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旅 ✖ アートが詰まってます!   旅をしながらアートを見たり、アートを見ながら旅をし…

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旅 ✖ アートが詰まってます!   旅をしながらアートを見たり、アートを見ながら旅をしたり....

最近の記事

TOKYOアートレジャー

~「アートウィーク東京」でギャラリー巡りを満喫~ 毎年恒例となったイベント「アートウィーク東京」で、秋のアートレジャーを満喫した。 普段は行きにくい場所のギャラリーにも無料バスで回れて、新たな発見も多いギャラリー巡りとなった。 アートファン垂涎のイベント2023年11月に開催された「アートウィーク東京 2023」に参加した。 専用の無料バスに乗って、東京都内の 51の美術館とギャラリーを見て回れるという内容で、毎年恒例となったアートファンのイベントだ。 開催期間は202

    • 現代アートと民俗学の意外な相性

      若手作家が鋭い感性と深い思索で異空間を創造!斬新な視点での空間創造こそ、いま求められている最先端の現代アート・インスタレーションだ。 忘れ去られようとしている葬儀での慣習を、若者らしい鋭い感性で、アートとして蘇らせた。 資生堂ギャラリーで開かれた、岡ともみ展「サカサゴト」(2023年1月24日~2月26日)を見ての感想である。 ハレの世界から、ケの世界へ銀座の華やかさを象徴する資生堂ビル。 パーラーでパフェを食べようと、女性たちの長い列ができていた。 それを横目に、ギャラ

      • 写真の逆襲!

        写真を主役に、絵画や立体作品を凌駕する宇宙的な広がりへ 「これは写真の逆襲だ!」と、多和田有希氏の作品を見て、驚きをもってそう感じた。 東京都写真美術館で開かれた「見るは触れる日本の新進作家 Vol.19」展(2022.9.2~12.11)を見ての感想である。 これまで、現代アートにおいては、写真は絵画制作の中で表現方法の一つとして用いられる、いわば脇役のような存在になりがちであった。しかし、多和田氏の作品は、写真で絵画や立体作品を創り出している。 つまり、写真が主役とな

        • 「知られざる前衛作家 友成潔の世界」 アート鑑賞を紀行文で!

          旅とアート鑑賞<旅先の風景> 旅先で、移りゆく風景を眺めるのは情緒があって楽しいものだ。 美しい景色だけではなく、見たこともないような不思議な光景に出会うなど、変化していく風景を見るのは旅の醍醐味である。 前衛美術家 友成潔(1942年生)氏の作品は独創的で、時代とともに、あるいは時代を追い越しながら作風が変化していく。 あたかも、それは旅先で風景や天気が変化するようであり、作品を見ていて、感動したり、驚いたり、作品のメッセージを考えさせられたりの連続で、見る者を飽きさせ

        TOKYOアートレジャー

          “アートなまち”を旅しよう!  ~地方都市で、ハイレベルな現代アート~

          “アートなまち” 高崎・前橋を旅した。 行先は、群馬県高崎市のギャラリー「rin art association」、前橋市の「白井屋ホテル」、そして美術館「前橋アーツ」である。 最近、これらのスポットが、現代アートのジャンルで全国から注目されている。 今回は現代アートギャラリーの「rin art association」を中心に紹介したい。 ハイレベルな現代アートを展示するギャラリー JR高崎駅(群馬県高崎市)から徒歩5分ほどのギャラリー「rin art associ

          “アートなまち”を旅しよう!  ~地方都市で、ハイレベルな現代アート~

          秋のギャラリー巡り!  ~私なりの「現代アートの楽しみ方 」~

          現代アートのギャラリー「CADAN有楽町」を訪ねた。 有望作家4人が競演するグループ展が開催中だ。 すぐれた芸術品が光を放つのはなぜだろうか? このギャラリーでは、会員の画廊が持ち回りで企画展を開いている点も興味深い。 ビル群から光を放つギャラリー 東京有楽町にあるモノトーンのビル群。 その1階から、ひときわ明るく、鮮やかな光を放つガラス窓! ビルの一角に「CADAN有楽町」はある 外に向かって作品が訴える それが、現代アートを展示するギャラリー「CADAN有楽町

          秋のギャラリー巡り!  ~私なりの「現代アートの楽しみ方 」~

          絵地図でリアルな旅!

          ~デジタルマップ全盛の時代に、手描きのアナログ地図を楽しむ~ 絵地図に誘われる旅 信州の旅先で見つけた絵地図に誘われ、旅程を変更した。 高速道路を使うのをやめ、江戸時代に栄えた街道をたどり、峠を越えた。 その絵地図は、すべて手描きで温かみがありながら、正確な位置情報も配慮されており、最良の旅先案内人となった。 デジタルマップ全盛の時代ながら、こうしたアナログ地図を過去のものとせず、これからも旅の友であり続けてほしい。 長野県内の絵地図 杖突街道、長野 松代、馬籠(

          絵地図でリアルな旅!

          現代アートと、のんびり過ごせるカフェ ~人のつながりが創り出した“ゆったり空間”~

          広くゆったりとした空間で、自分なりの時間を楽しむカフェ。 オリジナルのソファで、現代アートを眺めながら、ランチを楽しむ。 地方都市のしゃれたカフェ「montemps」は、地元の人と人のつながりからできていた。 現代アートを求めてカフェへ 地元現代アート作家、友成潔の作品が飾られていると聞き、そのカフェを訪ねてみることにした。 JR両毛線足利駅(栃木県足利市)から徒歩5分ほどの市街地のある、カフェmontempsである。 訪ねてみると、古いビルの、少しばかり急な階段を

          現代アートと、のんびり過ごせるカフェ ~人のつながりが創り出した“ゆったり空間”~

          時空を越えるアートの旅~ 菊地匠 個展「in Platea」より ~

          美術展で異次元の旅を楽しむ その美術展を訪ねると、室内には「時空を越えるかのように」作品が展示されていた。  私はそれらを見ながら、まるで異次元への旅をしたかのようにアートを楽しむことができた。  栃木県足利市にあるギャラリー碧で開かれた「菊地匠 個展『in Platea』」でのことだ。  菊地匠氏は今年30歳の美術家、その若さもあって一昨年の個展に続き、作品自体の制作はもとより、作品群の構成や展示方法にも精力的に取り組んでいる。  しかし、勢いばかりではなく、作品や展示

          時空を越えるアートの旅~ 菊地匠 個展「in Platea」より ~