【Spikes Asia 2022 PR部門】Silver編
こんにちは。私は2020年度よりコミュニケーションデザイナーとして、企業のマーケティングご支援をしている髙品 万紀子です。
己のインプットのため、Spikes Asia 2022 PR部門受賞作品をまとめています。
本記事ではSilverを受賞した作品をまとめています。
グランプリ、GOLDはこちら ↓
【Silver】
GOLF AD BREAK CHAMPIONSHIP
VOLKSWAGEN「VOLKSWAGEN GOLF」の最新モデル発売におけるキャンペーン。生活者が退屈する番組間のTVCM中。そこで、番組からCMに切り替わる"最初の枠"を買い、"CMの間だけ遊べるレースゲーム"を展開した。テレビに映し出されるQRコードをスマホで読み込むとゲームができる仕組み。
◆Point
・見せるTVCM→参加してもらうTVCMという史上初
・「CMの間だけ遊べる」という限定要素の魅力
・30秒の広告を3分間の広告へ拡大させた
・QRコードを読み込むだけですぐに遊べる手軽さ
The Better Half Recipes
インドのネットショップSwiggyによる、半分に分けたレシピブック。インドにおいて女性は男性より577%多く家事に時間を費やしている、一方でCOVID19によるロックダウンで男性も家事、料理をする機会が増えている背景から男性と女性が半分ずつ作ることで1つの料理ができるようガイドした。
◆Point
・ジェンダー平等のメッセージ性
・男女のコミュニケーション機会の提供
・ちょっとしたゲーム性によるワクワク感(うまく1つになるかな、というワクワク)
・読む(レシピ)or 聞く(podcast)or 見る(Youtube)と自分に合った方法を選べるようにした生活者目線(同時にニュースバリュー)
The Cost of Bullying
大手テクノロジー企業Samsungがゲーム内の誹謗中傷問題を解決するため、ゲームの中でいじめた人に”代償を払わせる”施策。ゲーム内での誹謗中傷が原因で自殺した人が出たり、79%の人が「ゲーム中に誹謗中傷を受けたことがある」と答える中国。「いじめた人は代償を払うべきじゃないか」というアイデアからその言葉通り代償を払わせる=ゲーム内のアイテムの金額をげる仕組みにした。
◆Point
・世界中で急拡大するゲームトレンド(とそこに潜む社会問題)
・ユーザーが一番嫌がるところをついた(彼らにとってのゲーム内の課金アイテムの重要性)
David's unusable
運動ニューロン疾患協会による患者のためのチャリティ施策。運動神経細胞が少しずつ変性していき、次第に身体が動かなくなっていく運動ニューロン疾患という難病。まだまだ認知度が低いこの病気の認知向上、理解を深めるためにオンラインマーケットプレイスをジャック。当事者であるDavidが症状の進行によって要らなったものを順に売っていく(走れなくなったからスニーカーを売るよ、手で物を握れなくなったからネクタイを売るよ、等)。
◆Point
・共通言語への転換(症状の説明は難しくて理解しにくいが、走れなくなる=足が動かなくなる は簡単に理解できる)
・当事者が前に出る(難病にかかった誰か ではなく、顔が見え名前を知っている彼 がいることのパワー)
Center Lane
女性が抱える様々なプレッシャーを取り払うことを目的とし、社会課題に関する会話や議論を促すコンテンツを制作し、発信するプロジェクト「SK-II STUDIO」。その第一弾として公開されたのが2019年に白血病と診断された水泳の池江選手をインタビュー、復帰までの様子を描いた『Center Lane』。
◆point
・再生回数に応じて募金額が増える #CHANGEDESTINY基金 の設立による社会貢献×リーチ担保
・メディア展開のスピード感と規模(池江選手が短髪姿を世間に初公開した翌日にスポーツ全6紙1面ジャック→Center Lane制作)
・スポンサーシップのPR活用
VS Series
『Center Lane』につづき公開されたSK-II Studio作品。6名の女性オリンピアを起用し、彼女たちに襲い掛かる社会的なプレッシャーや不条理とそれに立ち向かう力強さを多様で魅力的なアニメーションで表現したシリーズ。己の運命を変えていく彼女たちのストーリーによってブランドメッセージである「 #CHANGEDESTINY ~運命を、変えよう。」が伝えられた。
◆point
・実写とアニメーションの融合による自由度の高い表現と深いストーリー
(オリンピアの長時間拘束、先が読めないオリンピックの動向を踏まえての判断だと考えられる)
・圧倒的クオリティのアニメーション
・スポンサーシップのPR活用
・ターゲットが共感する不へのフォーカス
以上、Spikes Asia 2022 PR部門Silver受賞作品の紹介でした!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?