まき

精神保健福祉士/社会福祉士/ピアスタッフ。精神疾患、指定難病の診断を受けている当事者で…

まき

精神保健福祉士/社会福祉士/ピアスタッフ。精神疾患、指定難病の診断を受けている当事者です。「ピアサポート」(同じような経験を持っている仲間同士の支え合い)に関心を持っています。現在は、就労継続支援B型事業所で支援員をしつつ大学院に通っています。

マガジン

  • ジブンヒストリー

    自分の今までの生き方を肯定できたらという想いのもと。自分のために、自分の物語を綴ります。

  • こころに留まった本たち

    自分が関心を寄せている分野の本。読みながら、自分の体験に照らし合わせ、徒然に想いを綴っています。

最近の記事

毎年同じように。

毎年恒例、初詣は湯島天満宮へ。 書き置きの御朱印をいただきました。 なんとも美しい。 清々しい線質に、気持ちが引き締まります。 参拝を終え、最後は締めのホットワイン。 こちらも毎年恒例。 そして、ご機嫌な感じで帰宅。     こんなふうに。 毎年同じように。 変わらぬ年の始めをありがとう。 変わらぬ日々をありがとう。

    • ネットスーパーは神✨

      今年のクリスマスケーキは、とあるネットスーパーで注文。 こちら。(写真、キラキラ加工〜) ↓ 今年から、ネットスーパーを利用するようになりました。   スーパーでの買い物が超苦手な私にとって、ネットスーパーはホント神!   大型スーパーで、商品探して歩き回るのとか。 体力の無い私にとってはとても苦痛なのです。   広い店内。 両脇の高い陳列棚に、ズラリと商品が並んでいるのを見上げるだけでクラクラしてきます・・・。   ウツウツしている時はなおのこと、買い物が辛い。   配送

      • 故郷と花火

        今夜は神奈川、地元の花火大会でした。 私は花火大会というと、隅田川花火大会を思い出します。 子どもの頃、墨田区の本所という下町に住んでいて。 毎年、家の近所や隅田川周辺まで、家族と観に行ったのを覚えています。     花火もいろいろな種類があるとは思うのですが。 どこの地域の花火も同じように、キラキラしていて綺麗でまぁるくて。   夜空に上がった途端、わぁっ!てなって。   時と場所は違っても、いつも同じ気持ちにさせてくれる。   そんな花火を観るたびに、懐かしい気持ちに

        • 私は充分 幸せなのかもしれない

          先輩方の「修論発表会」に行ってきました。 秋学期の授業が1月末で終わり、2月から春休み。 気分的に “小休止” といったところでしたが、 先輩方の発表を拝聴し、 少しスイッチが入った感じがします。 新年度から、働き方もちょっと変えていこうかな・・・と。 ぼんやり考えています。 身体もあまり無理が利かなくなってきたし。 忙し過ぎると、心身ともに疲弊して、 泣き言やら愚痴が多くなるし。 研究、仕事、家のこと、趣味の活動・・・と、 そんなにいろいろ器用にこなせる自信もないので

        毎年同じように。

        マガジン

        • ジブンヒストリー
          4本
        • こころに留まった本たち
          3本

        記事

          母のこと

          「自分のために、自分の人生を綴る。」 そう決めて始めたジブンヒストリーでしたが、 どうも筆が進まない。 少しずつ。自分のペースで無理なくと思っていた矢先。 7月。母が亡くなりました。 子ども時代のことを書こうと思うと、 母とのエピソードがたくさん思い出されます。 父ももちろん登場しますが、 母とのエピソードが多くなるであろう理由は、 母に対する想いがたくさんあるから。 その中には、感謝の気持ちを表すような、良い感情ばかりではなく。 書くことが憚られるような想いもあり

          母のこと

          人は本当につらく悲しいとき、何も語れなくなる

          7月の終わり、母が亡くなりました。 突然の別れ。 家族のみでお別れの会で見送り。 いよいよ、これが現実なのだと受け入れざるを得なくなりました。 ちゃんと会いに行っていれば良かった。 もっと連絡すれば良かった。 後悔してもしきれない。 これが夢であって欲しい。 でももうこれは現実で。 悔いても何も変わらない現実。 人は、本当に悲しいと。 気持ちを話せなくなる。 一人で抱えて押し黙る。 モノローグっていうのかな。 夫は静かに。ただただ聞いてくれる。 感謝しかない。 でも、

          人は本当につらく悲しいとき、何も語れなくなる

          心を労わる

          心を労わる

          いろいろなことがわからなかった子ども時代

          子ども時代を振り返ると。 いろいろとわからないことがたくさんある。 なぜ、うちのお母さんは、怖くなったり優しくなったりするのか。 なぜ、お友達からいじめられるのか。 そしてなぜか、大人からの質問に答えられないことが多くて。 いつも、なんて答えて良いかわからなくて。 「わかんない」と答えるしかなかった。 今でもはっきり覚えているのは、 ピアノの先生から言われた言葉。 「いつも、わかんないって言うのね。」 なんというか。 ちょっと呆れたような。 ちょっと怒っているよう

          いろいろなことがわからなかった子ども時代

          自分に向けて、自分の人生を綴る

          自分の人生を綴ってみたい。以前から思っていたのですが、なかなかその一歩を踏み出せずにいました。 理由はいくつかあって。 読んだ人が、どう思うかな・・・。 私の体験なんか、他の人にしてみればどうでもいいことだし。 そもそも、自分語りするなんて、自意識過剰って思われちゃうかも。 そんな考えが浮かんできて、グルグル。 そもそも、 何で私、自分の人生を文章にしたいって思ったのだろう? 私は、誰に、何を伝えたいのだろう。 自分で自分の気持ちがわからなく、やっぱりグルグル。

          自分に向けて、自分の人生を綴る

          半世紀一歩手前で大学院に入学してみた

          まもなく半世紀を生きたことになる・・・という年齢。 まさか、大学院に入学するなんて。 こんな選択をするなんて、ついこの間まで思ってもみなかった。 学ぶことって、贅沢品のように思っていたから。 もちろん、お金のかからない学びもあるけれど。 学校に通うとかになると、学費かかるし。 資格を取るにも、お金がいる。 大学院行っている仲間に対して、 実は、羨ましいなぁなんて思っていた。 学ぶには、お金がいる。 貯金、全然無いし。 私には縁の無い世界だと思っていた。 けれど、今年4月

          半世紀一歩手前で大学院に入学してみた

          「病識」必要ですか?〜「やるかやられるかの世界」の研究〜

          夫が統合失調症の診断を受けたのは、20代の頃。 被害妄想などで入退院を繰り返していたそうです。 私が夫と結婚したのは、4年ほど前。 二人ともバツイチ同士で再婚したのですが。 出会った頃は、特に症状は無いと言っていた夫。「もしかしたら、統合失調症じゃないのかもしれない」なんて言っていました。 電車に乗ると、周囲の視線が気になるなどは言っていましたが、そんなことは健康な人でもわりとあることだし。 私も「確かに誤診かもなぁ」なんて思ったりしていました。 しかししかし・・・。

          「病識」必要ですか?〜「やるかやられるかの世界」の研究〜

          それでも私は「ふつう」でありたかった

          私は子どもの頃からずっと「ふつう」でありたいと思っていました。 周りの皆と同じように「ふつう」でありたい。 でも病気の自分は、ふつうではない・・・。 ある日突然、入院しちゃうし。 薬の副作用で、顔も身体もまんまるだし。 周りの皆から、何か変に思われているんじゃないか。 体育の授業もいつも見学だから、 もしかしたら「ズルイ」て思っている人もいるかもしれない。 髪の毛も抜け落ちて、カツラかぶっているけれど。 それも皆、気づいているけれど言わないだけかもしれない。 自分はなんだか

          それでも私は「ふつう」でありたかった

          私はいったい、「誰に」「何を」伝えたいのだろう?

          私は以前から、自分の経験や想いを文章にして、それをブログなど何らかの形で発信していきたいという想いがありました。 けれど、なんとなくというか。 かなりふんわりした想いだったので。 結局、何も行動に移せないまま日々が過ぎていきました。 そんな折、SNSで「想いが伝わる文章講座」というオンライン講座を発見! 年始のお休みを利用して、視聴しました。 講座は「自分らしく発信するためのヒント」がギュギュギュッ!と詰まっており。 こういった講座を初めて受講するのは初めてだったことも

          私はいったい、「誰に」「何を」伝えたいのだろう?

          クライシスから考えたこと

          今日は、WRAP(元気回復行動プラン)クラスへ。 第3クール、最終日でした。 クライシスについて、あれこれ振り返り・・・。 改めて、ムリは禁物だなぁと。 自分の身体を守る、労わることの大切さを思いました。 イケイケドンドンで頑張れた時期もあったけれど。 そのやり方では通用しなくなってきたというか。 齢を重ねるごとに、そういう生き方が合わなくなってきたな、と感じます。 以前は、結構「気合い」で乗り切れたことも多かったし。 私はわりと「努力する力」も備わっていたりするので、

          クライシスから考えたこと

          「底つき」の前に、人生なんとかならないものか・・・「ハームリダクション」から見る回復への可能性

          著名人による薬物使用問題がテレビで放映されるたび、「刑罰よりも回復のための支援を」という声があがる。 本人に対して回復に向けての支援が必要というのはわかるが、社会問題解決としてはどうなのだろう? やはり法で規制すること、そして刑罰も必要なのでは?と考えていたが、 この本を読んで目から鱗。 薬物問題に対する自身の見方が大きく変わった。 ハームリダクション。 直訳すると、被害(harm)を減少させること(reduction)。国外のハームリダクションの取組みとして、清潔な注射

          「底つき」の前に、人生なんとかならないものか・・・「ハームリダクション」から見る回復への可能性

          生活保護受給の経験から考える「労働」の価値

          表紙、そして帯に書かれている内容に惹かれて買った一冊。 なんとなく、著者の人生と自分の人生に、共通点が多くあるような気がして。 読んでみたら、ああやっぱり。 うんうんと頷く部分がたくさんあって、勝手に親近感を持ってしまった。 過去に生活保護を受給していた経験のある人は、 それを一切隠すか、 大切な経験として人に語るか、 どちらかのような気がする。 私は生活保護を受給していた頃の経験も含めて、 自身のリカバリーストーリーとして人に語ることをしてきたが、 それでも全部を赤

          生活保護受給の経験から考える「労働」の価値