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勝手に読後レビュー【死刑にいたる病】この作品は個人的には映像で観た方が…

どうも、みことのは です。今回は、映画化に伴って文庫が本屋さんの目立つ場所にあったので、買って読んでみました。

今作は、ミステリーと呼ぶべきなのでしょうか?確かに謎はありますが、どこか毛色の違うお話だったように感じます。

今回もできる限りネタバレしないように気をつけて書きますが、ところどころ触れてしまうこともあるかもしれませんので、ご容赦ください。

1、簡単なあらすじ・流れ


主人公は大学生の雅也くん。そして、もうひとりの主人公がシリアルキラー、サイコパス、いろんな二つ名を持つ、連続殺人鬼 榛村大和(はいむら やまと)です。

連即殺人鬼と呼ばれるだけあって、何人もの被害者を手にかけているのですが、1件だけ【自分じゃない】案件があるらしく、それを主張し大学生の雅也くんに再調査を依頼します。

榛村大和自身は既に死刑が確定していますので、その1件が自分の仕業じゃなくても何も変わりません。なのに何故依頼を?そして何故雅也くんに?

そんな冒頭の流れから始まる【過去が人格を形成】するお話。徐々に精神が混ざり合う?気持ち悪さにご注目ください。

ちなみに今回は、全編ずっとある種の気持ち悪さが続く感じのお話だと思っていますので、没入ポイントはあんまりないと思います。

2、映画化されていますが、貴方はどっち?


私は先に文庫を読みました。その後、映画を観ました。

物語の登場人物の心情が細かく描かれ、それを感じるのであれば、俳優さんには失礼ですが、文字になっている原作小説の方が良いと思います。

決して優劣をつけるものでもありませんし、そういうことを私も望んでいませんが、そうしうことを差し引いても今作は映画(映像)を観たほうがより没入できるのではないかと思います。

私が思う理由は、以下の通りです。

①連続殺人鬼 榛村大和の【気味の悪さ】の表現


これはですね、榛村大和役が阿部サダヲさんだという事が少なからず影響していると思うんです。役柄に憑依するのを映像や声や間で見せられたら、どれだけ櫛木先生が文章を駆使しても、行間を駆使しても、もう勝てないんじゃないか?ってくらい阿部サダヲさんが怖いです・・・。

②物語のラストの怖さ


んー、私の個人的な感想かもしれませんが、物語原作に、【ドキッ!!!】とさせられる描写?文字?がありました。その言葉が個人的にはとても印象的で、ただその反面【その言葉だけで、それ以降を自分で想像しないといけない】という読者に委ねるパターンだったと思うのですが、映画ではその【想像】の箇所が少し描かれていました。

『原作ありきの映画だから、後出しジャンケン』だとも思いましたし、賛否両論あると思います。『想像させる形だから面白いのに・・・』という
方も勿論いるでしょうし間違ってもいないと思います。まぁ私はスッキリしてしまいました。

以上の2つの理由から、私は今作に限り映画派を勝手に表明しますが、皆さんは皆さんなりの感想を持って頂ければと思います。

非常に重い物語ですが、ご興味あればぜひ。

では、また。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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