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ユーザーにも運用者にも優しいECサイト作りには情報設計が要だと確信した話。

こんにちは!猛暑が続いておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。。。
私は無事溶けております。

さて今回は、Shopifyの情報設計に関するお話です。
ノーコードでサイト制作ができるShopify。海外に挑戦するブランドの多くがShopifyでサイト構築しています。ボカンでも自社サイトで越境ECに挑戦する際にはShopifyを推奨しており、私も毎日Shopifyを触っています。

まだまだShopifyについては未開拓な部分が多い私ですが、一つ確実に言えることがあります。

それは…
「ユーザーにとっても運用者にとっても扱いやすいサイトにするには、情報設計が最重要項目だ」
ということ。

今日はそんな情報設計の世界をのぞいてみましょう。。。


サイト制作時の情報設計とは?

そもそも情報設計って何?

サイト制作前の情報設計ってどうゆうこと?と言いますと、
ECサイトローンチ時点で必要だったり、将来的に作成するであろうコンテンツに関する情報などを整理整頓して、ECサイトを構築するための準備と考えてもらえるとわかりやすいと思います。

※ガチのエンジニアさんや専門家からは「それは情報設計ちゃうっ!」なーんて反応をいただきそうですが、このnoteではマーケターと越境EC運用者にわかりやすい説明を心がけておりますゆえ勘弁してください。

もっと実際のサイト制作シーンに落とし込んで言うと
・メインメニューの構造はどうするか
・Topページの構成に紐ずくコレクションは何か
・商品登録のどこの要素からコレクションを作るか
・商品登録情報をどこに入力するように設定するか
・ユーザーが使うフィルター機能がどんな構造になるか
あたりになります。

ボカンでは市場調査や競合調査の結果「売れる構造のECサイト」のワイヤーフレームが明らかになるケースが多いです。
そのワイヤーフレームに基づいてサイトに情報入力をする前に、運用者側のやりやすさとユーザーが見た時の使いやすさを加味した情報設計をするということになります。

情報設計って実際何するの?

実際に私は今、とあるプロジェクトのサイト制作で情報設計を担当しているのですが、前のセクションで話たECサイトに情報入力をする前の準備として具体的に何をしているのかいと言いますと、

  • 商品テンプレート設計
    商品数が数千以上あるブランドの商品情報の整理整頓をしてテンプレ3つで使い分けられるように設計する

  • 商品メタフィールド、メタオブジェクト設計
    数千ある商品情報の中で重複している情報を1回入力すれば動的に引っ張って来れるように設計したり、運用者が複数いる場合に担当者によって登録情報に差異が出ないよう登録方法を設計する

  • 商品コレクションの情報ソース設計
    整理整頓した商品情報、メタフィールド・オブジェクト設計を応用してユーザーが大量の商品の中から欲しい商品を簡単に探し出せるフィルター機能を構築

なんてことを水面下で準備しています。

絶対やらなきゃいけないことなのか?

特に商品点数が多いブランドの場合、これは強くおすすめしたいです。
なぜなら商品点数が多ければ多いほど、将来的に作りたいコンテンツも多角的になり、シーズナルで注目したいコレクションも多くなり、商品で顧客セグメントを作ってCRMに活用するシーンも多くなるからです。

また、一度登録しておけばその情報はいつでもどこでも使える状態になることでEC担当者の限られたリソースを効率的に分配することができます。

商品点数の少ないブランドだったとしても、例えば取扱ブランドが多数あったり、ニッチな業界だとシリーズごとに注目商品が違ったりするケースがあると思います。情報設計した上でコンテンツを1箇所に入力すれば動的にコンテンツが表示されたらいくつもコンテンツ作成をしなくて良くなるため、運用がスムーズになると思いませんか?

やらないとどうなるのか?

こういった情報設計をせずにサイト制作したからといって、別に何かができなくなるということはありません。ただユーザーも運用者も何かをしようとした時に大変さが増すというだけの話です。

この「大変さ」をどのくらい許容するかという話ですが、

過去の事例をご紹介すると、
・この情報設計が曖昧だったが故に商品登録情報が人によって異なり、登録がぐちゃぐちゃになっているケース
・商品タグが大量に付いていて、Search and Descoveryでフィルター機能を実装した時に謎の呪文のようなフィルター項目が乱立する
・そもそも情報設計ができていないのでフィルター機能がワークしていない=ユーザーも商品を探し出す手立てがない

といったケースは見てきました。

サイト制作時にこの情報設計に投資するかどうかで、その先のマーケティング目線で見た時に光が見えるか、うっすら曇りがかってるかが別れます。
だって商品が見つからないECサイトって意味わかんないじゃないですか?
世界にはたくさんの素晴らしいECサイトが乱立している中で、自社のサイトが使いづらいって、それだけでスタートラインが500メートルくらい後ろなんですよね。

情報設計の第一歩

情報設計の第一歩として、まずはサイトのワイヤーフレームを元にどこになんの情報が入るかを一度整理していただくとわかりやすいと思います。
基本は
・Topページ
・商品ページ
・コレクションページ
+アルファで
・コンテンツ
・ブログ記事に今後何を書いていく予定か
をまとめたら、どの情報はどこからデータを引っ張ってくるかを整理します。

新規のサイト構築であれば、どこの情報をどこのデータから引っ張ってくるかを決めるのに1週間ほどあれば完了すると思います。

まとめ

越境ECは難しいです。
初めて半年や1年で成果は出ないことがほとんどですが、だからこそ「売れない理由」はひとつづつ潰していかないといけません。
サイト制作は越境ECを始めるための土台となるため、ユーザーにも運用者にも優しいサイトになるように最初に投資するべき場所です。
今回はサイト制作の情報設計についてのお話でしたが、いづれ越境ECで売れるサイトのデザインについてもお話しできればと思います!

というわけで最後まで読んでいただきありがとうございました!
私のnoteでは、越境EC/海外BtoB webマーケティングコンサルタントとして、より現場に近い課題解決につながる情報を発信してまいりますので、他の記事もぜひ読んでみてください!
ではまた次回〜!

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