。

クイズみたいに予想して当たるか外れるかだと純粋な驚きもなくなるし、、

見終わった後に実はこのシーンでこれがあったとか見るのは確かに楽しいんだが、結局それも次回以降の予想とセットだしなぁ、、

というかこれ書きながら思ったのだが、お笑いを見る時もそうなのではないか。
お笑いを普段あまり見ない人ほど勝手に次の展開を予想することが多い気がする。
で、自分の予想と違う時にこうなると思ったのに違ったとか、こうした方がよかったとか皆目見当違いなこと言って笑わないのだ。

ドラマにしてもお笑いにしてもやっぱりエンタメを見るに初見は頭空っぽにして制作側に全乗っかりが一番!
その後に感想なり考察なりを各々言っていこうよ!

こういう思想、いかがでしょうか?

読んで気を悪くされた方すみません、個人の意見です。

あ、改めてですがVIVANT自体はとにかくめちゃくちゃ面白いので皆さん今からでも追いついて絶対見ましょうね!

お読みいただきありがとうございました。

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