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勝手に読後レビュー【名探偵のままでいて】 愛の詰まったタイトル

どうも、みことのは です。
久々に読み終えた書籍がありますので、レビューをしたいと思います。

今回はミステリー。宝島社さんの【名探偵のままでいて】。
帯にはナインティナイン岡村さんのコメントがあり、【絶賛!】という言葉が少し痒かったですが、第21回『このミステリーがすごい!』大賞受賞作という煽りも受けて買ってみました。

なるべくネタバレしないようにレビューしようとは思いますが、それでもストーリーや流れに触れることもありますので、その点はご容赦下さいませ。



1、登場人物たち


本作の登場人物は、4名。
どのキャラクターも個性が立っていて、どのキャラを主人公設定してもちゃんと面白く話が進むように思えます。具体的には以下の通り。

・楓さん
表紙にも出ている通り、たぶん本作の主人公ですw
名探偵の孫娘で全編通して主観での話が進みますが、他のキャラが立ちすぎて、単なる語り部になりがち・・・。

・祖父
楓さんの祖父で、その昔小学校の校長先生をしていた方。本が好きで特にミステリーが好きな本作の【名探偵】。ある特殊な認知症を患っている為、外出はままならず、周辺の状況や話から解決へと導いていく。

・岩田先生
楓さんと同じ職場(学校)の先生。ちょこちょこ出てくるトラブルメーカー的な感じですが、この物語の【出汁(ダシ)】みたいな存在です。作品の中身の暖かさも旨味も、岩田先生がいるからこそだと。

・四季くん
岩田先生の部活の後輩。現在、劇団の役者?さん。
ミステリに独自の強い持論を持ち、見た目はそれに反して儚げな印象っぽい。楓さんとの恋の要素もあるのかと思わせたり、正直未来の主人公候補だと思うくらいにキャラが立ちまくりです!

この4名が特にクセの強い主要キャラですw
物語をこの4名が味付けするだけで、とても面白くなります^^

あれもこれもと登場人物が大勢出てきて覚えきれないのは苦手なので、ちょうどよい感じでした。

2、物語の世界観&簡単な感想


基本的に本作は【ミステリ短編集】です。同じ登場人物たちがいろんな謎に遭遇し解いていくことになります。

そしてこのタイトル。
【名探偵のままでいて】という言葉が、いろんな意味でハラハラさせてくれたり切なくさせてくれたりする言葉で、非常に心を揺さぶられました。

6つの短編がどんな形で繋がるのか。
短編集なのか、1つの長い物語なのか。
思わせぶりに言っているのではなく、読み終わった感じ方で見え方が変わる、そんなお話だと思いました。しかも、次回作にも繋がりそうな匂いも。

抽象的ですが、私の感想でした^^

読み終えた感想としては、そこまで心に重いものが残ったわけではなく、風が吹いた感じで心地良かったです。

最後のページのセリフも、この作品をうまくまとめてくれたと思います。ミステリー好きな方も初心者の方も楽しめる本作、ご興味あれば是非。

では、また。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。









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